くねくね曲がるやまみち
先の先のそのまた先
後部座席でくるくるゆられて
生れてまもない君をみつける
しっとりした羽先を
きまぐれな空にむけ
秘密にとびたつ つもりらしい
・・・・だから いまは・・・・
風切羽(かぜきりばね)ちょっとひねって
崖にまったく自然に生えた
鳥みたいにしてるんだ
君の父親は ほんの少しゆかいそうに眉毛をうごかす
(会いたかったわ とっても・・・)
あたしは ぞくぞくしながら
ほの暗いくちばしの奥へ はいる
(操縦席は どこ?)
いざなわれし みしらぬすべて
みしったすべて
いざない師 つえふりて
ものがたり創れという
えぴきゅりっくな まぞひすと
おいこんでしなる
しなりは 初冬のたけばやし
大人になるまでみたことなし
べっどにしずむ 心もとないオブジェクト しならず・・・
かすむ面影
あおゆきのごとく
つもるにまかせた