ふたたび穴屋を訪れたモノスヤです。
やはり
穴は穴屋でございますの実感。
本日は若干の咳症状を訴えていたM嬢を学校帰りに引っさらい、
W耳鼻科を受診してまいりました。
4時ちょっと過ぎの穴屋待合には、ひとりの男子学生が佇むだけ。
空いておりました。
すぐにその男子学生が中待合に呼ばれ、
程なく私ら母娘も中待合室に招かれたのでした。
ゴールは目の前の薄いカーテン一枚越えたところです。間もなくです。
そんな母娘の期待は、
そのあと見事に裏切られたのでした。
まず診察室で受診中の男性。
声から察するにどうやら高校生。
彼が、まず駄目ません。
穴屋W先生の質問に的確に答えられません。
カーテン越しに緊張が走ります・・・・・・。
彼がボソボソ、モジモジと答えるたびに、
先生の容赦ない突っ込みが飛びます。
いま、どうゆう状態なのよと。
それで、これからどうしたいのよと。
これからどうしたいってなあ、治りたいわなあ。
そもそも彼は自分の今の症状を的確に表現できないために、
どうなりたいかと問われても答えられないのでした・・・。
まず薬を飲んで様子を見るよってことに相成りました。
次。
我々の前に呼ばれた男子学生さんです。
彼は「いつから、こういう状態になったの。」との問いに、
「3ヶ月前」と答えました。
アチャーです。ブッブブーです。
「3ヶ月ゥ!?」とW先生が尻上がり系で返します。
「じゃあ、何で今日来たわけ??」「・・・」
「数日間のうちに症状が特に悪くなったとかじゃないの??」「・・・」
「じゃあ、今日ヒマだったから来たとか?そういうわけ!?」「・・・」
ドッカーン。噴火。
彼は鼻風邪だと思い、すぐ治るだろうと放置しておいたと。
ボソボソって答えました。
治るわけないね。治るものなら、もうとっくに治ってるよ。
ちょっと時間かかるかもよ??
アレルギーの検査するから。そっちで鼻水取って。
彼は検査室に送り込まれました。
ここまでで、
いつもなら5分程度で済む患者さん2人に10分以上かかってます。
さて、いよいよM嬢と私の番かと。
中待合の長いすから半分ケツを上げかけたその時。
呼ばれた名前は、
その前に検査室にいた(らしい)別の男性でした。
どうやら、この彼も今風の若いあんちゃんです。
W先生の質問に的外れな回答をし続け、
私のみならずM嬢までも仰け反らせておりました。
余計なことを言うのです。
こんな症状、は無い。
こんな症状、は出ていない。
以前こんなことを言われたことがある。
以前、耳の検査で結果は正常と言われた。
など。
W先生が、その度に突っ込みます。
「ある症状だけ言って!!」
「無い症状は言わなくてもいいから!!」
「それ、どこで言われたの!?何で耳の検査したの??」
「その時、何か症状があったから検査受けたんじゃないのか!!」
すると彼は、
「う~ん、なんでだったすかね~、おもいだせね~。」
「悪くなったことなんて無かったっすよ~。」
「どこも悪くなくて耳の検査なんて、するのか!?」
「そ~っすよね~、なんだったっすかね~、ああああああ!!」
彼は思い出したようです。
頭痛がひどくて頭の検査を受けたら頭には異常が無く、
それなら耳かもというので耳の専門科医の紹介を受け、
そこで検査したけど何とも無かった・・・だそうです。
そんなことを忘れちゃうほど君は年なのですか、
そんなことを思って(後で)見た彼はアロハシャツにダブダブのジーンズ。
ウエスト辺りにジャラジャラと何かをぶら下げた若い者でした。
W先生とアロハな兄ちゃんの応酬は、その後も続いたのですが。
M嬢と私は待ちくたびれて居眠ってしまいました。
中待合室で30分も過ごしたのは初めてです・・・。
ようやく私ら母娘の番。
W先生は私たちを実に友好的に迎え入れてくれました。
先生、態度がちょっと違い過ぎです。
確かに私らからも先生への信頼感が見て取れるのだと思いますけどもね。
M嬢と名札や漢字や給食の話をしたり、
その場は和やかで笑い溢れる診察室に変わったのでした。
子供好きに悪い人はいない、と思います。
W先生も嫌な人ではないんだと思いますけどね。
人の好き嫌いが激し過ぎるだけなんでしょう。
医者も、やはり一人の人間ですからねえ。
「いつから、どうなった。」ということを端的に、わかりやすく。
後は先生の質問に答えるだけ。
先生は穴を見ればわかります。余計な物言いはご法度。
「日曜 くしゃみ 鼻水 月曜 鼻づまり 今日 頭痛」
まるで検索エンジンみたいですね。W先生。
私もM嬢も風邪ですってさ。
穴を通してもらったら不思議と頭痛も消えていきました。
今日は、ラクに眠れそうです。よかった。