一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

インテリアコーディネーター資格必勝法(3)

2007年05月11日 14時16分39秒 | その他
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は、インテリアコーディネーター試験、2次試験の合格のための勉強法の秘訣をお教えしましょう。1次試験については、以前お話しましたね。

ほとんど実務経験の無い方は、どうすればよいでしょう。
スクールに行くのは良いですが、行けない方は?

参考書でひとつひとつ独学で覚えていく…これはかなり困難です。挫折します。

まず、最初にすることは、やはり過去の2次試験の問題と詳しい模範解答があるものを購入します。

そこにある図面やパースなどを、理屈抜きでひたすらトレースしてください。

トレース、見ながら描ける人はそれでも構いませんし、それさえもできない人は、紙を上から当てて、なぞっていくことから初めても構いません。

図にある寸法や説明などもそっくり完全に真似して記入してください。着色があればそれも真似してください。

何度も繰り返してください。定規は使いません。フリーハンド(手描き)でします。

そうやって完全に手で覚えて、何も見ないで時間にして少なくとも制限時間の半分以下の時間で、できれば3分の1くらいの時間でスラスラ描き上げるられるように繰り返して慣れてください。

小論文も、模範解答を写して覚えてください。スラスラ書けるようにしましょう。

これらを過去10年分について模範解答どおりできるようにしましょう。


もし、あなたが素人なら、これを行ってから1日セミナーや模擬試験だけを受験しても、かなりの確率で合格できます。勉強したければそこから、参考書でも何でも構いませんから勉強してください。意志と決意が余程強い人以外は、他の勉強方法で独学スタートは挫折します。

この方法は挫折も少ないですし、最短の勉強時間で行うことができるでしょう。

こういう話をしても、みなさんは何だかんだと理由を付けて、実行しようとしません。その前に、「全くわからないので~の勉強を…。」と言い訳しますが、確率も効率も悪くなり、勉強時間が掛かるだけでなく、独学での合格は難しいでしょう。

ミタス一級建築士事務所の事務スタッフも、そうでしたから、仕事時間中に私がノルマを与えて、他の仕事はさせずに同じことを行わせました。もちろん、まったく未経験、建築やインテリアの知識ゼロの事務スタッフが、1次だけでなく2次もこれらの独学方法で合格しました。


スクールに通学できる恵まれた人は良いですが、そうでない人は騙されたと思って行ってみてください。

細かいテクニックは、他にもありますが、独学の場合は、この勉強方法が多分最強で、もっとも大切な秘訣です。





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人間ドックと天然芝と無垢材の床

2007年05月10日 18時15分43秒 | 建築家の日記
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

本日は、朝から人間ドックに行っていました。正式な健康診断なるものは14年ぶりくらいでしょうか。脳ドックのMRIやオプションも付けられるものは、同じ1日をつぶすならとすべて付けました。

最後に担当の先生との話がありましたが、コレストロールや中性脂肪などはすべて標準値!といっても範囲があるのですが、私はその平均のやや下くらいでした。スタッフに伝えたら、聞いた者が口を合わせて「えぇ~~~!!!」と驚いていました。

その他、特に問題はありませんでしたが、当然のように体重を落とすことを先生に言われました。方法として「車通勤を止めて、バスや電車で通勤すること。」その先生も車通勤を止めて3ヶ月で4キロ痩せたと言っていましたが、私は車通勤を止めません。その代わり、映画のロッキーを観に行って、スポーツクラブに入会して太極拳とヨガでもやろうと思います。

なぜ、ロッキーを観るかはわかりますね。還暦の年齢でスタローンがあんなに頑張っているのだから、私がダイエットで運動するくらい簡単!と思えるだろう…。という確信です。(^^)ゞ

禁煙も、ずっと以前の過去は毎日50本吸っていましたが、夢でうなされながらもピタッとやめました。止めてもう18年くらいなりますから、今ではお酒を飲んでも全く吸いたいと思わなくなっています。

ということで、今年中には平均毎月1キロ減で、年内に8キロ落とします!来年はこれを維持しながら、あと2キロ落とします!



