北朝鮮、「米国を標的」とした核実験と
ロケット発射計画を表明
朝鮮中央通信社(KCNA)によると、北朝鮮の国防委員会は、3回目の核実験と長距離ロケット発射実験を計画していることを明らかにした。米国を「敵」と名指しして標的とする方針を示し、敵対姿勢をより鮮明にした。
国連安全保障理事会が22日に12月の長距離ミサイル発射を非難し、制裁強化の決議を採択したことに反発した動きであり、国防委員会は「われわれは、計画しているさまざまな衛星と長距離ロケットの発射およびハイレベルの核実験が、米国を標的としている事実を隠すつもりはない」と述べている。
国連安保理決議については「米国が主導したもので、対北朝鮮の敵視政策を最も危険な段階に押し上げるもの」と痛烈に批判した。
韓国や他の関係各国は、北朝鮮の3回目の核実験について「技術的に準備ができており」、実施は金正恩第1書記の決断次第とみている。
ソウルのEwha Institute of Unification Studiesのシニアリサーチフェロー、Lee Seung-yeol氏は「北朝鮮は、中国が国連安保理決議に賛成したことで、裏切られたように感じているだろう。(今回の発表で中国も)標的にしている可能性がある」とも指摘した。
KCNAの報道を受け、韓国訪問中の米国のデービース北朝鮮担当特別代表は「実験を実施するかどうかは、北朝鮮次第だ」と発言。一方で「われわれは、実験が行われないことを希望しており、北朝鮮にも実施しないよう呼び掛ける。今は朝鮮半島の緊張を高める時ではない」と述べた。
注目されるのは、北朝鮮が3回目の核実験で初めて高濃縮ウランを使用するかどうかという点であったが、実験は、国内在庫が限られるプルトニウムを使用しており、結果も限定的な成功とされている。
長距離ロケットは、米国本土に到達する性能はなく、核弾頭を長距離ミサイルに搭載する技術もないとみられてはいるが確かなものではない!
北朝鮮、小型の強化原爆実験か 米本土狙う能力に現実味
【北朝鮮の国防委員会は24日、国連安全保障理事会の制裁決議に反発し、米国を狙うことを想定した「高い水準の核実験」を実施すると明言し、北朝鮮はこの実験で、核融合の技術を用いて小型化した「ブースト型分裂爆弾(強化原爆)」を使用する可能性が高いことがわかった。大きさが通常の原爆の4分の1程度になり、米本土に届く長距離弾道ミサイルへの核爆弾搭載が可能となった!
強化原爆は、わずかな核分裂反応で、中心部に封入した三重水素と重水素が核融合反応を誘発。核融合反応で発生する強力な中性子線が、効率的な核分裂反応を可能にする仕組みになっている。ウラン型でもプルトニウム型でも開発が可能な小型核爆弾である。
北朝鮮は2006年の初めての核実験では、TNT火薬換算で1キロトン未満の爆発に終わり、十分な核分裂反応を起こせなかった。
だが、09年の2回目の核実験では、数キロトン規模の爆発に成功。
さらに、北朝鮮は10年5月、核融合反応に成功した!
日本政府は米国などと、北朝鮮が輸入する核関連物資の動向や、核関連施設の建設・開発状況を監視した結果、北朝鮮がすでに強化原爆を実験する条件が整ったと分析している。
日本エネルギー経済研究所の黒木昭弘常務理事によると、強化原爆は、通常原爆よりも緩衝材や高性能爆薬の量を大幅に減らすことができる。
専門家の間では、北朝鮮は少なくとも長崎型原爆(重量約5トン)程度の原爆を保有しているとされ、実験に成功すると、この大きさを3分の1から4分の1にあたる1トン強にまで小型化することが可能になったとみる。
北朝鮮は昨年12月、長距離弾道ミサイルの発射に成功した。
現在、開発を進めるテポドン2改良型の場合、800キロ~1トンの重量であれば、核爆弾を十分搭載できる。
強化原爆を開発する場合、自然界にない三重水素が必要であるが、北朝鮮は寧辺にある5千キロワット級実験原子炉を運転した際、三重水素の合成に成功している。
米国は1945年に通常原爆の実験に成功した後、56年には強化原爆を開発したとされる。
北朝鮮は、こうした開発例を参考にしているとみられる。
高性能コンピューターの開発などもあり、さらに短期間で強化原爆の実験に成功するはずである。
日本政府内では前回実験当時も、爆発規模が小さかったため、強化原爆の使用を疑う声が上がったが、ただ、実験が完全に成功したと判断できる材料がなく、「小型化に成功した可能性もある」と結論づけていた。
どさくさに紛れて現れた、海上型レーダーサイトであるが、HAARPとの噂もある!
開戦準備をする北朝鮮ではあるが、日本国土にミサイルを撃ち込むことはない!