森のたまごも3月には卒園式を迎えます。
今年も園児達は、元気いっぱいに過ごしてきました。
おもいっきり遊んだ顔、泣いた顔、怒った顔、けんかしてやりあって、そのあとの笑顔。
いろんな表情がありました。
年長さんと、年少さんの他園へ巣立つ子達が、受け取る卒園証書を、
今日は自分達でつくる日です。
どんな顔が今日は見られるでしょうか。
朝の会が終わると、紙漉きの先生の到着です。
小原で活躍されている和紙作家さんの加納さんです。
まずは、年中さんと年少さんの和紙すきからスタートです。
在園の子は、来年の手帳カバーを作ります。
先生の話を、聞きながら年少さんはお母さんと一緒に、
和紙のもととなる、こうぞ を 台において杵でとんとん叩きます。
この作業は結構楽しいです。
やりたくない、と走っていく子もいなくて、皆興味深々です。
いつもは、やだよ~と逃げて行く年少のMしんも、今日はやのちゃんと一緒に
先頭をきって、やっています。
年中3人組は、並んで仲良くとんとんしています。
こうぞ がほぐれたら、ペットボトルにいれて、100回振りながら、
広い所を走ります。
お日様の下で、思いっきり走って、こうぞが混ざったらそこに、
トロロアオイの汁をいれます。
このトロロアオイ、かなりねっとりしていて、和紙にはこの粘りが重要なんだそうです。
昔は保湿剤としても使用していたそうで、手につけると、乾いてからかなりしっとり。
トロロロアオイをいれたら、木枠に流し込んで、ゆらゆらと均一にします。
ねばりけのある長い、糸が木枠から下に流れています。
「木枠の端からいれようね、傾けないでね」
の言葉も、しっかり聞いているね。
この作業が終わると、デザインです。
用意された葉や、切り紙、毛糸などを木枠の中に置いて行きます。
大事に、慎重に選んだ色をおいています。
年少さんのHちゃん、1つ1つを丁寧に選んで、自分できめた位置においていました。
ほんとうに、ひとつのデザインを作り上げていました。
年長さん達、年中、年少さんの作業がひと段落するまで、待ってくれていました。
年長さんの和紙はA4サイズと大きめでした。
やりたい気持ちがうずうずと高まっていたのでしょう。
やのちゃんが、やるよ~ と声をかけると、
Tたは 「は~い」
と元気に走ってきました。
加納さんの後に、まるで6人がぞろぞろと、子鴨のようについて行きます。
まずは、こうぞをとんとん。
サイズが大きいので、1リットルならぬ2リットルのペットボトルをしゃかしゃか。
次に2人づつ、木枠に流し込みました。
大きい木枠は、それだけ集中力も必要です。
それから、切り紙や葉をいれるデザイン。
年長さんは、「字をかく場所をあけてね、周りに置いてね」
と言うと、しっかり場所をあけて置きました。
個性がでて、丁寧にしっかり縁をつくりながら置くLと、Tた、Kい。
結構、ざっくばらんにふちをつくる、Rう、Aき、Rき。
なんだか、性格が見えておもしろかったです。
実は、担当の私の手違いで、木枠の数が2つ足りないのでした。
6人一斉に木枠に流し込む作業ができず、ほんとうに申し訳なかったです。
KいとRき、2人には2つの木枠が空くまで、またまた長い時間をペットボトルを持ったまま、
待ってもらうことになりました。
でも、じっと他の子の作業をみながら、2人は待ってくれました。
ありがとう。年長さんになるって、こういうことかしら。
今年は、真剣な皆の表情が見れました。
デザインができあがった時の顔は、にこにこ顔でした。
(こなんちゃん)
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「森のたまご」お問い合わせ:morinotamago2010@mail.goo.ne.jp
代表:遊佐(ゆさ) 080-5122-1052
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