さて、建築に関係するお話です。

車の中で聞いたラジオで、小学校の校庭を天然芝にしたら、子供たちが喜んで外で遊ぶようになり、友達とのふれあいや運動が増え、勉強の集中力も増した。子供たちの人間関係も良くなった。

という内容の話をしていました。

これは、なるほどもっともだなぁと思います。
私が子供の頃は、昼休みはもちろん、10分の休憩時間でも雨以外は必ず校庭で友達と走り回って遊んでいました。じっと教室にいるだけでは、集中して勉強できないというのは、理解できます。私が現場へしょっちゅう行くのも、じっと事務所だけで仕事をしていては、集中できないし脳も活発に働かないと感じているからです。


普段でも考えごとをしていると、つい事務所の中を歩き回ってしまいます。そういえば、難しい問題について考えたり、決断しなければならない問題にぶつかると、必ず事務所の中を、一度はグルッと歩いて席に戻ります。何度か繰り返したり、考えながら歩き続けていることもあります。


私が住宅を設計すると、必ず「床は無垢材」にします。壁もビニルクロスは使いません。クッションフロアーももちろん使いません。

一般の新築の家、それがハウスメーカーであれ工務店であれ、仕上げ材は大差ありませんが、そういう家では集中して子供が考えることができるのだろうか…と考えると、人工製品ばかりで落ち着かない感じがします。


3センチの無垢材の床は、「梅雨時でも、素足でいても歩いていて気持ちが良いです。」とお住まいになった方は、おっしゃって頂いていますが、通常の新築と比べると、室内の空気や感覚はそれはもう全然違います。

天然芝の話と同じような気がします。合板フローリングの床と無垢材に自然塗装を施した家では、家の中の空気や気配も匂いも全く違います。

この空気の差は、比べれば誰にでもわかります。合板フローリングの新築は、24時間換気があっても、入った途端に家具の中に扉を開けて頭を突っ込んだような嫌な匂いがします。

一方、無垢材の無塗装品に自然塗料で仕上げた家は、オイル系の匂いが少ししますが、嫌な匂いではありません。


「無垢材にすると高いでしょう…」と必ず答えが返ってきますが、それは素人の皆さんがそう思わされているだけです。無垢材を使うと管理が難しくなって、どの職人さんがやっても同じようにならないから、合板フローリングを使うのです。ビニルクロスも、それを使うともっとも簡単に誰でも同じように仕上げることができ、みなさんからクレームが来ないからそれを使うのです。それを変更するなら、馬鹿高い割り増し料金を要求されているだけです。


みなさんの健康や心地良さのことよりも、どの職人さんが工事してもクレームが来なくて利益が減らないということを優先しているのが、本音でしょう。

ミタス一級建築士事務所の事務所にお越し頂いて、床材のサンプルをお見せして、値段もお知らせすると、皆さんが驚かれ、どうあるべきかという本質に気づきます。

見せ掛けのデザインや、見かけ倒しの仕上げではなく、もっともっと日本の住宅の本質的な品質がアップすることを願っています。




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毎月の全体スタッフミーティング

2007年05月09日 16時17分57秒 | 建築家の日記
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

本日は、スタッフミーティングでした。

今回のミーティングは、いわばインテリアコーディネーターの勉強会ともいうべき内容で、課題の発表以外に仕事の考え方、インプットの仕方、講演の仕方なども私がうるさく話をしました。このパターンは、まだ2~3回は続きます。


午後には、新しいCADシステムの出張サポートの研修をスタッフに受けてもらいました。これで3回目で、一旦終了です。導入して数ヶ月になりますが、まだまだ使いこなせていないようで、まだ全く役には立っていません。


このシステムのデモンストレーションを見学にいったとき、私の細かい要望に対する質問にインストラクターは鮮やかな手付きで、すべてをクリヤーしてくれました。その場で操作を完了してもらったので、これなら大丈夫だろうと購入を決意しました。今までいろいろ研究して調査しましたが、他のものは我々のような設計事務所が使うには、細かい要求に応えてくれなかったのです。


私が現在乗っている車の、なんと何台もどころか何十台分もの投資額でしたが、これを使えば、もっと設計プランのプレゼンテーションが皆さんにわかり易く早くできると確信したからです。

この素晴らしいインストラクターに出張で来てもらうと何でも解決できるのですが、電話サポートでは不明なまま終わることも多く、今はまだ前途多難です。

私がCADを覚えれば早いのでしょうが、覚えないようにしています。これに私が手を出したら、私がすべての仕事をしなければならなくなるので意味がないことと、多分スタッフが育たなくなるでしょう。ここは、じっと我慢です。


現在、インテリアスタッフにも業務をさせずに、課題を与えて長期のインプットと研修に行ってもらい、ステップアップしてもらっています。

常に向上、常により高いレベルを求めるようスタッフにはプレッシャーを掛けているつもりですから、ある意味スタッフは大変でしょうが、私との我慢比べです。

仕事のレベルを上げていくのに、これで良いということはありません。自信過剰になっておごりが出てきたスタッフには、パシ~ンと私がその邪魔なプライドを打ち壊して、もっと謙虚に学んでいくことを要求することにしています。





