モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

三梨の国見岳から絶景が見えた。(2018年5月21日)

2021年05月23日 | 秋田県南の低山

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

5月21日、朝6時頃、湯沢市三梨の御嶽堂集落に着いた。




これは御嶽堂集落から見た
雄長子内(おちょしね)(470m)、雌長子内(めちょしね)(453m)の夫婦山。

何故、早朝からこんな場所に居るのか。

実は背後にある国見岳にこれから登ろうとしているのだが、
登り口がよく分からなくて、道端に佇み、向かいの山を眺めていたのだ。

当の国見岳とはこんな山。

国見岳(587m)。下山後、9時半頃に撮影。



国見岳は実家の近くにある低山なので、子供の頃から知っていた。

この冬、fb友のSさんが偶々この山を話題にされた折り、山頂から下界を見下ろした写真を見せられ、その眺めに仰天した。

雪が融けたら私も是非行ってこの目で見たい、しかしどこから登ったらいいのか、Sさんの記憶もおぼろだった。
ネットで検索してみたが、この山の登山に関してはほとんど情報がなかった。
二万五千分の一地形図を見たところ、西山麓の御嶽堂集落と下宿集落から道が有った。

今回歩いたコースは緑破線。



初め、御嶽堂集落から入ろうとしたら、登り口らしき道に、
「通行は集落委員長の許可を必ず取って・・・」と言ったニュアンスの立札が。
と言われても、 (´π`;)委員長様とはいったいどなたなのか、
また早朝6時から一軒一軒、聞いて廻るわけにも行かず、このルートからの登山は断念した。

次いで下宿集落からのルートに車を進めたら、このような立札も無く、けっこう奥までクルマが入れた。
林道は確か二回ほど分岐したが、いずれも右へ右へと進む。

 


クルマはもう少し先まで入れそうだったが、勝手に路駐するわけにも行かず、
スギ林が開けて林道が広くなったところに停め置く。
林道を少し歩いたらまた分岐。今度も右を選び、木の橋(?)を渡る。
その後はずっと薄暗いスギ林の中を歩く。
草は多いが、意外に広くしっかりした道がずっと続いていた。
この道は造林地などでよく見かける重機で作った作業道のようで、真夏になれば草茫々になるだろう。
途中で御嶽堂集落からの委員長様ロードとも合流。

 
                                                                                                                                 ユキツバキ

期待はしてなかったが、この山に花は殆ど無かった。

雪国特有のユキツバキが咲き残っていた以外は・・・

ニシキゴロモ 



ラショウモンカズラ                                シラネアオイ

 


シラネアオイは終わる寸前だった。

登る途中、一箇所だけ、北の方が開けた場所があった。



真ん中のピラミッド形の山は横手市平鹿町の金峰山(450m)。
実家から真東に見える低山だ。

そしてまたスギ林、途中からブナやナラの広葉樹林に覆われた稜線道に変わり、

突然、広い道に出たと思ったら、左側に草の丘が見えた(ここまでの所要時間は一時間程度)。

 


一本杉に誘われるように丘を駆け上がったら、この景色だった。




草の広場を少し踏み出したら・・・







奥には鳥海山。

手前の急峻な低山は左から、雄長子内(おちょしね)岳(470m)、三本槍山(496m)、雌長子内(めちょしね)岳(453m)。




長子内連山を台座にした鳥海山も素晴らしかったが、

旧・稲川町の集落や水田の広大なパノラマも見応え十分だった。

川面町と湯沢市街地。遠くの山は八塩山(713m)。



再び、鳥海山と長子内連山の絶景を。




鳥海山より南の方の眺め。

右奥は丁岳(1146m)、左の方は大仙山(920m)か。



左は東鳥海山(777m)、右奥に甑山(982m)。


甑山には既に登っている(記録はこちら)。 

更に南に転ずると・・・



奥の山々は左から、小安岳(1292m)、高松岳(1348m)、山伏岳(1315m)。一部で「泥湯三山」と呼ばれる。

その手前に奥宮山(762m)。手前左端は大森山(704m)の一部。右端の集落はうどんで有名な稲庭町。

国見岳の山頂はスギ林の中にあるようでよく分からない。

ざっと見渡す限りではこの広場をほぼ最高地点と見做してもよさそう。
山頂広場からの眺めは驚くほど素晴らしいものだったが、
ここでもうひとつ驚いた(と言うよりも拍子抜けした)のは、
広場から始まっていた立派?な林道。

 
山頂広場から始まっていた林道                               タムシバ



林道を少しだけ下ってみたら、今度は東側が開け、焼石岳の連なりが見えた。




この林道は二万五千分の一地形図には記載されていない。

あくまでも推測だが、この林道は先の地形図の右の方、縦に伸びる林道(大沢集落付近から始まっている)に繋がっているようだ。
後で他の方から、国見岳はパラグライダー会場として使われていた(事故等もあり現在は使用中止)との情報を得たが、
この林道は、普段は閉じられていて、私のように登山目的で車を乗り入れするのは難しそう。
よって以降、国見岳に登られる方は私同様、下宿集落から、或いは林道をテクテク歩くことになると思う。

山頂広場に一時間も居たのに、9時ちょっと過ぎには麓に降りてしまった。

最後に下界から見た国見岳と雄長子内岳を。

 

  

国見岳の写真を拡大してみたら、山頂広場が有ったことに気づく。

今日はこの後、山開きしたばかりの栗駒山に登った(記録はこちら)。


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