乱反射はロンドを超える

確定できる輪郭なんかあるんだろうか


この制作をしながら

「目が悪くなっても　触れさえすれば　わたしにはわかる」

と　しばし幸せにはなったものの

銀色の3D制作は、思いのほかキラキラチクチク私の目を惑わせ疲れさせる

0.3㎠の平面で　いちいち乱反射して、反抗するんだ


だがしかし・・・

どうしても　「ほつれた汚らしさ」に自由と本当と可愛らしさを感じて

その一部でも現したいわたしは・・・

銀色の3Dの反抗をこそ　好いているのだろう


ほつれた形には、型が定まった年から30年間のこと

これから確定していくであろう光の反射は、ここ2年間の賜物になるだろうか


ロンド(輪踊り)を超えた「慕情」には　一定のリズムがまだない



(主よ、これは誰かが実際に見て願わくば何かを感じるものであって、焼き尽くす捧げものにはなりません)





画像＊Excavation-nostalgia7　慕情　
未完成部分/インスタレーション　110×100㎝・塩、澱粉、アルミテープ、アクリル他、

トルソのフォルム原版(原形)は1986年卒業制作’Maguna Mater’
(母なる大地の女神/スペリングには諸説あるが故鬼丸吉弘先生の美学受講時のスペルとする)