MOBU'S MUSIC MAZE

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ユジャ・ワン 王羽佳(ピアノ) スウェーデン放送交響楽団 エサ=ペッカ・サロネン 指揮 ストラヴィンスキー・プロコフィエフ・シベリウス他

2024-08-27 22:19:47 | 音楽夜話(クラシック)
8・27


02:00-05:00 19.00-22.00 SRP2 Konsert i P2
バルト海音楽祭2024 Östersjöfestivalen - Wang & Salonen


A.ヒルボリ:バルト海音楽祭開幕ファンファーレ Baltic Sea Fanfare
ストラヴィンスキー:ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ
サーリアホ:光と重力 Lumière et pesanteur
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 op.10
ソリスト・アンコール;セルゲイ・プロコフィエフ
ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op. 83「戦争ソナタ- 第3楽章 プレチピタート


シベリウス:4つの伝説曲 (Lemminkäissarjaan) op.22    122 209


ユジャ・ワン Yuja Wang 王羽佳(ピアノ)
スウェーデン放送交響楽団 Sveriges Radios Symfoniorkester
エサ=ペッカ・サロネン Esa-Pekka Salonen指揮
2024年8月26日 ストックホルム、ベルワルド・ホールから生中継




厳かなファンファーレから始まる。
ストラヴィンスキー:ピアノと管弦楽のためのカプリッチョは、
ユジャ・ワンが弾いている。技巧的な曲で、彼女に合っているというか
はじめて聴くが、協奏しながら、楽曲は一体化していく。ピアノの
ヴィルトゥオーソの面目躍如。
サーリアホ:光と重力 は現代曲。
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 op.10は、これも彼女の
キャラクターに合うような、技巧派の曲。
ユジャ・ワンはプロコフィエフの2番(2013年)はドゥダメルとの録音が
あるけれど、1番はまだない。LIVEのみ。
これだけの音数の曲良く弾きこなせるという感じ。人には限界はないのか
という気分になる。3楽章形式でありながら連続して弾かれるため、
単一楽章の様に聴かれる。15分程度の疾風怒濤な感じの曲。
プロコフィエフ
「変ニ長調という調性の選択、抒情的・歌謡的な旋律の排除と
グロテスクな曲想への好み、驀進するリズムと打鍵中心のピアノ書法、
曖昧な調性など、反民族主義的・反ロマン主義的性格が濃厚である。」wiki
アンコールもプロコフィエフで締める。7番の戦争ソナタの3楽章。
リサイタルかと思わされる様に、アンコールでさえ惹きつけられテンションの
高い演奏だった。
「特に3楽章は演奏時間が短いこと、また演奏効果も高いことからアンコール
ピースとして単独で演奏されることも多い。」wiki。圧巻の演奏。
暗転。
サロネン(フィンランド)のお国もの。シベリウスの管弦楽曲。
調性音楽が戻ってくるとある意味安心する。聴いていて、きっと
どこかで解決される和音がやってきて安心できるからだろうと
思う。
4つの伝説曲はカレワラにでてくる「レミンカイネンの物語」を音楽でつづるもの。
どちらかという短調の調べが中心となる楽曲。途中「トゥオネラの白鳥」が
でてくる。これは単独でも演奏されるもの。通しで45分以上の曲だった。
サロネンの祖国の作曲家に対するリスペクトがうかがえる。