MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

高石ともや墜つ。

2024-08-19 22:35:03 | 音楽夜話(FOLK  BLUES  J-POP
高石ともや墜つ。


ラジオを聴いていたらそんな報道が流れた。
膵臓癌、30代に胆石の手術をしているという。
もしかすると、ポリープなどできやすい体質で、臓器としては摘出しにくい
部位なので、治療もむずかしかったのかもしれない。


60年代の「受験生ブルース」は、先輩たちが聴いていた。
自分らはそのあとの四畳半フォークの世代だ。
学生運動とかそのあたりのラディカルな時代に登場して、旗手のような
感じにもなってしまい、彼とか岡林信康などは、イメージ変更していくのに
時間がかかった。アメリカントラッドなどの影響も受けていたので、カントリー
とかブルーグラスとかもやってたし、ご本人は政治的云々でなく、当時の音楽が
やりたかっただけだったのかもしれないと後で思った。


生ギター(フォークギター)今でいうアコースティック・ギター1本で歌う
スタイルは、当時一人なら当たり前のスタイル。歌謡曲とは違うので、
そのジャンルの第一人者となった。日本のフォークソングの草分けみたいな
方だけれど、それだけ時間がたってしまったのだと何か感慨深く思う。
昭和はまた一つ遠くなった。彼の歌の歌詞に「ラジオ講座」というのがある。
思わずなつかしさがこみ上げたものの(1952~1994)まで、放送されていた。
「大学生」今に何か通じるものがあるのが面白いところ。コミックソングは
「帰ってきた酔っ払い」などもあるが、社会風刺が効いていた。


受験生ブルース(リサイタルVer)
https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%E5%8F%97%E9%A8%93%E7%94%9F%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9&mid=B1342C9272E1C5FE8693B1342C9272E1C5FE8693&ajaxhist=0



夏の元気 ベートーヴェンの7番。2本。

2024-08-19 22:32:43 | 音楽夜話(クラシック)
8・19


夏の元気 ベートーヴェンの7番。2本。


例年夏の気温が上昇し続けている。昭和の私の
こどもの頃は30度あれば暑いね、バテるねなどと
言っていた。しかし最近はどうだ。
学校の宿題みたいに毎日天気付けてるわけでは
ないけれど、平気で35度超えてる日が普通になってきた。
これはある意味異常だろう。そんなことがここ
近年続いているような気がする。
夜に30度下って熱帯夜であっても、昼間のことを
考えたら、過ごしやすいと思ったり、状況的には
そうだろうけれど、体が参っていると思う。


そんな夏の音楽の暑気払い。たまたま、放送音源の中に
ベートーヴェンの7番が2本あって、それを聴いていた。


05:00- 17.00- YouTube_Teatro Colón
TRANSMISION EN VIVO: Concierto 03 | OETC


ベートーヴェン:三重協奏曲 ハ長調 op.56
同:交響曲第7番 イ長調 op.92
Oleg Pishenin(ヴァイオリン)
Benjamín Báez(チェロ)
Iván Rutkauskas(ピアノ)
カヒ・ソロムニシヴィリ Kakhi Solomnishvili指揮コロン歌劇場管弦楽団
2024年8月18日 ブエノスアイレス、コロン歌劇場から生中継


三重協奏曲は、ソリスト3者が協奏してなおかつオケとも絡むというなかなか
複雑な作品。何回か聴いているが、今回も深堀せず聴くにとどめる。


2曲目の7番。右肩上がりで、熱量が高い。聴いているとだんだん
パワーをもらっているようで、元気が出てくる。頭もしゃきっとして
来るのが不思議だけれど、恩恵にあずかることにする。少し軽めの流れを
作り、ハーモニーを載せていく。後半はテンポアップで、攻めていく。
ベートーヴェンはやはり聴き手に伝えようとする何かがあったのだろうと思う。






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08:00-10:30 19.00-21.30 WCRB


サイモン:運命が今征服する
シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op.129
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
ヨーヨー・マ(チェロ)アール・リー指揮ボストン交響楽団
2024年8月18日 タングルウッド、クーセヴィツキー・ミュージック・シェドから時差中継




これだけ熱量があって、パワーをもらえるならもう一回聴いてもいいかなと思い、
懲りずに聴いている。本来の聴き方ではないけれど、音楽の暑気払いとしては
なかなかナイス・アイデアだった。
1曲目のサイモンの作品は現代曲。
2曲目のシューマンはヨーヨー・マのチェロだ。この人の演奏を聴くことは
ほとんどなかった。たしか、デュプレのチェロを引き継いでいるということを
以前何かの資料で読んだ。しかしながら、第一線でずっと活動しているのだから
やはりそれなりの力はあり、演奏も堂に入ったものだった。シューマンのチェロ協は
個人的には好きな曲だけれど、余り数多く聴いてはいない。だけれど、伝わりやすい
旋律とか流れがあり、残る曲であることは確かで、今回のマのチェロ演奏もそれだった。
終演後会場は沸いた。歓声も飛んだ。弾く人が弾くと違うのだなと思う。


後半の7番。ボストン響の厚いハーモニーの演奏が聴けた。エキサイティングと
MCの方も言っていたけれど、後半の盛り上げ方煽り方はすごく、ボストン響の
豪放磊落なサウンドがぴったりの演奏で、暑気払いできました。
ありがとう7番。