こんなに楽しい!みやび流押絵

各教室での押絵の作品や、道端で出会った季節の移ろい、クスッと笑えるテーマもありますよ~

旅日記・転用その2

2009年04月19日 | 今日の感動
昨日に続いて、Midoの旅日記からそのまま・・・
今日は、世界遺産を訪れた日のものです。
最後の写真、あまりに可愛い(実物どおりって?!はい、そうです!meromero)ので無断許可無し掲載be


この短い旅行期間中に、世界遺産を二つも見学することができました。
到着の翌日は『ボロブドゥール遺跡』=世界最大の仏教遺跡へ。

1000年間も土に埋もれていたためか、壁が変色しているところもあり、まだ完全に発掘されていない部分もあり、雨水の浸食を防ぐために銅版で補強されている壁もあり、・・・それにしてもこんな大きな遺跡がすっぽりと埋められていたなんて! そして発掘された後に堂々とした姿で世界中の人々を集めているなんて!
発見したのはイギリス人だそうですが、何か不思議なパワーに導かれたのではないか、と思えてなりません。
延々と続く壁には、言葉ではなく絵(レリーフ)で表わした物語が刻まれて、時や空間を超えて全人類に仏教の教えを伝えようとしています。


鳥かごのようなストゥーパの中に鎮座する仏像たちは沈黙して何も語らず、ストゥーパの隙間に手を入れて仏像の足の裏を触ると願いが叶うと信じて必死で手を伸ばす観光客たちすべてを受け入れてくれるようです。


旅行の最終日には『プランバラン遺跡』=こちらはヒンズー教寺院群。

ここは地震の被害をこうむった跡がまだあちこちに残っていて、地面にめりこんだ石壁の大きな欠片に心が痛みました。 
狭くて急勾配の石段をあがってみると、外の蒸し暑さを忘れるほどのヒンヤリした暗い部屋に石像が無表情で立っていて、思わず頭を下げて挨拶をしてきました。

幼い頃から、人間の造ったものを拝んではいけないというような考えを刷り込まれてきた私も、仏教やヒンズー教の大きな遺跡に接すると、人間の力を超えた魂に響いてくるようなものを感じてしまいます。

さらに、我々高年齢旅行グループの方々の健脚ぶりにも、絶えずつきまとってくる土産物売りさんたちに決して負けない強烈な「値切り精神」(笑)にも、私は驚いてばかりなのでした。

(続く)