(本記事は旧ホームページの古い記事をブログ用に復刻したものである。)
国内では男鹿(毛無山周辺)だけに生え、
絶滅寸前のチョウセンキバナアツモリソウ(の栽培品)が一般公開されている
との記事が、(2019年)5月22日の秋田魁新報に載った。
以前から一度、この眼で見ておきたいと思っていた花なので、
翌5月23日、栽培している事務局に電話を入れ、見学させてもらった。
チョウセンキバナアツモリソウ Cypripedium guttatum
チョウセンキバナアツモリソウ
保護栽培地の様子。ここは監視カメラが作動している。
右上と下は保護栽培地に有った解説。
不鮮明で恐縮だが、時間にゆとり、ご興味のある方は是非一読頂きたい。
栽培地は男鹿市北浦真山。ナマハゲで有名な真山神社の入り口付近にある。
開花時期には一般公開されているが、
監視カメラの作動下、自然保護団体「男鹿の自然を見つめ直す会」会員立ち合いの下、見学が出来る。
この日、お相手してくれた自然保護団体の方から、
「入道崎で丁度、コハマナスが咲き出した。折角来たのだから、是非観て欲しい。」
と言われ、近くにある入道崎に向かった。
コハマナスは教えられた場所で咲いていたが、濃淡のあるピンクの一重のバラだった。
ハマナスとノイバラの雑種で非常に珍しいそうだ。
コハマナス Rosa x iwara
折角、行ったので、入道崎の風景や他の花も見て廻った。
入道崎から水島を望む。
入道崎の断崖
(右上)入道崎灯台
西側の海岸
入道崎から寒風山を望む。
スミレ
(右上)ホタルカズラ
帰りに男鹿大橋から、
田植えの終わったばかりの安全寺棚田と男鹿三山を眺めてみた。
安全寺棚田と男鹿三山(左から毛無山、本山、真山)
4月に来た時、五社堂裏でヤマシャクヤク(蕾)を見つけている。
5月29日、それがそろそろ咲いているのではないかと、
確認に行ったら、あぅぅ(つдi)、抜かれていた
(近くの山菜が一様に採られてたので、一緒に掘り盗られたようだ)。
また別場所のものは既に花が終わっていた。
と言うわけで、今年のヤマシャクヤクは惨敗だったが、この日は想定外のランに会えた。
ヤマシャクヤク(花後)
(右上)キンラン
キンランとウゴツクバネウツギ
ウゴツクバネウツギ
6月になると低山はめっきり花が少なくなる。
稀少植物の宝庫とされる男鹿の毛無山もそうだが、
6月15日に行ったら、デワノタツナミソウやコケイラン、スズムシソウに会えた。
デワノタツナミソウは発見場所は男鹿半島だが、本州の日本海側地方に広く見られる。
通常はポツリポツリとしか咲かず、男鹿のように群生になるのは珍しいように思われる。
「男鹿の自然を見つめ直す会」の方に聞いたところ、このように群生になるのは登山道の笹刈りのおかげだが、
単に笹刈りをすればよいというわけではなく、その時期や草刈り機の刃の高さなど微妙な配慮が必要だと聞いた。
登山道の両側に延々と咲いていた。
デワノタツナミソウ
デワノタツナミソウ
ところでデワノタツナミ・・って相撲部屋みたいな名前だ。
コケイラン
スズムシソウ
以上。
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