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住宅トラブル相談の考え方

2007年05月08日 11時10分02秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんにちはミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

連休中にあった電話相談のお話をいたしましょう。考え方を参考にして下さい。


夜の8時過ぎに事務所の電話が鳴ったのですが、内容は

「ハウスメーカーで建築条件付のものを建設中で、洗面化粧台を入れる場所が、
ぴったり入る予定だったのが、5センチ空いていることと、窓を少し移動しないと洗面化粧台がかぶってくる」というものでした。

やり直しや建て替えの要求はできますか?という相談でした。

私の答えは、「やり直しの要求は当然できますが、先方がそれに従うかどうかは、別問題で話し合い次第です。また、第三者の私が言った言わないという設計の内容に口出しはしない方が良いでしょう。」

建築の品質のことであれば、第三者として具体的なアドバイスも可能ですが、設計が思ったものと違ったという場合は、

「相手にやり直しの要求は当然できますし、納得いかず話し合いが付かなければ、調停でも裁判でも可能ですが、思うような結果になるかどうかはわかりません。」

「今回の場合で言えば、建て替えは無理でしょう。例外として、それがなされていないと家を建てる意味がないということを、裁判官が認めてくれれば可能になることもあると思います。」


「設計の打ち合わせでお願いしたことが、なされていないのは、良くあることでしょうか?」
というご質問がありましたが、「良くあることです。」とお答えしておきました。

そして、必ずといっていいほど相手にも言い分があります。片方の話だけを聞いていると、どちらが被害者かわかなくなるくらい食い違いのある場合もあります。この言い分が正しいものかどうかは別ですし、勝手にウソ八百並べている場合もあるかもしれません。ですが、それは第三者には簡単に判断できないこともありますから、裁判や調停でもスムーズに思ったようにはいかないでしょう。

相手は「構造的に窓を動かすことは無理だと言っている」とのことでしたが、この建物はプレハブ系の独自の工法で内容や計算方法を公開していませんので、第三者がその真偽を確認することは、先方が資料を提出しない限りできません。また、出された資料の中でしか判断できないのです。




別の話でかなり以前のことですが、デザインが売りの設計事務所に設計を依頼して、バルコニーへ出るときに、「屋根の庇が下に下がってきて、高さが1.7メートルしかない。欠陥だから、何とかして欲しい。」と相談に来たご夫婦がいらっしゃいました。


図面にもハッキリ寸法が描いてありますし、その建物の意匠としては、深い軒を特徴としているので、打ち合わせの経緯もわかりませんし、これが瑕疵とか欠陥とは、第三者に判断できることではありません。

設計打ち合わせで、もしそういったことの話し合いがなされて、1.8メートルにするとか何かがあれば良いのですが、デザインのことはお任せだったようです。

そういったことを解決するには、お互いの話し合いで解決するしかありませんが、無理なら裁判や調停ということになります。関係のない建築士が「これはいけない。」と言える筋合いの内容ではありません。


そのため、そういう場合はお話の間に入っても意味がないばかりでなく、何の権限もありませんから、かえって両者の関係が悪化する可能性の方が高いので、考え方のアドバイスはさせて頂きましたが、お断りいたしました。


連休中のお電話の方も、「電話ではなく、事務所に行って話をしたいので聞いて欲しい。」と言われましたが、理由を説明して、お断りしたしました。お互いの時間が無駄だからです。


設計上で言った言わないということや、設計が思ったものと違うということはできるだけ当事者同士の話し合いで決めるのが良いので、考え方だけをお話しています。

建築の品質や性能、瑕疵、欠陥の部分に関係することは、第三者としてのアドバイスは可能ですし、判断材料の参考にもなるでしょう。





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荒川静香さんの神技アイスフィギュアスケート

2007年05月07日 12時34分45秒 | アイスフィギュア
みなさんこんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水 煬二です。


連休明けですが、5月4日に観たアイスフィギュアスケートの荒川静香さんなどの報告をさせて頂きます。

結論は、絶対毎年観に来ようと決めました!今回3回目でしたので、これで最後にしようかと思っていましたが、当日券があるならもう一度観たかったです。


荒川静香さんは、最初と最後の2回滑りましたが、以前と比べても、余分なところには全く力が入っておらず、自然体のままで最高に美しい表現ができていました。以前は全身にそしてすべての動きに細心の注意を払って滑っていた感じでしたが、今回はそういう気配も感じさせない、もう本当に自然体でした。

