時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

なぜ池上彰氏を批判するのか

2015-08-25 00:00:02 | マスコミ批判
ハッキリ言って、池上彰氏とその辺の右翼の言説はさして変わりが無い。

・中国人に欠けているのはモラル
・韓国の裁判所は世論に屈して法律を無視する
・太平洋戦争は自衛戦争
・慰安婦問題は日韓基本条約で解決済み
・東京裁判は勝者の裁き
・靖国神社は戦死した兵士を弔うためのもの



いやはや……
上の言葉はネトウヨの見解だよと言われても誰も気づかないのではないだろうか?



では、なぜ、当サイトでは、わざわざ池上彰氏を集中攻撃してしまうのか?
池上氏にとっては迷惑な話であろうはずなのに?


これはわかりやすく、かつ下品に表現すれば、池上氏の言ってることは
カレー味の糞を「これはカレーの味がするんです。だからカレーなんです」
と言っているようなもの
だからだ。




いや、どんな味がしようとそれはフンだろ!」というツッコミを
 誰かがしてもおかしくないのだが、岩波書店や集英社、その他大手出版社は
「そうですよね!」と言って「カレー」と表記して売りつけている
のが今の状態なわけ。


で、何も知らない一般人がムシャムシャその「カレー」を食っているわけ。


「カレー味の糞」と明記して売りつける業者や食糞を日本人の文化だとか誇りだとか言って
 当然視する連中(つまり右翼)より、悪質な商売方法だと思うのは私だけだろうか?



当然、ここで気になるのが池上氏のカレー論に対して
「その通りや!」と言って、カレーとしてジャンジャン売りつける出版社、
特に岩波書店や慶應義塾大学出版会のような学術出版社の責任である。




連中は一体、何を考えて糞を売るのだろうか?
大手出版社なら利益優先ということもあり、まぁある意味仕方あるまいともフォローできる。

占いやオカルトのようなものまで売っているわけだから、
彼らにとってはグレーゾーンの本を売っているつもりなのかもしれない。


だが、学術出版社には、より強い社会的責任があり、
その本の妥当性をチェックする義務が生じるわけで、彼らに対して甘えは許されない。



実際、通常の学術書は、まず本にしてもらうだけで結構、苦労するものだ。
(大抵は、有名な研究者との面識が必要になったり…おっと)



ところが、池上彰氏や佐藤優氏などのカレー論者に対してはご覧の通りだ。
社内で論争なり対立があったのかもしれないが、これはあまりにも…である。


特に岩波書店は、岩波新書として『従軍慰安婦』や『南京事件』などの
極右に攻撃されている本を売っているが、池上氏の本も岩波新書から売り出している。


これは、高級料理のフルコースの中にカレー味の糞が混じっているようなもので、
普通の料理店なら、問答無用で店を潰されるレベルの失態を犯している。



まぁ、このような失態は大手出版社にも通じるものだ。

とはいえ、彼ら出版社の社会的罪は相当重いものだろうが、
社会的罪というものを言えば、池上氏のそれには遠く及ぶまい。



ネトウヨサイトにせよ、WAC新書にせよ、それは右翼をターゲットにしたものだ。


他方で、池上氏の番組は、
お茶の間の家族をターゲットにしてゴールデン・タイムに放映される。



これもわかりやすく、かつ下品に例えれば、

前者は小便を個人宅の湯船にするようなもので、
後者は小便を銭湯の風呂にするようなものだ。



知らず知らずのうちに小便入りのお湯に浸かっている。

(この場合、前者には「小便湯」という立て札が立てられていると考えて頂きたい。)


これがどれだけ厚顔無恥なことなのか、想像して欲しい。


というわけで、私は数ある右翼論者の中でも、
その影響力や悪質さにおいて、池上氏を特に非難しているのである。


一応、フォローすると、彼の言葉の何もかもが嘘ではない。

むしろ、彼の場合、中途半端と言おうか、
肝心の事実をあえて言わないことで結果的におかしな意見になっていることが多い。


カレー味の糞を、「これはカレー味です」という一方で、
「これは糞です」とは決して言わないと表現すればわかりやすいだろうか?


それは、カレーだと思う人間にとっては彼が左翼に見えるし、
カレーではないと気づく人間にとっては彼が右翼に見えるのである。



で、スーパーの試食コーナーでおばちゃん達がニコニコ顔で
その「カレー」を売り、子どもたちが喜んで食べている以上、
そらアカンやろと声を大にして文句を言うのは、あるべきアクションだと思う。


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