(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
(2017年)3月26日の朝はよく晴れた。
当初、近場の男鹿半島に行くつもりでいたが、鳥海山がとても綺麗だったので、
そちらに引き寄せられるように南に走ってしまい、
ε=ε=へ(+´π`;)ノ 勢い余って県境を越え、鶴岡市まで行ってしまった。
鶴岡市の高館山は一週間前(3月19日)に行ったばかり(その時の記録はこちら)だが、
初めてなので見損ねた花も若干有った。今回はそれらを補完する山行きとしよう。
行く途中に見えた朝の鳥海山を。
本荘郊外から見た鳥海山。
酒田みなとIC付近から見た鳥海山
庄内地方から望む鳥海山は秋田側(本荘やにかほ)から見るそれとは左右反対の姿となる。
なお今日、月山は雲が掛かってよく見えなかったので省略。
両方の名山がともに見える日は少ないと聞く。
今回も山麓にある「鶴岡市自然学習交流館・ほとりあ」を訪ねて挨拶。
鶴岡市自然学習交流館・ほとりあ。背景の山が高館山。
それでは雪割草
じゃなくて、前回、見損ねた花を。
コシノカンアオイ
は手持ち書籍によると、秋田県から新潟県、長野県北部までの日本海側地域に自生とあるが、
私が観たのは今回が初めて。
見慣れたトウゴクサイシン(かつてはウスバサイシンと呼ばれた)などに較べると花が驚くほどでかい
(一説では秋から咲いている)。
なお高館山にはトウゴクサイシンもあり、こちらは落葉性。現在、新しい葉を展開中だった。
またこれらの植物を食草とする蝶はこの山ではヒメギフチョウではなく、ギフチョウとのこと。
今回はまだ早すぎたのか、蝶には遭遇出来なかった。
トウゴクサイシン エンレイソウ
咲き出したばかりの花たち
スミレサイシン。大きな花を咲かせるスミレ。
後から出て来る葉っぱはスミレ類としては大型で、形はトウゴクサイシンにそっくりだ。
ミヤマカタバミ ショウジョウバカマ(下の葉はコシノカンアオイ)
まだ開店準備中だったのは・・・
オオイワウチワ
前回の復習。
変なキノコ。
シロキツネノサカズキモドキ キクバオウレン
先週咲き出したばかりだったカタクリやキクザキイチゲは丁度いい塩梅になっていた。
カタクリ カタクリとキクザキイチゲ
キクザキイチゲ(青紫タイプと白タイプ) キクザキイチゲ(薄いピンクタイプ)
アネモネ類は他にニリンソウの芽だしはいっぱい有ったが、アズマイチゲは今回見かけなかった。
折角来たのだから今がたけなわの雪割草(オオミスミソウ)を満喫していく。
秋田にも有るが、乱獲や高速道の工事などで消滅寸前。だからなおさらだ。
オオミスミソウの群生。
濃青色のタイプは盗掘されたのか非常に少なかった。
雪割草の仲間は早春に咲くので、(カタクリやイチゲのように)スプリングエフェメラルに含められることが多いが、
ご覧の通り、常緑の葉が既に出ており、花後もずっと残るので厳密にはスプリングエフェメラルとは言い難い。
同時期に咲くオウレンの仲間もそうだ。
これらの花がまた来年、いや十年後、百年後も見られるようにと切に願う。
以上。
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