ジャンプも力みがなく、軽々跳べていました。点数を気にせず、観客を魅了するという意識だけでトレーニングをしてきたからでしょうか。人間を超えてまさしく女神様そのものが滑っているかのような美しさでした。完全に神技の域です。社交ダンスに例えれば、昔々観たイギリス人の8年連続モダン世界チャンピオンのリチャードクリーブ(だったかな?)のような感じです。


高橋大輔選手は、1年前と比べると後頭部から背骨にかけての軸がしっかりできたため、ジャンプが安定して安心して観れました。本人も自信をもっての余裕の滑りでした。同じ日に観ましたが以前は期待されていた本田武史さんとは、完全に別次元のレベルに上がっていました。貫禄や迫力も増し、世界タイトル奪取の期待は当然ですね。


織田信成選手は生で初めて観ました。スピードがあり良かったのですが、ちょっと力みが気になりました。高橋大輔選手とライバル争いで、これからも二人とも益々レベルアップしていって欲しいものです。


中野友加里選手は、一年前と比べて随分まとまっていて、うまくなった気がしましたが、世界選手権では、それほど得点は伸びませんでした。ジャンプが低いのと身体の柔軟性が弱点かもしれません。


村主章枝選手の滑りを初めて生で観ました。トリノでは、私は密かに日本のメダル独占を夢見ていて、村主章枝選手にも期待していました。荒川静香さんの金だけは実現しましたね。苦手なジャンプは別にして、表現力の美しさを期待していましたが、現時点では既に安藤美姫選手の方が手の使い方などはうまくなってしまっていると私は感じました。


八木沼純子さんの滑りも生で初めて観ました。最初は、「うまい…。こんなにうまいのに、若いうちから期待されながらなぜ世界に通用しなかったのか…。」と思いましたが、少し滑りを観ていてわかりました。ジャンプ以外にも、回転と身体の柔軟性が世界のトップのレベルには及ばなかったのでしょう。しかし、隅々まで気を使ったスケート表現の美しさには、驚きました。しかも、他の有名選手と異なり、司会を含めて何度も大勢のプロたちと滑りを見せてくれて、盛り上げてくれました。プリンスアイスワールドには無くてはならない存在だとわかりました。

期待され続けた世界での成績は思ったほどではなかったのでしょうが、プロの世界に自分の道を見つけ、今なお、その技を磨き続けている姿勢と、その美しいスケーティング表現に魅了されましたし、感動してしまいました。

そのため、荒川静香さんに渡して握手をしてもらおうと思って花束を用意していたのですが、最後のフィナーレのあと、思わず八木沼純子さんに
「これからも頑張って下さい。」と応援の気持ちを込めて渡してしまいました。(^^)ゞ

「え~っ?私に??ありがとうございます。」とご本人は驚かれていました。

さて、荒川静香さんと握手をせずに帰るべきか…。
最前列ですから、それでも待っていて、私の隣の人の花束を受け取りに来たときに、私が先に手を出して、「頑張って下さい」というと、

「本日はどうもありがとうございました。またぜひお越し下さい。」と花束も渡さない私に、大変礼儀よく丁寧にお答え頂き、握手して頂きました。一番多くの人と握手をして廻っているのに、しかも他の人は必ず花束を渡しているのに…その人間性も素晴らしいです! 次回は、念のため花束は二つ用意しようっと…(^^)ゞ

この5月4日は、本当に最高の日となりました!


ところでみなさん、荒川静香さんといい、高橋大輔さん、安藤美姫さんがこれほど短期間に世界のトップにたちメダル獲得まで成績が伸びたのは、いずれもコーチのモロゾフさんが凄いんだと私は確信しています。選手ご本人の才能や努力はもちろんですが、間違いなくこのコーチでみんな急激にレベルが変わっています。このコーチも神技の域まで達していますね。

そこで一言、「モロゾフは…、アイススケートとプリンがうまい…。」
…失礼しました。



最前列は、2~3メートル先の目の前をシャ~ッ!と選手が凄いスピードで滑っていくのを感じることができるメリットはありますが、新横浜プリンスアイススケートは会場が狭いので、どの席でも充分楽しめますし、テレビとは肌で感じられるものが全然違ってきます。

みなさんもこのブログを読んでテレビではなく、生で観てみたいと少しは思いませんでしたか?(笑)


