ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

成人式へのそれぞれの想い

2024-01-09 23:52:23 | 思うこと
昨日は成人の日でしたね。
 
土曜日に成人式をやられたところがほとんどだったでしょうか。
 
私が住んでいる市では、中学校別に2回に分けて開催されたようです。
やはり、中学校が付いてまわるものなんですよね。
 
けん太は、中学3年に不登校になり、卒業までの約9か月間、クラスの子と会っていなかったので、成人式はどうかな?という感じでした。
あるらしいと情報が入ってきていた、二次会の案内もけん太の元には来ていなかったしね。
皆と一緒に卒業式に出席していないことで、けん太の存在はもうそこにはないように感じていました。
 
結局、成人式にも出席しなかったのですが、今となっては、そんなことどうでもいいことになっています。
 
今朝、金髪に虹色の髪の毛で、すごいハデハデの衣装を身に纏っている参加者をみて
「けん太、見て~凄いよ。あの衣装」
「え?あ~北九州だろ?」
 
そんなふうに、成人式の話題で盛り上がったりできるので(笑)
 
 
しかし、なんで北九州?
ド派手衣装って、北九州限定なの?
 
それで気になって調べてみたのですが、そこにはドラマがありました。
 
 
あのドハデな衣装は、北九州市に本店がある「貸衣裳店みやび」で作られているんですね。
 
元々は、普通の?老舗貸衣装店でしたが、約20年前のある日、成人式までまだ1年あるという時期に、少し強面の、金さん、銀さんという二人が店を訪れ、「全身金と全身銀の袴で、成人式に出るのが俺らの夢なんです」と。
 
しかし、当時はオーソドックスな羽織袴しかなかったので、問屋を探してみることになったが、どこの問屋にもなく、それを正直に伝えようと思っていたところ、再び店を訪れた二人の手にはそれぞれ1万円札が。
 
「僕ら、成人式のお金は親やなくて、自分で働いてちゃんと払いたいんよ。少ないけど、これから毎月、支払える分だけ持ってくるけ!」
 
それから月末になると、「これ今月分です」と、1万円や千円札を握りしめて店に来るように。
 
その姿をみて、「ないなら作るしかない」と腹をくくり「作るのなら安っぽいものにはしたくない」と問屋で金と銀の生地をみつけて、それを縫製工場に頼んで作ってもらった。
 
金さん、銀さんには、貸衣装代は、当時の相場の3~4万円と伝えてあったが、工場への依頼は1着というわけにはいかず、数枚ずつ作ってもらったので、百数十万という金額に。しかし、出来上がった衣装を見て大喜びする二人に、追加料金など請求できず。
 
成人式で自分たちがどれほど会場で映えたかを語る彼らをみていたら、お金なんて後からどうでもなると思ったそうです。
 
 
翌年から「金さん、銀さんの紹介」で次々と、これまでにないような煌びやかな衣装を求める新成人が訪れるように。
ファーをつけたい。着物に名前を入れたい・・・どんどんエスカレートしていく。それに応えているうちに、ここに来れば派手にしてもられると評判になってしまった。
 
本来は、伝統的でシックな着物が好きな店主は、最初は戸惑ったものの、彼らの要望を形にしていくうちに、充実感と達成感を味わうようになっていったそうです。
 
ド派手な衣装を求める新成人は、すでに働き始めている子が多く、みんな、この日を目標に頑張って働いているから、思い出に残るものにしたいと、それが原動力にもなっていった。
 
北九州の「ド派手成人式」がマスコミに取り上げられるようにもなり、お店は全国各地に出店。
しかし、有名になるにつれ、批判の声も高まり、「北九州の恥」と苦情の電話が殺到するようになる。
 
2015年には「荒れる成人式」と北九州のド派手成人式が結びつけられ、さらに批判が高まり、住民から北九州市に「陳述書」が出される事態となった。
北九州市も「新成人の皆さんにとって「大人」として出席する初めての一大行事。きちんとした服装で出席するよう心がけましょう」と公式ホームページで異例の呼びかけを行った。
 
店にも苦情がたくさん寄せられたが、やめようとは思わなかった。
辛かったし、傷つきもしたけど、人によって価値観は違う。プロとしてどんなご意見でも真摯に受け止める覚悟はできていた。それにどんなに批判を受けても、また次の新成人が新たなアイデアの種を持ってくるので、楽しくてやめられない・・・と。
 
しかし、それまで、ヤンキーのド派手衣装とされていたものが、世界で「アート」として称賛されるように。
 
2022年に、ニューヨークから「個展」の話が。
その後、ショーにも招待され、ランウェイで成人式衣装を披露すると、独創的なデザインが脚光をあびることに。
そのド派手衣装は「着物を芸術に昇華させたアートだ」と称された。
 
今年の成人式は、市長もド派手衣装に袖を通し、ド派手衣装の若者たちによる、ファッションショー」も開かれたそうです。
 
「北九州市の若い人たちがコツコツ積み上げてきた、ド派手な袴という文化が世界に認められたのは素晴らしいことだと思います。誰かの価値観を否定しない街にしていきたいと考えており、この成人式はまさにその象徴だと思っています。北九州市の若者たちの、多用性やエネルギーを大切にしていきたいです」
 
その後、議会でも取り上げ、地域を盛り上げ北九州ならではのコンテンツとして注目していくことに。
米国からは再び、ミラノ、パリからもショーのお声がかかっているようです。

いまだに市民の批判の声もあるようですが、少しずつ称賛や応援に変わってきているようです。

 

 


かなりハデハデ~圧巻ですよねぇ~
今年は外人さんもバチバチ撮影していたそうです。
 
 
この日、かなりのド派手衣装を身に纏っていた男性は・・・
 
髪のセットが2万5千円、衣装は30万円。でも、親には頼りませんでした。
自分の金でやった方がかっこいいかなって。解体業で稼いだお金を溜めていたので、最後にバチっときめていい大人になろうかなみたいな。
今年から独立するんですよ。小学校も中学校もまともに行ってなくて、高校も行ってないんですけど、いつか建設業で独立しようかなと思っとったんです。それで今年、20歳のタイミングで。今まで2年おった会社も辞めて。
 
だから新成人としても今年は頑張る年にしなきゃいけないんですね。みんなに尊敬されてかっこいい大人になりたいですね。
このまま解体業で飯を食っていけたらなと思っています。バリッバリ稼ぎたいですね。結婚を考えている彼女もいますし。
 
子どももほしいけど、すぐではないのかな。仕事が忙しいで、夜遅くに帰ってきたりもあるんで、そんなんで不安にならせるくらいなら、もうちょい安定してからかなと考えています。
 
 
けん太~聞いたか~い???(笑)
 
本当に20歳ですか?
ほんと、しっかりしていますよね。
それにとても大人です。
すごくすごく自立&自律しています。
 
そんな成人式に対する思いを受け、どんなに批判を受けたとしても、出来るだけ願いを叶えてあげたい思うお店側の気持ちもとってもわかります。
 
頑張ってほしいです!
 
けん太もけん太なりにね
 
 
 
 
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