ビリヤードのアラカワ

きれいなブティックがドンドン消える
小粋なカフェもドンドン消える

不思議なのはアラカワ
多分半世紀以上生きてるの
だって２代目か３代目でしょ

そこは異国、カルチャーショック
使い古された何台もの重厚なプール
ビリヤード台が猫足の勢いよ
おまけにセットのコップ酒系麦茶との
強烈なコントラスト

くわえタバコの男達が
しかも麦茶の似合う男達が
４ツダマ　やってた
黙ってやってた

なぜかピーンと来た
彼らは水夫だ

２０年くらい前のこと

知りたいな
コツプ酒のような麦茶しか出ないアラカワが
しぶとく生きている訳を

水夫たちはどうなった?

あてのない旅

オイラの辞書に謙虚はなかった　
たぶん
もの知らずや浮世離れの体質が　カバーしてた　
たぶん、ほんのちょっと

本なんか読まなくっても最高に強欲な人が国や地球を握っていると思ってた
だから自分は正しく強欲でいたいと願い・・・・からまわりしていた

母親に「謙遜は第二の傲慢」と教えられつい最近まで信じてた

今、オイラは制作上で謙虚の意味を探してる
それって　オモシロイ　ことなのか
それって　ウツクシイ　ことなのか
それって　シアワセな　ことなのか

あてのない旅