のみすぎの翌朝に
はだしのまま庭に出て
ベンチでトマトを食べていた
雑草のからむ芝生のかんしょく
かなたできこえるカラスの喧嘩
目をとじていてもジリジリする光が痛い
生ぬるいトマトをすこしかじる
中味が飛び出ないように指で押しながら
種をすいこむ
。。。このトマト、どうしたっけ。。。。。
。。。デザートに!。。。。
あのこがにっこり差し出したトマトだった
はやりのフルーツトマトでもなんでもない
四角っぽい大きな赤いトマト
僕は、ふっと笑いながらうけとった
。。。 デザート? 。。。。。
・ ・・・・・・・・・・・・
思い出したしゅんかんに
口のなかも食道も胃袋も
トマトがとおったすべての味蕾がひらいて
どんなものよりうまく感じた
。。。 デザート? 。。。。。
トマトを食べつくした後も
僕はカラカラに飢えていた。。。。