忘れな草の花籠

確かハンドメイドブログだったはず・・・

国宝土偶展

2010-01-15 17:45:47 | おでかけ
今日は念願の「国宝土偶展」に行ってきました。
2/21まで東京国立博物館で開催されています。
実は土偶やら埴輪やら大好きなんです。
素朴だけれど人の温かみが感じられる気がして。
宮崎に住んでいたころも埴輪の公園に行っては、
埴輪にうっとりしてました。

縄文時代のスーパースター、土偶です。
縄文時代の中期以降にかけてのものが多かったのですが、
とても紀元前1000~3000年に作られたとは思えないほどの緻密な模様。
かたち自体はとてもシンプルなのですが
細やかな細工には驚かされます。
いったいどんな人たちがどんな思いで作ったのか
とても興味があります。

中でもやはり目をひくのは国宝の三点ですね。
縄文のビーナス、中空土偶、合掌土偶―。
縄文のビーナスのかたちの丸っこさはやはり女性の象徴なのでしょうね。
まさに豊穣の女神、といったところでしょうか。
中空土偶、これは中は空洞だそうです。
思わず仏像を思い浮かべてしまいました。
中に何か入れたりとかはなかったのでしょうか。
合掌土偶、ただひたすら祈りを捧げている姿には
ひきつけられます。
何を祈っているのでしょうか・・・。

そして教科書でもおなじみの遮光器土偶。
これ実物が見られて本当にうれしかったです。
サングラスをかけたような愛くるしい(?)姿が本当に魅力的です。

土器もいろいろとあったのですが、
印象的だったのは踊っている姿が模様としてつけられている、ということです。
「踊り」=「呪術的」なものもあったのでしょうか。
踊りって何か意味深い感じがします。

さて今回の土偶展でいちばん心を打たれたのは
「土偶形容器」です。
土偶のかたちをした容器の中に骨が入っていたそうです。
それも小さな。
小さな子が亡くなり、また胎内にもどって
生まれ変われるように・・・との思いで入れられたそうです。
今も昔も子を思う親の気持ちは変わらないのですね。
もちろん親が入れたのかどうかはわかりませんが
誰が入れたにせよ、
「もう一度胎内に入れてあげるから生まれてくるんだよ・・・。」との思いがこめられていることにはかわりがありません。
人間愛を感じさせる土偶でした。
ちなみにこの土偶形容器は弥生時代のものでした。

今回の「土偶展」、本当によかったです。
会場も広くなかったので同じものを何度も見ることもできたし、
人もそんなに多くなかったのでとても見やすかったです。
なにせ前回行った「阿修羅展」の人の多さといったら・・・。
あのイメージが強かったので今回ゆっくりと見られて本当にうれしかったです。
ただ心残りは展示関連映像が上映されていたことに気づかなかったこと。
家に帰って目録の紙を眺めていたら「土偶かたちの不思議上映中」の文字が。
うーん、見たかった・・・。

会場の中は暖かいのでコート等がジャマになるかと思いますので
ロッカーを利用されるといいと思います。
使用料は100円ですが、返却時には戻ってきます。
なので実際は無料ですね。
やっぱり身軽でじっくりと眺めたいですもんね。

     

今日は寒かったけれど天気もよくてよかったです。
自分用におみやげ。

     

土偶の根付けです。
う~ん、かわいい♪
長女もダンナも「えー!?」と不評だったのですが
唯一次女のみ「かわいい♪欲しい♪」と言ってくれました。
同士がいてよかった・・・。

ちなみに土偶は破壊されたかたちで発掘されることが多いそうです。
病気や怪我の身代わりに・・・ということらしいです。
土偶って思いがかたちになったものなのですね。
それにしてもこなごなになったものを
細かく拾い集めて発掘される方々の苦労は並大抵のものではないでしょうね。
私たちがこうして見ることができるのも
そういった発掘された方々のご苦労によるものなのですよね。感謝です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする