野外保育 とよた 森のたまご
小さな草にも、大きな木にも、一つ一つに役割があり、私たちの生活に欠かせないものを、
小さな手で触れ、いろんな気持ちをいっぱい感じ、育ってほしい。
子ども同士の関わり、時間を大切にし、満足感や、達成感をたくさん味わってほしい。
大人たちは少し口を閉じ、子どもたちが何をどう選ぶのかそっと見守り、
必要な時には知恵のエッセンス。
大人も子どもも育ち合い、自分らしく生きる・・・
『森のたまご』にしか出来ない、手作りようちえんを創っていきたいと思っています。
今日はたまごのみんなが何日も前から楽しみにしていたソリ遠足の日です。
昨年度保育者として来てくださっていたがくちゃんに会えること。
みんなでバスで行くこと。ソリで遊ぶこと。
うれしいに決まってます。
朝からハイテンションのたまご達が集まってきました。
がくちゃんが運転するバスが到着すると、ソリを後ろに仕舞い込み、
自分の荷物を持ってバスに乗り込みました。
お見送りのかーちゃんたちに元気よく手を振って、さぁ出発です!
バスの中。
一番後ろに座った年長Lと、Rう、Aきと弟のTみのテンションが異様なほど高い!!
なぜすべての会話をお腹の底から全力で出す?
そう聞こえるのは彼らのすぐ前に座ってしまった私だけでしょうか?
いやいや、彼らの会話は同じく年長で前の方にいたCたRき、そして一番前に座っていたKいにも届いているようです。
その証拠に最後尾が「〇〇の人、手あげて!」
と言われれば、最前列でも素早く手をあげる。
年長の団結力?
後ろからの大音量スピーカーで耳がどうかなりそうです。
目的地に到着しました。
トイレを済ませて身支度を整えると、全員で施設の方から注意事項の説明を受けます。
ソリにまたがったままの恰好で、4つのお約束を教えてもらいました。
1 ソリから足を出してブレーキをかけて調節する。
2 途中で止まらない。
3 転んでしまったら横によける。
4 歩く歩道に乗るときはソリとソリのひもを持つ。
だったかな・・・
施設の方 「転んだらどうするんだった?」
たまご 「大丈夫。そのままコロコロ転がっていけるから。」
施設の方 「だめです。」
みんな結構まじめに聞いていたと思ったけど、大丈夫でしょうか・・?
競争して滑ったり、ながくながく繋がってみたり、いろんなペアで滑ったり。
最初は大人としか滑れなかった子も、後半一人で滑れるようになったり。
ソリもそこそこに雪遊びコーナーで楽しむ子もいました。
そろそろお腹がすき始めたころ、がくちゃんから招集がかかりました。
がくちゃん「今日はみんなにおやつを持ってきた!」
たまご 「やった~!」
がくちゃん「でも、おやつのリンゴをさっき雪の中に落とした!さぁ、みんなでさがせ~!!」
みんな一斉に散らばって雪の中をかきかき~かきかき~。
あちこちで「あった!」「みつけたー!」の声。
がくちゃん「見つけた子はがくちゃんとこに持ってきてー。」
がくちゃん「全部で7個だよ。あと4つね~!」
そういいながら、たまごたちの目が離れたすきに、集まったリンゴを再び雪の中へと埋める大人達。繰り返すこと数回。しかしみんな探すのに必死で疑うことを知らない。
7個のりんごが全部集まっても、今度は年長さんが隠す番。大人が隠す番。
と、何度もりんご探しをやりました。
そのあとの綱ひきも盛り上がりました。
本当にお腹がすいてきたので、お昼休憩です。
各自持ってきたおにぎりと、がくちゃんが作ってきてくれたお味噌汁、そしてりんご。
みんな「お味噌汁おいし~。」
と、雪の中でいただくあたたかいお汁に、ありがたみを感じた昼食でした。
いつもと違う冬の一日。
がくちゃんと過ごす少し懐かしい時間。
たまごたちの心の中に、どんなふうに刻まれていくのでしょうか?
行き帰りのバスに酔う子もなく、事故もなく無事に帰って来れました。
がくちゃん、たのしい一日を本当にありがとうございました。
(ふーみん)
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