▲ この赤丸部分が重要ですが、意外にも私が見るのは…
(備考欄にあるように現場で防水材を入れるので、JISマークは、
実際は出荷時に適応していても、防水材を入れた瞬間に適用にならなくなるので
最初から消されて出荷されます。
常にテストピースを壊して検査をしていますが、
費用が掛かっても、防水材を入れた方が良い現場と判断した例です。
一般の木造住宅の基礎であれば、不要です。
この現場は、地下室部分のコンクリート打設でした)
みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。
2007年5月24日にお話した、「コンクリート伝表の読み方」をお教えしましょう。
写真を見てください。
実際の伝表です。
赤丸の部分を見るのですが、皆さんはどこを先に見ますか?
私が一番気にするのが、納入時間の発と着の時間と現在の時間なのです。
この後にお話しする強度の数値などを、みなさんは一番気にするでしょうが、私が現場でもっとも気にするのが、この時間なのです。
この伝票の時間を見ると、発の時間が9時59分、現場到着が10時15分ですから、16分で到着していることになります。現在の時間を見ると、そのときは10時30分くらいで、コンクリートを流し込み中でした。
なぜ、この時間を見るのでしょうか?
コンクリートは、時間が経つと固まっていきますから、早く打設しないとダメなんです。打設というのは、コンクリートを流し込むことです。
時間が経ちすぎて流し込んでしまうと、硬化不良を起こす可能性があり、正しい強度が出ません。テストピースを現場で保管したとしても、その強度が出ないということになります。
ですから、生コン業者は現場の近くの生コン業者を使うのです。
ここは、16分で到着しているのですから問題ありません。早いですね。優秀です。しかもすぐ打設を始めましたから、問題ないのです。
では、時間はどの程度まで許されるか?
鉄筋コンクリート造の住宅金融公庫の仕様書では、気温が摂氏25度以上で90分、それ未満の気温で120分以内に打設完了を原則としています。
この現場では問題ありませんでした。では、これが時間が掛かってしまっていたら、どうするか?そのコンクリートを使ってはいけません。
通常の住宅現場では、打設量が少ないのですが、マンションなど大きな現場で一日中掛かって打ち続ける場合などで、生コン車が何台も待っている状態の場合、注意が必要です。
また、住宅の場合でも、トラブルがあってかなりの手直しが必要になり、生コン車を待たせたままの状態が長いと、時間がオーバーする可能性もありますので注意です。
そのため、配筋検査は必ず事前に行い、完全にしておくのです。早めに手配をしないといけない場合は、万一の手直しがあることを想定した上で、コンクリートの打設日時を決めておかないといけません。
その他の伝表の数字ですが、
納入容積 2.5M3というのは、その生コン車に2.5M3の生コンを積んできたということです。2,500リットルですね。浴槽12杯分です。
累計 この車を入れて今までの生コンの数量の累計です。
呼び方 この行には、みなさんの関心の高い数字があります。
わかりやすく言うと、この生コンは、
普通ポルトランドセメントで、コンクリートの圧縮強度は
1平方センチメートル当り約240kgの強さで配合しました。
コンクリートの流動性は、スランプ18センチという値です。
中に入っている砂利の最大寸法は20ミリです。
という意味です。失礼、わかりやすくないですね。
気になるコンクリートの強度ですが、住宅の一般の基礎であれば180kg以上あればOKです。安全を見て、210kgとか240kgにしますが、コンクリートの強度が強ければ強いほど、セメント量の比率を増やしますので、逆に収縮による細かいクラック(ヒビのこと)が入り易くなります。
備考欄に書いてあるのは、この現場では、防水剤を生コンに入れることになっているという意味です。何も書いていない場合も多いです。
気になる方は、ご自身の現場に生コンの打設を確認に行かれる方もいらっしゃいますが、生コン車の人に伝票を見せてくださいと言えば、見せてくれます。
但し、自分の現場だけですよ。他人の現場でそういうことは、止めてくださいね。(^^)ゞ

▲最初の写真の伝票は、コメントで質問がありましたが、
防水材を入れるので、JISマークの対象外となりますから
消されています。
これは、そういった添加物を入れない
通常の基礎のコンクリートなので
消されていませんね。
ミタス 一級建築士事務所のホームページ
(備考欄にあるように現場で防水材を入れるので、JISマークは、
実際は出荷時に適応していても、防水材を入れた瞬間に適用にならなくなるので
最初から消されて出荷されます。
常にテストピースを壊して検査をしていますが、
費用が掛かっても、防水材を入れた方が良い現場と判断した例です。
一般の木造住宅の基礎であれば、不要です。
この現場は、地下室部分のコンクリート打設でした)
みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。
2007年5月24日にお話した、「コンクリート伝表の読み方」をお教えしましょう。
写真を見てください。
実際の伝表です。
赤丸の部分を見るのですが、皆さんはどこを先に見ますか?
