片岡義男 著
「道順は彼女に訊く」
「ミッシングパーソン」という言葉が浮かぶ。
ある日突然いなくなる。風景からかき消される。
それも当人は周到な用意をしていなくなる。
探そうにも手掛かりは限りなく少ない。
いきずまってしまう。
5年前、ある女性が失踪した記事のスクラップから
物語は始まる。
失踪した女性がどのような女性であるか、次々と関係者や
残された物たちから明らかになっていく。糸が繋がって
一人の女性が浮かびあがる。事件性はないか、単独なのか、
各視点から語られる。それは簡潔である意味饒舌。
しかしながら、その女性を探し出すまで物語は語られず。
片岡さんの小節作法としては、ミステリー仕立てというのは
珍しいのではないか。それも長編だし。
図書館の書棚から選んで借りて読んだ。
ハードカバーも単行本も絶版になっているのかわからないけど、
店頭では見ない。
作者が今後続編を書くかは限りなく不透明だけれど、解決をみて
いない推理小説はある意味始末に負えない。未完の行為となり、
読者に読後感として残ることもあり、そして片岡さんは
読者の中に残っていく。出来れば書いてほしいと思うが、
いかがだろうか。
ミッシングパーソン(行方不明者・訪ね人)。
また、この物語には音楽らしい音楽が使われていない。
「道順は彼女に訊く」
「ミッシングパーソン」という言葉が浮かぶ。
ある日突然いなくなる。風景からかき消される。
それも当人は周到な用意をしていなくなる。
探そうにも手掛かりは限りなく少ない。
いきずまってしまう。
5年前、ある女性が失踪した記事のスクラップから
物語は始まる。
失踪した女性がどのような女性であるか、次々と関係者や
残された物たちから明らかになっていく。糸が繋がって
一人の女性が浮かびあがる。事件性はないか、単独なのか、
各視点から語られる。それは簡潔である意味饒舌。
しかしながら、その女性を探し出すまで物語は語られず。
片岡さんの小節作法としては、ミステリー仕立てというのは
珍しいのではないか。それも長編だし。
図書館の書棚から選んで借りて読んだ。
ハードカバーも単行本も絶版になっているのかわからないけど、
店頭では見ない。
作者が今後続編を書くかは限りなく不透明だけれど、解決をみて
いない推理小説はある意味始末に負えない。未完の行為となり、
読者に読後感として残ることもあり、そして片岡さんは
読者の中に残っていく。出来れば書いてほしいと思うが、
いかがだろうか。
ミッシングパーソン(行方不明者・訪ね人)。
また、この物語には音楽らしい音楽が使われていない。