(本頁は「男鹿のキントリ坂に挑む。」の続きです。)
この日は男鹿の希少植物保護パトロール当番で入山した。
男鹿の名花で希少植物のひとつ、オオサクラソウがちょうど見頃になっていた。
平日(しかもコロナ感染拡大で登山自粛が叫ばれている折り)にもかかわらず、登山者は十名超。
皆さん、この花が目当てだったようで、キャーキャー言いながら眺めていたが、
お一人だけ、県境じゃないロープを跨いで接写していたので、この方にだけは(`◇´)自粛を要請した。
オオサクラソウ
東北では他に白神山地や津軽半島にもあるようだが、最も楽に見られるのは男鹿毛無山だろう。
かつては散策道の両側斜面にびっしりと咲いていたが、園芸盗掘等により激減したと聞く。
それでもこの場所ではロープを跨がなくても容易に鑑賞出来る。
オオサクラソウ コキンバイ
コキンバイ
オオサクラソウ群生地(2020/05/08撮影)
オオサクラソウ、コキンバイ以外にも花はある。
以下、前回(5月8日)とダブるものも多いが、今回はいつもとは逆に山頂部から始め、山麓へと列記してみた。
ミヤマスミレ。花色は青紫から紅紫と幅がある。
このスミレは何だろう。
ミヤマカタバミとスミレサイシン センボンヤリ
ホソバノアマナ ハクサンハタザオ
ホソバノアマナは前回は中腹で咲いていたが、今回は山頂部で咲き出していた。
こちらとハクサンハタザオの二種は男鹿三山以外では見たことがない。
フッキソウ
ツルシキミ ナツトウダイ
シラネアオイはそろそろ終わり近かった。
この花は男鹿では毛無山ばかりで、それも山麓の五社堂付近に多い傾向が有る。
シラネアオイ
シラネアオイ 白花もまだ残っていた。
今回もヤマシャクヤク(蕾)に遭遇した。
ヤマツツジ ホウチャクソウ
ご覧の通り、男鹿三山、特に毛無山は花の種類が豊富な山だ。
おそらく秋田県内の低山としては断トツかなと思う。
ただし県内の他の低山には普通な種類なのに男鹿に無い花がいくつか有ることに気付いた。
春に限れば、オオバキスミレ、アズマシロカネソウ、サンカヨウ、ユキツバキなど。
まあ、これらの花は他の山で見ればよいだけのこと。
なお写真に撮ってないが、ミズバショウはフタツアイに行く途中の歯切れ清水で見かけた。
変な木
山麓でオドリコソウ。
五社堂の石段を振り返り、今日のパトロールは終了。
以上。
栂池でしたら、私も30年前頃、栂池から入って白馬を二回ほど縦走しました。
http://www.mouzuika.com/su9301.htm
素晴らしい大自然でしたね。今では当時のような山歩きは出来ません。
秋田の近場ばかりですが、レポート続けて行きますので、今後もよろしくお願いいたします。