(本頁は「早春の岩手山・東、南麓編」の続きである。)
秋田駒ヶ岳は山頂部こそ秋田県だが、
山体は秋田岩手県境の奥羽山脈に乗っかっているので、岩手県側からもよく見える。
しかしそのことが岩手で話題になることはあまり無いようだ。
岩手では標高2000m超の岩手山が奥羽脊梁山脈から東に突き出している。
そのためどうしても岩手山に目を奪われてしまう。
岩手側から見る秋田駒ヶ岳は奥羽山脈の奥にひっそりと佇んでいる印象だが、
個人的にはとてもいい形の山だと思っている。
3月11日は主に岩手山の春姿を見たくて、未明に秋田市を出発したが、
県境の仙岩峠を越えて雫石町の橋場付近まで来たら、夜明けを迎えた。
もしやと思い、振り返ったら、秋田駒ヶ岳が見えた。
早朝、橋場から見た秋田駒ヶ岳のモルゲンロート。
秋田駒ヶ岳のモルゲンロートを見るのは初めてだった。
次のシーンは朝の岩手山を眺めての帰り、昼近くなってからの秋田駒。
昼近く、赤渕付近から、秋田駒ヶ岳と連なる山々を望む。
秋田駒ヶ岳をクローズアップで。
右に湯森山、笊森山が連なる。
湯森山から笊森山にかけての稜線はとてもなだらかだ。
赤渕付近から。湯森山をアップで。
赤渕付近から。笊森山をアップで。
秋田側から見た秋田駒ヶ岳は岩手側から見た姿に較べると、傾斜が急だ。
男性的な男岳と丸っこい女岳(噴気を上げている)の2ピークが目立ち、
男女(おなめ)岳は最高峰なのに、男岳のかげに隠れているように見える。
そのため、ここではお妾さんの位置づけだ(「おなめ」とは妾の意味)。
田沢湖町石神から。
田沢湖潟尻から。秋田駒の左奥には乳頭山が見える。
田沢湖潟尻から、秋田駒の山座同定。
乳頭山のクローズアップ
田沢湖潟尻から、荷葉岳と高鉢山(左手前の低山)。
以前の撮影写真で恐縮だが、
秋田側から見た秋田駒を少し追加してみる。
田沢湖町生保内から。撮影は2015年3月16日。
ここからは男岳と女岳の夫婦しか見えない。
更に南に行き、大曲が近くなると、秋田駒ヶ岳は丸っこい印象になる。
大曲郊外から。秋田駒と岩手山(右奥)。撮影は2018年3月7日。
この日は昼頃、帰宅しているが、その直前、秋田市郊外の和田から太平山を眺めた。
太平山は最高峰の奥岳でも1170mしかないが、
ここから眺める姿は2000m級の山岳を彷彿とさせるものがある。
太平山地全体
山座同定
奥岳付近
白子森(太平山地の最高峰、1179m)
以上。
ここから眺める全体は、アルプスを
思わせる風景で、私も大好きです。
とてもよく撮れてます(^^♪
この日は早朝、岩手まで走り、岩手山から秋田駒を眺め、そして最後に太平山を見ました。
奥羽山系や太平山は雪消えが早いので
今が白く気高い姿の見えるラストチャンスかもしれません。