はるみのひとり言

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大統領の執事の涙

2014-02-10 | こんな映画観たよ



試写会で観ました。

 奴隷から大統領の執事に上り詰め、ホワイトハウスで歴代大統領7人に仕えた黒人執事セシル・ゲインズと、その家族の人生を描くヒューマンドラマ。

綿花畑の奴隷として生まれたセシルは、子供の頃父親を白人の主人に撃ち殺されてしまいますが、
ハウスニガーになったことがきっかけで給仕を習い、その努力と能力でホテルのボーイを経て大統領の執事に抜擢されます。
黒人としての誇りを胸に白人に仕えていたのですが、長男は父の仕事を恥じ、反政府運動にのめり込んでしまいます。

セシルが奴隷から大統領の執事にまで出世したサクセスストーリーなのかなと思っていましたが、
黒人が地位と権利を獲得するまでの道のりを、父と息子の対立を通して描かれていました。

キング牧師が「黒人執事が有能な仕事をこなすことで黒人の地位を向上させる。彼らもまた戦ってる」とセシルの息子に語るシーンにグッと来ました。ほんとに短いシーンなんですけどね。

白人に仕えることに葛藤を抱きながらも、誇りを持って職務を全うするセシルは周囲の信頼を得、
遂にホワイトハウス内の黒人の地位を向上させます。
それが自分なりのやり方だったんですね。

世の中も徐々に変わり、ついに黒人初の大統領誕生。
これは黒人の人達にとってもの凄いこだったんでしょうね。
「あのオバマさんも・・・」みたいなCMがありましたけど、そんな軽率に言ってたことが恥ずかし気がします。

セシルのモデルになったユージン・アレンさんは、オバマ大統領就任式に招待されたそうですね。
ラストの「自分で行ける」ってシーンも良かったね。そりゃ30年も居たらあんたより分かってるよね。

実話がベースなので、ちょっぴり平坦な感じで、若干ウトウトなってしまったんですが
それぞれの大統領の時に起った出来事など勉強になったり、親子が和解した場面は良かったな。

もうひとつの見所は、キャストが豪華でした~。
MCの三木まり子さんが、エンドロールで名前を確認して下さいって仰ってたんですが、チラシも見ないでいたので、そんな豪華な顔ぶれだったとは全然気づきませんでした。もったいなかったよ。
アラン・リックマンのレーガンがよく似てました。映画を観てる時はアランさんて分かりませんでした。

セシルの母ちゃんがマライア・キャリーだったり、農園主人がイケメンのアレックスくんだったり。
イケメンだけはしっかりチェックしたけど。(キリッ!)
キャストを確認して行かれるとより楽しめるかもしれないですね~。

タキシード姿で登場しはった三木まり子さん。
いつも映画に合わせたスタイルをなさって素敵ですね。


☆原題 : Lee Daniels' The Butler
☆製作国 : アメリカ
☆上映時間 : 132分
☆監督 : リー・ダニエルズ
☆キャスト : フォレスト・ウィテカー / オプラ・ウィンフリー / ジョン・キューザック / ジェーン・フォンダ / キューバ・グッディング・Jr / テレンス・ハワード / レニー・クラヴィッツ / ジェームズ・マースデン / デヴィッド・オイェロウォ / ヴァネッサ・レッドグレーヴ / アラン・リックマン / ロビン・ウィリアムズ / マライア・キャリー  / アレックス・ペティファー

 

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2 コメント

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こんばんは。 (BROOK)
2014-02-18 17:43:39
傑作といった感じではないのですが、
意外と見入ってしまう作品となっていました♪

黒人視点から見たアメリカの歴史で、
そこに人種差別問題も合わせて描きつつ…
最後のオバマに会えるシーンでのセシルの笑顔が印象的でした。
返信する
BROOKさんへ、 (はるみん)
2014-03-07 23:06:32
執事の映画が続いたので、大統領に仕えた黒人執事の話と思っていたら、人種差別問題を描いた良質な作品でしたね。
今日から公開の「それでも夜は明ける」も楽しみです。早く観たいです!
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