観ようと思っていた映画。
昨日、午後、ぽっかり時間が空いたので、急に思い立って、観に行ってきました。
気が付いたら、もう1日1本

あと、1週間くらいでしょうかね。
間に合ってよかった。
楓珠くん、好きなんで
観ておかないとね



これは実話です。
千葉県船橋市立船橋高校の吹奏楽部でトロンボーンを担当していた浅野大義くん(神尾楓珠)の物語。
野球部の応援歌「市船soul」の作曲に挑戦し、苦心しつつも完成。試合で演奏されると得点を呼ぶ「神応援曲」となる。
音大に進み、20歳となった大義くんは、また、市船から作曲を頼まれ、再度チャレンジすることにするが、病魔に襲われ・・・
若くして命の限りを知った大義くんの苦悩と、大義くんを支える様々な人たちとの交流を描いた映画です。
実話ということで、結末も予想がつくので、映画としての、おもしろみには欠けていたかもしれません。
吹奏楽の演奏シーンは、実際に市船の生徒さん達が出演。演奏や歌やダンス・・・これはひとつの見どころでした。
ただ、撮影はほとんどが一発撮りだったようで、それがより、ドキュメンタリーに近い演出にはなっていたと思いますが、
カメラが手振れしているところが何か所かあり、それは残念でした。
「あ、カメラ揺れてる・・・」と思ってしまうことで、一瞬、映画から気持ちが離れてしまうので。
大義くんの病気を知って、両親、部員、顧問の先生、彼女・・・それぞれの立場での気持ちがあるわけですが、
私としては、母親役である尾野真千子さんが涙をこらえているシーンが一番、グッときました。
同じ母親として気持ちは痛いほどわかるので。感情移入してしまいます。
あと、20人で予約した葬儀会場に、生徒が164人が駆け付け演奏したという伝説のシーン。
これは圧巻ですね。会場のあちこちから、すすり泣きの声がきこえました。
心に残る台詞も散りばめられていました。
未婚で身ごもり、迷いながらも生むことを決意した同級生が「幸せになりたい」と。
その言葉に、大義くんが「幸せになりたいは、不幸ってことだよ。今、すでに、幸せなんだよ。生きているだけで幸せなんだから」と。
「明日が来ることは当たり前じゃない。目が覚めたら、1日が始まるのは神様からの贈り物なんだ」
今この時、この瞬間・・・
生きているだけで幸せということ。
決してそれは当たり前ではないということ。
改めて実感できた映画でした。