(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
2009年の11月中旬、本業用事で沖縄に行くことになった。
秋田空港を朝のJAL便で発つ。この日の最低気温は1℃。
翼の下には鳥海山が見えた。山頂部は既に真っ白、そして裾野は紅葉が盛りだった。
羽田で別のJAL便に乗り換え、二時間と少し、沖縄本島上空に差し掛かる。
下に見えるのは名護市の屋我地島や羽地内海と思われる。
島を覆う森はまだ青々としている。
この日、沖縄の天気は下り坂で、那覇への到着とともにパラパラと雨が降りだしたが、気温は26℃。
朝の秋田とは25度も違うことになる。
本業用事が無事済んだので、11月14日は本業以外のことに少し時間を費やすことにした。
一緒に行った会社同僚の多くは、美ら海水族館などに繰り出したようだが、
私は魚よりも花を見たかった。沖縄で花を見るならどこがいいか、
当時の自ホームページBBSで訊ねたら、東南植物楽園を紹介された。
なおトロピカルプランツを見学するのは、(2009年)1月の伊豆・熱川バナナワニ園以来だ。
ここは伊豆よりももっと暖地なのでトロピカルプランツの多くが地植えになっている。
有名な施設なので前説は無しとしよう(ホームページはこちら)。
ただし2009年当時と現在では経営者が変わっている。
ところで私は南方系の植物に関してはほとんど無知である。
よって本シリーズの植物名の多くは、当時のネット仲間に教えられた。
更に後で知り合った(2009年当時の)東南植物楽園・学芸室の比嘉正一(ひが まさかず)氏の監修も頂いた。
この場を借りて教えて頂いた皆様に厚く御礼申し上げる。
園の入口は琉球王朝風だが、
園内に入ると、いきなり妙なウシや変てこなヤシが。
右上のヤシはトックリヤシ Mascarena lagenicaulis 、アフリカのマスカリン諸島(モーリシャス)原産。
サイケな模様が懐かし~。
エスニックというよりも無国籍映画のロケ地に紛れ込んだような気分。
何故かここには家内によく似た女性も居た。
園内を周遊するトラムが到着。
が、それには乗らず、自らの足で気の向くまま歩き出す。
ユスラヤシの並木
少し歩くと、ジャングルっぽくなってきた。
さっきから気になっていた斑入りの蔓植物は、
観葉の覇者、ポトス Epipremnum aureum (サトイモ科) ではないか。
鉢植えは毎日見ている(自宅にあるので当然だ)が、地植えを見るのは今回が初めてだ。
伸び上がる高さと葉のでかいのに驚く。
蛸のような足がいっぱい生えているような木は
ビヨウタコノキ(美容蛸の木) Pandanus utilis だ。
実や葉の形、属名からアダンの仲間(タコノキ科)とわかるが、 実はパイナップルよりむしろドリアンに似ている。
幹がパイナップルみたいなこの植物は
ヘネッケン Agave fourcroydes というリュウゼツランの仲間。テキーラの原料になると聞く。
上写真は、
バックの青味がかったのはヘネッケンだとして、前面に躍り出ているのは、アロエの一種(交配種)。
これは一般的なアロエ、キダチロカイ Aloe arborescens かな。
アガベはリュウゼツラン科(⇒APG キジカクシ科)、アロエはユリ科(⇒APG ツルボラン科)と科は違うが、
花の無い時期は皆同じように見えてしまう。
ハツミドリ Agave attenuata
『この仲間では珍しく葉が軟らかい』と書いてあった。
右上はリュウケツジュ Dracaena draco (リュウゼツラン科⇒APG キジカクシ科) 。
血のように真っ赤な樹液が流れるかどうかは何とも・・・。
多肉の単子葉類は別場所、サボテン山にもいっぱい有った。
石垣の上には
ムラサキゴデン(紫御殿) Setcreasea pallida `Purple Heart' (ツユクサ科) 。
この花はホームセンターの観葉コーナーでときどき見かける。
次はトロピカルな花にも目を向けてみよう。
「東南植物楽園2」へ続く。
秋田を発つときは、雪景色だったですが
沖縄は、25度くらいで、半そでシャツを持って行き
着たんですよ。寒くない所はいいなぁと、思ったものですが
夏は、メチャクチャ暑いだろうなと。暑さに弱い私には向かないです(^^;
懐かしく、見せて頂きました~
うっかり見逃しており、レス遅くなり、失礼いたしました。
私も個人的には山であれ花であれ北方志向です。
沖縄はたまたま本業用事で行く機会が有ったので、その序でに本植物園見学も見学したような次第。
おそらく今後は観光目的では行かないだろうなと思います。