台風15号の影響で、首都圏の鉄道各社は9日、地下鉄を除くほぼ全線が始発から運転を見合わせた。午前8時前後から運転再開する路線が増えたが、山手線などJR各線は倒木や飛来物の影響で運転再開がずれ込み、通勤客らに大きな影響を与えた。

 JR東日本は8日、首都圏のすべての在来線で9日の始発から午前8時ごろまで運転を見合わせると発表した。首都圏で大規模な鉄道の計画運休が行われたのは、昨年9月の台風24号以来2回目。だが、実際には線路点検で倒木や飛来物などが見つかり、再開が遅れる路線が相次いだ。

 山手線は、品川―大崎駅間で沿線の木が線路内に倒れ、撤去作業のために運転再開は午前10時過ぎにずれ込んだ。東海道線や中央快速線などでも倒木や飛来物が見つかり、運転再開できない状態が続いた。