ミタス一級建築士事務所のユーザーの方をご招待して 一緒に観る会 を主催できる日を夢見ておきます。




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建築トラブル、瑕疵や欠陥の検査や対応

2007年05月02日 21時45分09秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は、業者からの依頼で小田原に入居後のトラブルの建築検査へ行きましたが、こういった検査について簡単にお話しましょう。

全く私はかかわっていない知らない物件ばかりですが、お住まいになっている方からの検査依頼なくだけでなく、工事業者からの検査依頼のケースがあります。


業者から依頼があったときには、2点確認いたします。それは、
「そちらに不利になるような指摘や気づかない部分の指摘を行う可能性も高いですが、大丈夫ですか?困るなら他の方に依頼された方が良いのではないですか?」

という点と、物件内容によっては、「私が指摘したことを納得されたら、実行されますか?もし、指摘した内容に対して対応できないのなら、トラブルが大きくなるだけですから、他の方に依頼して下さい。」

とお願いするのです。


そうすると、多くの業者は「考えてみます。」「上司と相談してみます。」ということで、依頼はなくなりますが、中には今回のように「指摘はすべて対応するつもりです。」とか、「覚悟しています。」という返事の場合があります。

業者からの依頼は、私の時間が無いので受けたくないのですが、本当に本気で真剣であれば、対応させて頂きます。


以前、厚木の現場で地元工務店がリフォームを行った物件の検査依頼があったのですが、損得抜きで私の言ったことを誠実に対応していたので、私も完全なボランティアとして協力してあげようと、高速代もガソリン代も掛かっていましたが、一切の費用を請求しない旨を、工務店と施主に伝えたことがありました。


ハウスメーカーからの依頼もありました。上記の2点の確認と「検査費用は高いですよ。」と確認して、お伺いしました。今までの経緯や対応を聞き、現場での私の指摘事項に対する回答を聞いて、この物件も請求しませんでした。

理由は、その工事担当者がこれまでも非常に誠実に対応してきたことがわかったのと、請求するとハウスメーカーの下請けにその請求が廻ることがわかったからです。これまでの対応も含めて、頑張って対応している工事担当者と下請け業者に協力させて頂こうと思ったからです。


また、別の物件では「入居後の台風などのときの雨漏れが、どうやっても止まらない。指導して欲しい。」という依頼がありました。私は指導する条件として「私の言うとおり雨漏り検査して、指摘どおり手直しをするなら協力します。そのかわり、私の指摘通り工事を行って、その後雨漏りすれば、私が保証してあげます。」と提案してしまいました。

これは、費用を頂いたのですが、検査はもちろん、手直し工事中、ずっと外部に張り付いて何日も炎天下の中、見ていたので、顔に大きなシミができてしまうというオマケまで付きました。(笑)


原因を突き止め指導し、無事雨漏れも完全に止まりましたので一件落着で良かったのですが、当初、私から見ると雨漏れを止める神様的な存在の先生ともいうべき人に、万一の場合は力を貸してくださいと相談したとき、

「人がやった工事の雨漏れを保証するなんて、絶対に言うべきではない。」とアドバイスを受け、絶句したことがありました。実は、その人がいるから大船に乗ったつもりで引き受けたのです。しかし、私の何十年の経験と知識で正しく工事をすれば、雨漏れするはずは無いという自信がありましたし、それを証明したいという気持ちもありましたから、引き受けました。


様々なトラブルはありますが、完全に工事方法が悪いケースと、この程度は、現場で造る以上、誤差として仕方が無いというケースがあります。ところが、同じ現場で両方が混在していると、住まい手の立場では、懐疑心の固まりになってしまうのは当然です。工事業者の言うことが正しいかどうかわからないという状態になります。

私はトラブルの解決など後ろ向きな仕事より、前向きな仕事の方が好きなのですが、そういう不幸な状態のままでいる施主や、誠実な担当者、誠実な工事業者が困っているなら、関係ない方でも可能であれば協力してあげたいと考えています。


建築紛争の調停委員も、今月は研修も入れて3日間の時間を取られますが、その一貫として行っていきます。


原則として私が設計監理していない物件のトラブルは、メールや電話では、今のところ全てアドバイスを差し上げています。但し、その現場に行ってどうこうという時間は取られたくありませんので、できるだけ断るようにしています。勘違いしないで下さい。


私が設計監理した物件の方には、入居後何年経とうが、工事業者の対応がどうであれ、どんなに忙しくても時間を取って解決したいと思いますので、遠慮なくご連絡下さい。







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