MINの目

MINの目が見つけた事柄をつれづれなるままに綴ります

ほぼ歩き遍路 46番札所⑰ 2017

2018年08月23日 | お遍路好き(菩提・愛媛)
46番札所 浄瑠璃寺
おすすめサイト

この日は46番札所から51番札所までを予定していました。
歩きでも多くのお寺にお参り出来ます。

松山駅からバスで最寄りの浄瑠璃前で下車予定でしたが、旦那さんが送ってくれるということでお言葉に甘えることにしました。
甘えついでに荷物をこの日泊まる予定の道後温泉近くの宿に預けに行き、山谷バックだけという軽装で巡りました。
浄瑠璃寺で降ろしてもらってサヨナラかな?と思いきや一緒にお参りするとのこと。興味が出てきたのかな??
確かにどのお寺も特徴があって次のお寺では何があるのか楽しみになるのもお遍路の魅力の一つだと思います。

このお寺もいろいろなアイテム?が沢山ありました。
ありすぎて気が付かなかったのだなと思うものもあったようです。
お参りしたあと見て触って実感して廻りました。

「説法石」と呼ばれるベンチのように長い石があり、その中央に石が埋め込まれています。
この石はお釈迦様が説法・修行されたインド霊鷲山の石とのこと。
「おすわりください」とあったので、
え??良いの???と思いながらも
座ってみたり、その石を触ってみたりしてちょっとパワーを頂きました。

そして、「仏足石」は土禁で「ハダシであがる」とあります。
え??良いの???と思いながらも
せっかくなので、靴下も脱いであがらせて頂きました。

他にも「仏手石」「仏手華判」「九横封じの石」、気が付かなかったのですが実際に抱っこすることが出来る「だっこ大師」などなど
見どころがいっぱいでした。

樹齢1,000年以上にもなる白檀イブキビャクシン(市天然記念物)の根元には「もみ大師」なる可愛らしい大師さまがいて
「萬徳自ら託す一粒の中」とあります。豊作、延命の御利益があるというもみ大師さまは本物の籾に刻まれているとのこと
この石像はそれを大きくしたものだそうです。本物は小さいらしいのです。

このお遍路でお寺の鐘はお参り前に鳴らさなければならないということ知りました。
後で鳴らすことを「戻り鐘」というらしく良くないことと言うのです。
この日もお参り後に鐘を打っている女性のグループがいました。。
これは教えてあげたほうが良いのか?せっかく楽しそうなのに余計なおせっかいかな??
伝える勇気はありませんでした。
私が育った地域にある観光地にもなっているお寺では日蓮宗のようなのですが、
皆さんお参りしてから鐘を鳴らすという流れがあってこれは実はNGなのかな?
と未だに解決していません。ここでは未だにお参りしてから鳴らしています。。
確認したいのですが聞く勇気がなくて。。。
宗派が違えば意味も変わってくるのか???
色々勇気のない私であります。
ご存知の方、コメントお待ちしております♪

さていよいよ旦那さんと別行動です。
別れ際を写真で撮ってくれていたのですが、自分で言うのも何なんですが、良い顔をしていました。私。
ここからまたほぼ歩き遍路再開です!!

境内の様子


小さいですが真ん中に霊鷲山の石があります


足を合わせてみました


本物は分からなかった「もみ大師」


手水舎の横にカエルも亀の親子もおりました






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ほぼ歩き遍路 45番札所⑯ 2017

2018年08月22日 | お遍路好き(菩提・愛媛)
45番札所 岩屋寺

このお寺は八十八ヶ所の中で深く記憶に残ったお寺の一つです。
車で来た人もそれなりに登らないとたどり着けないお寺で、みんな良い顔をしていました。
そうは言ってもそんなに大変という訳ではありません。
境内近くまで車で行けないという意味では大変と感じる人も居るかも知れませんが。。

このお寺に近づくにつれ、変わった岩肌に心を奪われます!
見たことのない。。カッパドキアのような(行った事はありません)岩肌です!
凝灰岩とのことです。

山門をくぐり登り始めると左手に登っていく階段が表れ、その先に不動明王の像があり迎えてくれます。
そこを抜けて上に進むことは出来ません。
不動明王を近くから参拝したい場合はこちらを上がって行き戻って来ることになります。
さらに進み、開けてきたと感じました。無数の舟形石像のお地蔵様に迎えられます!
その向こうにそそり立つ岩肌!
圧巻です!!!!

次に洒落た客殿があり、こんな山奥に突然素敵な雰囲気だなぁとそちらに気を取られていると、
なにやら本堂の横で団体のお遍路さん達がワイワイやっていました。
それが何かと気になりながら本堂に向うと、おばあちゃんと言っていも良い雰囲気の女性までもが梯子を登っているのです!

