☆★.:・*.・.:☆.★ エゴノキ エゴノキ科 落葉高木 ☆★.:・*.・.:☆.★
別名:チシャノキ、チサノキ。岡山県の県北では、「ちない」
花期:5、6月
≪名前の由来≫身の皮が有毒。これを食べると、喉や舌を刺激して、えごいことからといわれる。
有毒のものや、食べてえぐいものはたくさんあるのに、この木に「エゴノキ」と命名したのは、食べる方法を模索したからではないかと思う。
実を見た人は「このたわわに実る実を食せるなら、一度になんとたくさんの食料を調達できるだろう!」と思うに違いない。そのくらい実付きがいい。
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大木が満開になった晴天の日、いざなわれるように花を真下から見上げる。枝一面に白く垂れ下がった花と、、空と、自分と一体になる。そんな白さだ。
最近は紅花エゴノキのよく見かけるが、エゴノキは「白」がいい。
「エゴノキ科」では、「ハクウンボク」も同じくらいきれいな花をつけるが、葉は「エゴノキ」のほうが、すずやかな感じで、うるささがない。(ハクウンボクの葉はちょっとならず大きい)
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有毒物質であるサポニンを含んでいる果実や根を、水の中で叩き潰し、魚を麻痺させて採取する、魚毒に利用されたとの事である(この漁法は、現在では禁止されている。毒流し漁という。山椒の皮でも行われる)。
種子は硬い殻に包まれている。これをお手玉の中に入れると良い音がする。
幹はは粘り強いので、火であぶって曲げ、「背負い籠」や「輪かんじき」に。又将棋の駒、玩具などに利用される。
若い果実を石鹸と同じように洗浄剤として洗濯などに用いた。
「シダレエゴノキ」もある。
熟すと果皮は不規則に破れて種子が露出する。このこぼれた種子から、かなり発芽する。家の庭にも何本も出てきている。
「歌舞伎の演題『伽羅先代萩』に登場するちさの木(萵苣の木)はこれである。」とあったが、浅学ゆえ分からない。
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