本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
2020/04/23 初回アップ。2023/07/15 再アップ。
オサバグサの花は終わったというのに、今頃、何故、真昼岳なのかと言われそうだが、
イブキトラノオの花を見たかったからとしておこう。
この日は昼頃には天気が崩れるとの予報なので、自宅を早めどころか未明に出発。
刈和野付近で真昼岳や女神山のシルエットを望む。
刈和野付近から真昼岳(左)と女神山(右)
本題とは関係ないが、この時、秋田駒方面の朝焼けがとても綺麗だった。家を早く出て得したような気分。
秋田駒ヶ岳と朝焼け
今回は峰越林道(未舗装の悪路)を走り、県境の登山口に到着。
ここから真昼岳山頂(1059m)までのコースタイムは二時間弱。
既に標高900mなので山頂との標高差は僅か150mしかない。
非合法マップ。今回、歩いたルートはピンク色の破線。
この日の稜線は無風、たいした登りでもないのに汗がジュワッと噴き出す。
朝から蒸し風呂みたいな暑さだった。
平日と言うこともあり、私以外の登山者は(私の居る間は)僅か三名。
登り始めて最初に出会った花はウラジロヨウラク、そしてコバイケイソウにカラマツソウ。
僅か1000m程度の低山なのに、植生は最初から高山っぽい(稜線に高木樹林は皆無に近い)。
ウラジロヨウラク
コバイケイソウ
カラマツソウ
北の股岳(996m)山頂から、音動岳、真昼岳、女神山(左端)の重なりを眺める。
ヤグルマソウ
オオカサモチ
いつもなら沢筋の湿った林で見かけるヤグルマソウが乾き気味の稜線上で咲いていたのにはちょっと驚く。
ここの稜線では低山性、高山性のものが入り乱れて生えている。
ヤマツツジ
オニアザミ
音動岳(1006m)
マルバシモツケと仙北平野。今日見た中では一番の風景。
花の終わったシラネアオイ
クガイソウ(蕾)
音動岳に登ると、真昼岳がもろに見えるようになった。
ほぼ全山が笹に覆われている。
そして今日の本命、イブキトラノオが一面に。
登山口からわずか一時間の場所だ。
イブキトラノオのアップ
イブキトラノオは格別綺麗とは言えないが、北東北では珍しい花。
白神岳と薬師岳(和賀山系)、白子森(焼石山系)とここの四箇所くらいでしか見られないと聞く(白神岳のものは ⇒ こちら)。
真昼岳以外ではいずれも三時間くらい登山しないとお目にかかれないから、一応、「高嶺の花」なんだろう。
(追記。あとで秋田市の太平山でも遭遇した。ここも (´π`;)やはり三時間くらいかかった。)
イブキトラノオの次は、真昼岳名産のオサバグサを探して歩く。
オサバグサかと思ったら、羊歯植物シシガシラの若い胞子葉だった。
白っぽい小花はオオバノヨツバムグラだろうか。 右はハクサンフウロ。
オサバグサをやっと見つけたが、花は終わっていた。
花後のオサバグサ(花はこちらでどうぞ)。
真昼岳山頂に到着。
今日は晴れているが、カスミのせいで鳥海山は見えなかった。
真昼岳(1059m)山頂標
南峰の断崖絶壁
南峰まで行くと、南隣の女神山の眺めが素晴らしい。
左側の尖った方が女神山、右側の箱形の山は秋田女神。
今日の女神山はいつになく男っぽい感じがした。
南峰から真昼岳山頂と仙北平野を眺める。
北側の山なみ。
次は和賀岳に行ってみたいものだ。
下山してから、真昼連峰を眺めると、今日登った山々が左から順に並んでいた。
真夏の真昼岳は意外と花が多いと言うよりも凄い。例えば、2016年の7月末は、こうだった。
以上。
PS 本日(7月15日)、秋田市が大雨と全国的に報道されております。
我家は高台にあるため、今のところ大丈夫ですが、近くの低い場所では洪水が始まっております。
被害に遭われた皆様、お見舞い申し上げます。
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真昼岳、楽しみです。
秋田駒ヶ岳のシラネアオイは、7月初めだと、最後に間に合うか?という感じだと思います。6月下旬に登ったときは花盛りでした
このイブキトラノオは白っぽく見えますが白色ですか?
礼文島に群生してたイブキトラノオがピンクだったので、色違いがあるのですね。
礼文島では霧の中にとても綺麗でした!
イブキトラノオは個人的には真昼の他は白神岳、秋田市の太平山、霧ヶ峰などでも見ておりますが、
いずれの山も白ばかりでした。
ピンクも見たいものですね(別種ですが、早池峰のナンブトラノオはピンクでしたね)。