1月31日。森のたまごに鬼がやって来る日の朝、みんなが豆を煎り始める頃、もり組Yウが「ノコギリ使いたい」と竹を切り始めました。どうやら豆を入れるカップを作りたい様子。Yウの持ってきた袋の中には折り紙で作った箱が9つ入っています。
ノコギリでゴリゴリ切りながら話し始めるYウ。
「Yウが小さい時にもお山に鬼が来てね、すごく怖くて、お母さんは豆を投げたけど、Yは投げれなかった。すごく怖くて赤い鬼だった。」「でも今日は豆を投げれると思う。箱もたくさん作ってきたの。」
その赤いの私だったから、よく覚えているよ。Yウに近づこうとしたけれどすごく泣いていて、それ以上寄れなかったよ。と思い出しながら聞いていました。
あれから3年、鬼に立ち向かう気持ちになったのね。
鬼が登場して、やっぱり怖くて、最初は木箱の陰にいたけれど、少しして、涙目になるはっぱ組さんたちを後に豆を投げに行きました。
途中で豆がなくなり、葉っぱを投げていました。
鬼が去った後、「まーさん、鬼になってくれない?」と私を鬼に見立て、葉っぱを投げていました。
Yウはどんな気持ちでいたのだろう。
残っていた怖い気持ちを外へ出したかったのだろうか。
9つの箱は友だちを守るために用意したものだったのだろうか。
どちらもYウには聞かなかったけれど、言葉にしなくてもいいことなのかなと思いました。
他のもり組2人も、自分の方法で鬼と向き合っていたようです。
Kエは前日からお手製の剣を準備して、豆をしまうポケット付きのベルトを装置。「怖い子はKの後ろにいていいからね!」とみんなを守る気持ちがあふれていました。
目の前の鬼の中身は人間だと、自分に言い聞かせるように、「青鬼は〇〇で、赤鬼は◇◇だ!」と言いながら立ち向かっていました。
Kルはいつもの剣を懐に差し、準備万端。こっそり豆を味見する余裕もありました。
投げる豆がなくなると、剣で応戦!
鬼が去った後、赤鬼が忘れて行ったバケツと青鬼が忘れて行った折れた棍棒を見つめていました。
「忘れものだね。取りに来るかな?」と言ったら、広場の入り口に置いていました。
戦った相手の持ち物を大切に扱う姿に、Kルらしさを感じました。
卒園までのカウントダウンが始まりそうな今日この頃、もり組さんたちはぐんぐん根っこを伸ばしています。
(年少母まー)
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