野外保育 とよた 森のたまご
小さな草にも、大きな木にも、一つ一つに役割があり、私たちの生活に欠かせないものを、
小さな手で触れ、いろんな気持ちをいっぱい感じ、育ってほしい。
子ども同士の関わり、時間を大切にし、満足感や、達成感をたくさん味わってほしい。
大人たちは少し口を閉じ、子どもたちが何をどう選ぶのかそっと見守り、
必要な時には知恵のエッセンス。
大人も子どもも育ち合い、自分らしく生きる・・・
『森のたまご』にしか出来ない、手作りようちえんを創っていきたいと思っています。
学期ごとに行われる避難訓練。
前日に安全対策係さんから、もりたまMLに明日の流れの連絡がありました。
『明日は避難訓練です。東屋のある広場で災害発生!
大人が子どもを集める練習。
その後、ブルーシートとロープと頭を使い屋根をつくります。』
朝、みえみえからブルーシートの入った袋を手渡されました。
「袋の下にロープが入ってるのでよろしく~。」
さぁ、大変です。
やのちゃんと当番母ちゃん三人は、ドキドキ・・・わくわく・・・そわそわ。
朝の会でやのちゃんからお話がありました。
「今日は避難訓練をやります。もしも地震が来たときの練習です。
いつかわからないけど、みんなが遊んでる時に笛が鳴ったら近くの大人のところに
集まってください。慌てて走らなくてもいいからね。」
みんなフラフラしてるけど、大丈夫でしょうか?
やのちゃんのお話はまだ続きます。
「みんなが集まったら、ブルーシートとロープと頭を使って屋根をつくります。
大人だけじゃできないかもしれないから、みんなも手伝ってくれると助かるな~。」
「わかった!頭の上にブルーシートを乗せたらいいんでしょ?」
さて、どうなることやら。
大人はその後打ち合わせをして、11時になったら様子を見て笛を吹こう。
と言うことになりました。
もうすぐ11時になる!という頃、女の子4人がトイレに向かいました。
さすがにこのタイミングでは無理なので、しばらく待ちます。
しかしなかなか帰ってこない。
11時を過ぎて、お腹がすいた子がグズグズ言い始めました。
トイレの4人が戻ってきたのが見えたその時、
「ピーーーーーーー!」
たまごたち反応なし。
もう一度
「ピーーーーーーーーーーーー!」
「おーい、集まるんだよ~!」
何となく集まってきました。
しかし、数人の子は砂のところでの遊びが盛り上がっていたところ。
しょうがないなぁ、という感じでやってきました。
タイミング悪かったですね・・・。
みんながちゃんといることを確認して、屋根作りの開始です。
木が集まっているところにシートを広げます。
シートを出してみてドッキリ!
4か所木にくくり付ければいいか~
と思っていましたが、袋に入っていたロープは2本!
さぁ、頭の使いどころです。
とりあえず二か所を木にくくりつけます。
そのあと、縄跳び用のロープがあったことに気が付き、試行錯誤でなんとか屋根らしいものが出来上がりました。
この間、年少さんは我関せず。
ひたすら遊び続けていました。
雨はほとんど止んでいました。
でも、がんばって作った屋根なので、その下でお弁当を食べました。
(最後は大人しか残っていませんでしたが・・・)
(ふーみん)