一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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バンクーバーの住宅では

2008年09月10日 10時38分18秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲バンクーバーの木造戸建て外壁と屋根
 すべて杉板(レッドシダー)です。


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

ドイツが続いているので、たまにはカナダ、バンクーバーの木造戸建ての簡単な紹介を
しましょう。

そう、2×4工法です。

日本の2×4工法は、輸入住宅とうたっていっても、やはり日本流の造り方です。

カナダでは、日本と造り方は少し異なっているのです。


写真では、屋根と外壁が杉板ですが、足場は簡易なものしか使わず造ります。

器用な日本人と不器用な外人という概念が混乱してしまいます。










日本では木造とひとくちにいっても、構造だけでも、それぞれ独自のやり方や設計、
構造部材で、自由な造り方をしているので、何百種類、何千種類も異なったものができてしまいます。

でも、北米での2×4工法は、たったひとつです。
これは、凄いことだと思いませんか?

だからこそ、ホームセンターに行って、日曜大工で改装や改造まで素人ができてしまうのです。

北米の歴史を考えれば、この理由もわかります。

開拓者が自分達で家を造った。最初はログハウスです。

その後の2×4工法も自分達で造れる、維持できるという考え方で創られたのです。

構造や下地に使う材は、わずか数種類しかありません。

しかも釘や金物で熟練技術を必要としない造り方。

メンテナンスを考えた造り方。(日本の2×4工法は、改装程度しか考えていません。)

北米の歴史と住宅事情を考えれば、納得できます。

では、日本の歴史と住宅事情は?

特に戦後の住宅政策や住宅事情を考えれば、

現在の日本の住宅が、なぜこんなに寿命が短く、工業製品でニセモノの材料ばかり
で埋め尽くされているのかも、わかります。



横浜市 住宅設計 

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