大丈夫なの??

いや、山道ではいつもお年寄りの抜かされる私ですから、私よりもよっぽどしっかりしているのだと思います。
この梯子のかかる上には「法華仙人堂跡」という修行をした行場があるとのこと。
ちょっと気になりつつ、まずはお参り。
大師堂の建物は変わっていて西洋様式を取り入れたデザインになっていました。重要文化財とのことです。
それが特に表れていたのが向拝の柱で上部にある飾りには薔薇があしらわれていて独特でした。

そして、その奥にさらに雰囲気のある古い感じの山門があり、
奥の院かな?と適当に考えていたのですが、300mほど登ると「せわり禅定」という弘法大師の修行の場があるそうです。
そしてさらに鍵のかかっている門の先に10mほど岩山を登るそうなのです。
希望する人は鍵を借りて登るのだそうです。
こちらに行かれた方のブログを拝見しましたが、なかなか大変そうです。
次の機会にお参りしたいと思いますが、無理は禁物ですね!
でも、その鍵がかかっている場所まで行ってみるのは良いかもしれないですね。

さて、私はというと仙人堂跡に行ってみる事にしました。
しかし、荷物を持って登るのは不安だったので荷物をすべて旦那さんに預けました。
上がってみると思っているよりも広い空間でした。
中央には五輪塔があり、みなさん納め札を納めていました。
境内全体を見下ろせたり、遠くの山並みを見ることが出来、なかなか体験できない空間だったと思います。
絵に残る文献を見ると三徳山投入堂のような社が昔はあったようですね。

さて下山をしようと最初の階段を降りると左手に何かがあります。
「かなえる不動」とあります。あらゆる災厄や悪縁を断ち切るところとのこと。
これは早速拝んで行こうと近くに寄るとさらに奥があることが分かりました。
空海が修行の為に堀った洞窟だそうです。
「穴禅定」という修行の場所で空海が掘り当てた「獨鈷の霊水」が湧いて、足元も水が滴っていました。

お遍路後半がはじまりました!
旦那さんは明日から途中観光をしつつ帰ります。
はじめは興味本位な感じでしたが、意外に真面目に取り組んでいる私を見てか、
途中からサポートしてくれている感じがしました。
感謝感謝です!!

私が車で移動している時に歩き遍路さんを見ると
「あー頑張っている人がいる。私は楽してしまっているなぁ」
と少し後ろめたい気持ちになったりしました。
でも、独りでは得られなかった経験や事柄も多くあり、これで良かったと最後には思いました。

宿に向かう途中に砥部焼の街があり、今回の記念に砥部焼のお茶碗を二人で購入して思い出にしました。


カッパドキア(行ったこと無いけど)のような凝灰岩の山が表れます!


山門



不動明王が迎えてくれます


この様に参道は続きます


次に迎えてくれてた無数の舟形石仏


現代風でしゃれた客殿


境内の様子


大師堂奥にあるせわり禅定への山門


西洋建築を取り入れている大師堂


穴禅定


入口の方を振り返るの図


法華仙人堂跡に登る図


仙人堂からの景色①


仙人堂からの景色②


仙人堂から境内を望む

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ほぼ歩き遍路 44番札所⑯ 2017

2018年08月20日 | お遍路好き(菩提・愛媛)
44番札所 大寶寺

43番札所から徒歩なら85km、十夜ヶ橋からは50kmやはり2泊は必要となります。
車なら境内近くまで車で行けますが、赤い橋(勅使橋)手前の駐車場に止めてお参りすのがおすすめです。

このお寺は後白河天皇が病気平癒祈願で勅使を派遣し、病気が治ったので「勅願寺」として再建したとのこと。
橋の名前はそれに由来したのでしょうか。
「大寶」は創建された大宝元年にちなでだそうです。
勅使橋を渡り大きな杉並木のある参道を登っていきます。
その大きさに生命の力や迫力、長い年月を感じながら登っていきました。

そして大きな山門に迎えられます。
そして大きな大きな草履にも迎えられます。すごい迫力です!
境内はそこから更に登っていきます。
境内はそっと木々に包まれたような雰囲気のあるお寺でした。
本堂と大師堂の間には話しかけて来るような美しい十一面観音がありました。

参道の帰り道に岩陰にカエルの親子の石像を見つけました。
無事に帰りなさいと言ってくれてるのかな?
その横にうねった蛇のような彫り物も。。これは。。
手水舎にいた龍の身体かな??などと妄想しながら参道を降りていきました。

私は気が付かなかったのですが、境内に上がる階段のそばに四国霊場で一番古いとされている芭蕉の碑があるようです。

このお寺で八十八ヶ所の前半のお参りがお参りが終わりました。
いよいよ後半です!