私が一番気にするのが、納入時間の発と着の時間と現在の時間なのです。
この後にお話しする強度の数値などを、みなさんは一番気にするでしょうが、私が現場でもっとも気にするのが、この時間なのです。
この伝票の時間を見ると、発の時間が9時59分、現場到着が10時15分ですから、16分で到着していることになります。現在の時間を見ると、そのときは10時30分くらいで、コンクリートを流し込み中でした。
なぜ、この時間を見るのでしょうか?
コンクリートは、時間が経つと固まっていきますから、早く打設しないとダメなんです。打設というのは、コンクリートを流し込むことです。
時間が経ちすぎて流し込んでしまうと、硬化不良を起こす可能性があり、正しい強度が出ません。テストピースを現場で保管したとしても、その強度が出ないということになります。
ですから、生コン業者は現場の近くの生コン業者を使うのです。
ここは、16分で到着しているのですから問題ありません。早いですね。優秀です。しかもすぐ打設を始めましたから、問題ないのです。
では、時間はどの程度まで許されるか?
鉄筋コンクリート造の住宅金融公庫の仕様書では、気温が摂氏25度以上で90分、それ未満の気温で120分以内に打設完了を原則としています。
この現場では問題ありませんでした。では、これが時間が掛かってしまっていたら、どうするか?そのコンクリートを使ってはいけません。
通常の住宅現場では、打設量が少ないのですが、マンションなど大きな現場で一日中掛かって打ち続ける場合などで、生コン車が何台も待っている状態の場合、注意が必要です。
また、住宅の場合でも、トラブルがあってかなりの手直しが必要になり、生コン車を待たせたままの状態が長いと、時間がオーバーする可能性もありますので注意です。
そのため、配筋検査は必ず事前に行い、完全にしておくのです。早めに手配をしないといけない場合は、万一の手直しがあることを想定した上で、コンクリートの打設日時を決めておかないといけません。
その他の伝表の数字ですが、
納入容積 2.5M3というのは、その生コン車に2.5M3の生コンを積んできたということです。2,500リットルですね。浴槽12杯分です。
累計 この車を入れて今までの生コンの数量の累計です。
呼び方 この行には、みなさんの関心の高い数字があります。
わかりやすく言うと、この生コンは、
普通ポルトランドセメントで、コンクリートの圧縮強度は
1平方センチメートル当り約240kgの強さで配合しました。
コンクリートの流動性は、スランプ18センチという値です。
中に入っている砂利の最大寸法は20ミリです。
という意味です。失礼、わかりやすくないですね。
気になるコンクリートの強度ですが、住宅の一般の基礎であれば180kg以上あればOKです。安全を見て、210kgとか240kgにしますが、コンクリートの強度が強ければ強いほど、セメント量の比率を増やしますので、逆に収縮による細かいクラック(ヒビのこと)が入り易くなります。
備考欄に書いてあるのは、この現場では、防水剤を生コンに入れることになっているという意味です。何も書いていない場合も多いです。
気になる方は、ご自身の現場に生コンの打設を確認に行かれる方もいらっしゃいますが、生コン車の人に伝票を見せてくださいと言えば、見せてくれます。
但し、自分の現場だけですよ。他人の現場でそういうことは、止めてくださいね。(^^)ゞ
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▲最初の写真の伝票は、コメントで質問がありましたが、
防水材を入れるので、JISマークの対象外となりますから
消されています。
これは、そういった添加物を入れない
通常の基礎のコンクリートなので
消されていませんね。
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