昨日テレビで「1勝24敗の男たち~高知・アイスホッケークラブ~」 をやってた。
途中から見てたけど、その中のひとりの男性の姿に考えさせられた。
40過ぎてて、仕事の合間に時間を見つけて続けているアイスホッケー。
ずっと勝てなくて、負け続けているのに
アイスホッケーが好きでやめられない男性がいた。
その人が言った言葉にハッとした。
「負け続けているから、今も頑張っている自分がいる」
そんな事を言っていたと思う。
「そうか、簡単に勝てていたら、そこでもう止めて別の違う人生があったのかな。
その人生は果たして「諦めないで頑張る事」があったのだろうか?
そんな事を考えてた。
失敗から多くの事を学ぶ。
その男性は、何か見えてくるものがあると思うと言ってた。
まだそれが見えずに模索し続けているように思えた。
その男性の家族も、そんな生活を歓迎していないみたいだった。
勝っているならまだしも、負け続けているのに
何で止めないのと言う気持ちが表れてて
子供はモロに嫌がった顔をみせたり、
奥さんも「ホッケーが好きだという気持ちは解るようになったけど
試合を見に行きたいとかは思わない」とあっさりしていた。
そんな奥さんと子供が、試合を観戦していて
試合の中で、旦那(父親)の一生懸命諦めずに走っている姿があった。
奥さんも子供も、男性の「諦めずに頑張っている姿」に何かを感じてた。
きっと二人の接し方が、これから変わるような気がした。
二人を変えたのは、男性の頑張っている「姿」だった。
それを見て何かが変わった。
二人が変わる事で、男性も何かを感じるかもしれない。
自分に対しての「変わった姿」を見て、何かを感じると思う。
それが男性が見つけようとしていた「答え」なのかもしれないなと思った。
家族の時間をずっと犠牲にしてきたこととか、
そういう事が見えてくるのかもしれない。
捜しているモノは、意外と身近にあるんだよね。
だけど「手に入らないモノ」を追い求めて遠くを見てしまう。
だから「見えてない」のかもしれないね。
今日も、山田洋二監督がテレビで言ってた。
「これから未来を切り開いていく鍵は?」という問いかけに
「暮らしの中の質を高めていく事。
何気ない家族の会話とか、兄弟が言った言葉とかに
大事な事にハッとさせられる。
そういう暮らしの中の質を高めていく事が
大事じゃないかと思う」と語ってた。
遠い未来を見てないんだよね。
ごく身近にある暮らしの何気ない日常を大切に見ている。
だから、いつも「家族愛」がテーマなのかと理解出来た。
とっても大事な事を、さりげなく語られてて
いつもそこに視点があるからだろうなと思った。