娘M嬢の朝に読書の時間というのがあるらしい。
さかのぼっても25年以上前のことなので覚えがないが、
もしかしてわたしの時も朝の会の前がその時間だったかもしれない。
読書タイム中に担任の先生が朝ミーティングを終え教室にやってくるそうだ。
そこで、ちらと生徒らが何を読んでいるか表紙でもチェックするんだろうか。
たまたま一番前の席(ままなることがある一番前)のM嬢は、
そこで先生から今読んでいる本についてコメントされたりするようだ。
「M(←M嬢の名前)も“もしドラ”読んでるのか」
など。
“もしドラ”とは言わずもがな『もしもボクがドラえもんになったら』では無いことは確かだが...
その本はM嬢が、わたしの書棚から持って登校したもの。
図書室(高校棟にある)に行く暇が無かったり、たまたま読みたい本がそこに無かったりすると、
M嬢は2階のわたしの部屋から何かしら本を持って行く。
もう概ね、ウチにある本は網羅したんじゃないだろうか。
さすがに漫画や漫画文庫の類は読めないので(当たり前)、
そろそろ読める本が尽きてきた頃。
わたしは「M嬢が読む」ことを口実に新書(新しくない場合もある)を買って(読んで)おく。
そんなことをしていたら、M嬢から、担任の先生が読んでいる本にコメントするという話を聞き...。
その線から(どの線??)本を選んでみたい、という衝動に駆られ抑えるのが難しくなってきた(?)。
先生に意外だ、と思わせるセレクトをしたい。
先生が、その本は何だと気にならせるセレクトをしたい。
先生を、うならせるセレクトを。
先生を悩ませる、セレクトを。
そんな中、先日わたしはM嬢にこんな提案をしていた。
「キミ。“キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか”を学校で読まないか。」
M嬢の答え。
「読まない。」
読むわけないっしょ、っつか読めるかっつうの(怒)。
そっかー。
ぜったい、せんせいにウケると思ったんだけどなー。
そういう問題じゃないし、、、って叱られた。
まあ考えてみれば同級生に、
「アイツ鼻毛とかいう本読んでる」
と思われるのも気の毒ではあるか。
「だったら文庫カバーしたらいいんじゃね?」 ←諦めがつかないらしい
「よっぽど怪しいっしょ(怒)」
「なら別の本のカバーかければよくね?」 ←食い下がる人
「意味ないし。」
だよね(本末転倒)。
その後、数日後に訪れた本屋で北尾トロのそれを見つけたので手に取ったが、
あんまり面白くなかったので買いませんでした。
次は、いったい何を読もうか読ませような。
先生が、ドキッとするような、、、なにか(なぜそこ??