この記事では、10月のもりぐみ会議を振り返って考えたことを書いていきます。
10月23日(火)もりぐみ会議
10月24日(水) もりぐみ会議
Yゴは最初からアイデア出しまくっていてノリノリで熱くなっていたからこそ、それに、「みんなで進める」という気持ちがあったからこそ友達が一人で話し続けることに我慢できなくなったのかなと思いました。傍目にはSホは悪くなかったです。
5月に遠足の行き先をもりぐみ会議した時は、Yゴが「いろんなタイプの人がいるからさ」と言ったのを思い出します。いろんなことは分かってる!みんな意見が違うことは分かってる!だけど本気だから怒ったのだろうなと。
女子3人もこの日はいつになく向き合ったように思います。1人の本気に感化されて、自分の意見をねばって伝えていた姿にすごく変化を感じました。
だけど、こんなふうな話し合いが本当に必要だったのだろうかと今も分かりません。ぶつかり合えたね、いろんな気持ちが出せたねって大人の満足になってしまってなかったか。
Sホは後日この日のことを振り返って、「もりぐみかいぎでみんなに色々言われるのは悲しいからいや」と案の定言っていたのを聞くと、私の心はちくっと痛みました。
Sホが年長になってから、自分のペースだけでなくて人の気持ちを推し量る優しさがいっばい出てきて、それが苦しい優しさじゃないといいなと心から思いました。葛藤や苦しさも時には成長のスパイスになるかもしれないけど、安心できる友達と一緒で楽しくて嬉しい経験の中で、いっぱい人に対する信頼を育んでくれたらいいなと願います。
こんなふうにメールで全体共有はするけど、毎日同じ保育者が入って保育を進めていけるわけではないし、まつりに向けて日にちも限られている中、引っかき回しただけでやる気が萎えてしまうような持っていき方はどうだったんだろう。と頭を抱えて、ブログに転載する勇気が持てないままここまで来てしまいました。
そもそも、毎日保育者が変わり、場所も変わり、外遊びが忙しい中で、オリジナルのお話を作って進めていくのは森のようちえんの子にはねらいが高すぎたのかもしれないと葛藤しながら、乗りかけた船。お母さんたちにもたくさん協力していただいて進めています。いや、進めてくれています。
あの日は、これからたまごまつりどうなるんだろう?明日はYゴ登園できるだろうか?と心配したけど、登園してくれました!夜はお母さんの膝に抱かれて泣いていたそうです。
次の日は、かなちゃんと一緒にふつうにみんなで劇遊びをやったようでした。
私が子どもたちのアイデアを聞きまくってとにかく広げた風呂敷を、スタッフのかなちゃんが実現に向けて丁寧に丁寧に回収していってくれました。
もりぐみさんたちも、今はそれぞれにやる気をもって劇を楽しんでいるようです。(私は休みが続いたりしてしばらく見れていませんが)
例年になく劇遊びが本格的なものになり、子どもも練習をするし、小道具大道具作りなど大人の手がたくさん入ることについて、心配の声も出て、活発に保護者とスタッフで議論もされました。
大人が先走って子どもが置いてけぼりになってないか、森のようちえんで自然物でないビニールひもの海を作って飾ることはいかがか、などなど思うところを率直に話してくれたお母さんもいました。
去年、一昨年のような絵本の朗読ならば、イメージの共有は簡単ですが、今回はそれぞれの好きなお話のキャラクターが出てくるオリジナルのセリフになっているので、みんながお話の世界に入り込んでイメージが共有できるように、かなちゃんは海を作りたいという子どもの意見をひろって「海」を子どもと一緒に作ってくれたのだと思います。(これは、夏のお泊まり会の時に子どもたちが部屋を飾った時のアイデアが再び活かされたそうです)
自然物も大切、子どもの自然性も大切、と私は思っています。
子どもが楽しんでいきいきしていれば、その素材は何でもいいじゃん、という思いはぬぐえませんが、野外の心地よさ、楽しさは十分感じております。
既存の園がある中でわざわざ森のようちえんを立ち上げ、選んでいるお母さんたちの自然や外遊びへの熱い思いにまだまだ追いつけていないかもしれませんが、野外保育の素敵さは年々感じている私です。
今までの知識にこだわらないように気をつけて、目の前の子どもの表情を見て、とにかくここにもう少し居てみようと思っています。
自然、不自然の議論はこれからも続くのかもしれません。
それぞれの感覚がちがう中で、葛藤と信頼を行き来しつつ、誰かや何かを否定したくなる沸き立つ気持ちにそれぞれが向き合いながら、意見を出し合って折り合いをつけ合って尊重し合ってみんなでいいものを作っていく、大人も子どもも、というところでしょうか。
手作りようちえん、今もコツコツとみんなで手作りしています。
ポキッ、ボキッ
と度々折れてきた心が不思議と今折れずに前向きにいます。
意見が違っても信頼はなくならないのを少しずつ感じていて、何か自分なりの答えが見つかりつつあるような気がしています。
(スタッフなお)
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「 野外保育とよた森のたまご」
お問い合わせ:morinotamago2010@yahoo.co.jp
代表:遊佐(ゆさ)
TEL:080-5122-1052
HP:https://www.morinotamago.com/
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