本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである(2020/03/16 初回アップ、2023/07/26 再アップ)。
今回(7月11日)の鳥海山登山はこの山の特産で固有種のチョウカイフスマに会うのが目的だ。
そのためには祓川ルート康新道からアプローチするのがベターだ。
朝4時に(秋田市の)自宅を出発、5時には由利原高原の一角に取り付いていた。
ふれあい牧場から見た朝鳥海。
善神池入口から。
善神から。
今回の非合法マップ。
朝6時、五合目・祓川(標高1180m)に到着。ここから七高山までの標高差は約1050m。
竜ヶ原湿原の木道を渡り、懺悔坂(タッチラ坂)の雪渓から本格的な登りが始まる。
下写真は、竜ヶ原湿原から見た鳥海山。左隅に懺悔坂の雪渓。湿原ではヒオウギアヤメが咲いていた。
続いて懺悔坂の雪渓。アイゼンをつけようかどうか迷ったが今回はストックだけで十分だった。
懺悔坂の上はしばらく樹林帯が続く。花はとても少ない。
この花は何だろう。
正解はモミジカラマツの花だが、カラマツソウの花もよく似ている。
しかも鳥海山では混生しており、ややこしいが、葉を見れば違いは一目瞭然。
モミジカラマツ
カラマツソウ
雪渓の残る賽ノ河原では新鮮なミズバショウも咲いていた。
此処は今が春なのだ。
七合目・御田(おだ)の水風景は素晴らしい。
御田(おだ)
八合目・七ツ釜にある康ケルン
今回は少し遠回りだが、花と景色を見るため、康新道に入る。
ヨツバシオガマやミヤマトウキが咲いていた。
ヨツバシオガマ
康新道から見上げるツートップは壮観だ。
左は外輪山の盟主、七高山(2229m)、右は最高峰の新山(2236m)
馬蹄形カルデラや対岸の山々の眺めも素晴らしい。
馬蹄形カルデラの西側を望む。左は御浜の高まり、右は稲倉岳。
稲倉岳
鎧をまとったような七高山と新山。
急斜面に貼り付いて咲く花たち。
チョウカイフスマ
チョウカイフスマは鳥海山の固有種と言われるが、
近似種が北海道道東の高山にも有る。メアカンフスマだ。
植物学的にはメアカンフスマが母種でチョウカイフスマはその変種という説もあるが、
本州では何故、鳥海山にだけ生えているのだろう。
月山にも有ると聞くが、それは鳥海山から移植されたものだ。
イワブクロは北地に多い植物だが、ここ鳥海山が分布の南限にあたる。
単独よりも他の植物(ホソバイワベンケイやミヤマキンバイ、チョウカイフスマ)
と一緒に生えていることが多い。
御浜、笙ヶ岳方面を望む。鍋森も頭を出しているがわかるだろうか。
「チョウカイフスマを見に鳥海山へ。2」へ続く。
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いろいろなところに行かれているんですね。
素晴らしい風景とお花をありがとうございます。