赤い橋(勅使橋)を渡って行きます。


大きな杉の木が何本も


立派な山門


写真に収まらないほどの大きな草履が迎えてくれくれます。


草履が「いらっしゃい」と言ってくれているようです。


境内はさらに上の方


手水舎の龍の口から水が


境内の様子


なにか語りかけてくるような十一面観音


帰りの参道で見つけたカエルの親子

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ほぼ歩き遍路 四国別格八番⑯ 2017

2018年08月16日 | お遍路好き(菩提・愛媛)
四国別格八番 十夜ヶ橋

お遍路さんの掟で「橋を渡る時に杖をついてはいけない」というのがあります。
最初の頃は知っていても何度か突いてしまった橋もありました。。
その謂れの元となった橋がここ十夜ヶ橋です。

お寺でお参りした後、その場所へ向かいました。
今は近代的なコンクリートの橋です。
この橋の下にこんな場所があるなんて知らないで車で渡っていただろうなと思います。
既に知らずに渡っていたかも。。。

橋の下へと向うとそこに空海さんが寝ている姿を彫刻した碑となにやら布団が積まれた石の箱が。。。
近づいて見てみると空海さんが寝ている像の上に何枚ものお布団がかけられています。
献身的な信者さんが掛けたのだと思いますが。。。
ちょっと苦しそう。。
後々出会う旅館のご主人もこの場所に来た時は、「苦しそうだからお布団はいであげるの」と言っていました。
本当か冗談かはわかりませんが(^^;) 

ここは四国別格二十の八番のお寺です。
今回は廻っていませんが、所々で見かけました。

88ヶ所+20ヶ所=108ヶ所

煩悩の数になります。いつか別格二十霊場にも足を運んでみたいです。

ちょうどお昼も近かったので道の駅 小田の郷せせらぎに立ち寄りました。
そこに「かじか亭」という食事処があり、「たらいうどん」なるものを食べました。
大洲城の殿様が小田に来た時に出されたこのうどんが美味しかったので何かと尋ねたら
「手打ち(うどん)でございます」と答えたらしいのです。
城に帰った殿様がこのうどんを食べたくなって「手打ちじゃ、手打ちじゃ」と言ったらしく、
家来が勘違いして青ざめたという逸話が残っているそうです。

こしのないうどん♪
私はけっこう好きなのです(^^)v
美味しかった。ご賞味あれ!

こんな感じで橋の下にあります。


苦しそうな空海さん


道の駅 小田の郷せせらぎ


かじか亭(川を見ながらの外のテーブルもあるようでした)


たらいうどん



7月の大雨で被害を受けたそうです。
別格二十霊場の公式サイトで知りました。
一日も早く元の様になることをお祈りするばかりです。
お寺からのお知らせが見られるサイトはこちら


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ほぼ歩き遍路 43番札所⑯ 2017

2018年08月16日 | お遍路好き(菩提・愛媛)
43番札所 明石寺

宇和島から約20km強の場所にあります。
ほぼ歩きなら42番札所から11kmの道のりです。

赤瓦が印象的で建築でした。
建築的に素晴らしいと感じる本堂で細部を何枚も写真に残していました。
本堂だけだはなく鐘楼堂の屋根も美しくカーブを描き素晴らしかったです。
このカーブは「軒反り」といいで屋根の中心から反っているものを「総反り」といいます。
長く伸びる軒が下がらないようにする形とのこと、軽く見せる効果もあるようです。

向拝に施された彫りものも素晴らしかったです。
神社仏閣建築の魅力のひとつで、しばし見とれていました。

このお寺での見どころは「しあわせ観音像」と「弘法井戸」です。
残念ながら、後者には気づきませんでした。
仁王門の手前で脇に入っていくと弘法大師の石像があり、その前にあるそうです。

さて、ここから44番札所までは約85kmあります。歩きなら2泊は必要になる場所です。
ほぼ歩きなら電車を利用したと思います。
車で移動の私は、通過地点でもある旦那さんが行きたかった「臥龍山荘」を目指しました。
大洲市にあります。
機会があって以前に訪れていたのですが、川から不老庵の写真をもう一度撮りたいとのことでした。
なかなかコンパクトカメラではかっこよく撮れませんでした。
旦那さんは一眼で撮りまくり、納得したようで、次に向かいました。

山門からみごとです


赤瓦が印象的です


美しい構造と意匠


鐘楼堂も美しかった


しあわせ観音さまには出会えました


川面に映る不老庵(臥龍山荘)

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