いつもいらして下さりありがとうございます。
本日、福島の方から汚染された米は完売している、との話を伺いました。
方法はお米を他の産地のものと混ぜて、そして「新潟産」「栃木産」の袋に入れて販売するというもの。
至ってシンプルです。
一般消費者にとってはまったく見分けがつかない話です。
既に民間のグループが調べたところによればイオングループのコンビニからは低レベルではありますが、セシウムが検出されました。
お米の流通は基本的には決まっています。
ただ、いたずらに全てを悪いと言いたいのではなく、念のために昨年の検出結果をお知らせします。
そこで、もうひとつ、お米の流通の常識についてお伝えします。
それは魚沼産コシヒカリについてです。
新潟のコシヒカリということで販売されているお米のうち70%が栃木や茨城のお米なのです。
そして本物は、決してスーパーには出回らず、料亭などとの提携によって全て販売先が決まっています。
どうしても欲しい場合は産地と提携しましょう。
私たちの希望は、ブランドに振り回され易く、消費者の側にも問題はあるでしょう。
本来であれば、それぞれが提携農家を持って、安心して食生活を送れるようにするのがベストです。
また、魚沼産のコシヒカリの中の80%は、いもち病を発症させないように遺伝子組み換えがなされています。
残り20%が農薬を使っています。
努力の量としては、農薬を使う方です。
いもち病というのは、いもち病菌という菌に稲が侵される病気のことをいいます。
冷夏によく発生するもので、これが一旦発生すると葉が黄色くなってしまい、実にも菌がついてしまい、収穫に大打撃が出てしまいます。
農家はこれを恐れ、そして必死にお米を守り、育てます。
その過程で、この病気にかからないよう、何度か軽い農薬をかけて守ります。
いもち病の葉 節いもち病 いもち病菌の菌糸と胞子
自分で菜園をされた方ならお分かり頂けることと思いますが、この病気はいわばカビで、一旦発生するとなかなか厄介なものなのです。
一方で、無農薬が売れるのは今の流れです。
先日も遺伝子組み換え食品の危険性について取り上げました。
モンサントについて政府がかなり譲歩を始めてしまったのか、多くの品種について既に「遺伝子組み換え食品」の表示がなされなくなりました。
病気にならない、というのは強い稲ということにもなりますが、カビさえ生えないものの安全性は実証されていはいません。
30年ほどたたないと、あるいは経過しても、これがどう作用するのかは分からないでしょう。
強力な農薬を使わないとならないものや、虫もつかない殺虫剤のような成分を持つ植物などが体に良いでしょうか?
日々食べるもののチェックを始める頃です。
なお、危険なのは福島だけではありません。
先日お伝えしましたが、神奈川県川崎市の多摩川河口が汚染されているというニュースに続き、東京都世田谷区の多摩川周辺の調査が公表されました。
二子玉川駅周辺の芝生地帯は0.07μSv/h程度、ホットスポットも0.3が1カ所程度でしたが、そこからずっと下った第3京浜の高架下に巨大な排水溝があり、その直下0㎝が直径50㎝に渡り0.7μSv/h。1mが0.3μSv/hだったとのこと。
世田谷区で0.3μSv/hは、過去最高値です。ここは東京都下水道局の管轄です。
今日もお読み頂きありがとうございました。