さよなら。
また会う日まで。
今、部屋から娘とふたり花火を見ていました。
昨日に続いた小さな地元の空に上がる、小さな打ち上げ花火。
歪んだ円に物足りない高さ、
たぶん昔々に見た日本一のそれとは比べものにはならない花。
でも娘とふたり並んでみる花火は、
そんな立派な花火に引け劣らないものがあります。
単純に素直に、きれいだなと思いました。
私は娘と仲が良いです。
私には兄弟姉妹がなく、また娘にもそれがないためかもしれない。
私と母も、そんな風に仲良く過ごしてきました。
それを見ていた祖母が折に触れ、
なにかとやっかんだり嫉妬めいた感情をぶつけてくることがありました。
それを母は私に説明してくれましたけど、
その頃の私には良くわかりませんでした。
今なら、それが少しはわかります。
明日から出掛けるにあたって母は今朝から大変に機嫌が悪かったのですが、
それが爆発したのは出稽古場所で昼食をとっていた時でした。
確かに私も大事な時期に、
夏休みと称して稽古を休む調整をしたのも悪かったのですが、
この週を外すともうまとめて休める日もなく。
5週目があることを幸いに月の後のほうに稽古日をずらしたのです。
それを、とても無責任と言われました。
言われていることは、
すべからく最もなのですが。
そのやり取りを間に挟まって聞いていた娘が、
ポロポロと涙をこぼすのを見たら何とも言えない気持ちになりました。
私は師匠からすれば、
いつまでも出来の悪い弟子で頼りにはなりません。
いつも頭ごなしに叱られているばかりで、
でもそれがさっぱり堪えないのが腹立たしいようです。
私はあまり物事を深刻にとらえるのが好きではないし、
どことなくふわふわしながらも最終的にはやることはやります。
お尻も重いし、
お尻に火が点かなければ動きません。
先んじて用意周到に、順序立てて物事を進めていく母のスタイルとは、
まるでやり方も違います。
何かにつけて腹立つのも、わかるのですが。
娘を間に挟んで、
せっかくの計画に水を差すようなことは止めてほしかったと。
思います。
道の駅一周の旅は3泊4日の計画を、
2泊3日に短縮することになりました。
それが精いっぱいです。
それでも機嫌が悪いのですが、それ以上は譲れません。
またか、という感じです。
戻ってくれば、
何事もなかったように収まっているのでしょうが。
この胸の痞え、どうにもなりません。今は。
ひとまず、
出掛けてきます。楽しいご報告ができるか、わかりませんが。
また。
数日後まで。
さよなら。