黙って見守る

好きであればあるほど、あれこれ干渉したくなります。
愛情をもっていればいるほど、なにかしてあげたいと思うものです。
しかしそれは、自分の気持ちを優先した愛情表現であることを、ゆめゆめ忘れてはなりません。
時には黙って見守ること。
これは大きな愛情表現ではないかと、僕は思います。
Labor and to wait.
「種をまいて待つ」という意味の、僕の好きな言葉です。
人間関係もまた、種をまいて待つという営みなのでしょう。
人とのつながりを深めるには、時間がかかります。どうしたって待つ時間がいるのです。
ただ一ついえることは、急ぐ必要はないということ。
あなた自身が森のなかの一本の木であり、大勢の人の愛情によって、ゆっくりと育まれてきた小さな種なのですから。
「暮らしのなかの工夫と発見ノート
あなたにありがとう。」
松浦弥太郎 より

気がついたら、これでこの本は終わり。
種をまいて待つ。それは、すべてに通じることのように思う。
種をまき、大事に育てていく。
焦らずに待つこと。
長いスパンで考えること。
まだまだこれから、ゆっくり育てていきたい。自分も夢も人との関係も。
ちょっと「守」のうかんむりは失敗したけど、全体的に少し柔らかく書けたような気がする。
キチキチの楷書から、少しずつ柔らかい字が書けるようになりたい。
さて、明日から何の本を書こうかな。