焼石岳は8月5日にも登っているが、ガスで何も見えなかった(記録はこちら)。
8月中に天気の好さそうな日を選び、再チャレンジしようと思っていた。
8月29日の未明に自宅を出発。
夜明け近く、横手実家付近を通過したら、鳥海山は雲をかぶって見えなかったが、途中から焼石岳が見えた。
夜明け前、増田町郊外から焼石岳方面を望む。
焼石岳の登山口に入る前、奥州湖越しに栗駒山もちょろっと見えた。
奥州湖越しに猿岩や栗駒山を望む。
栗駒山
問題は登ってからの眺めだが、今日はどうなるものやら。
今回のマップ
中沼への途中で最もしんどい坂道。
ジャコウソウ
ジャコウソウ
サラシナショウマ
中沼ルートはそんなにきつい処はないのだが、
個人的には中沼までの林歩きと銀明水から姥石平までの長い登りが苦手だ。
それでも中沼登山口から歩き出して40分したら、中沼に到着。
するとそれまでの不満や疲れはみごとに吹き飛んでしまう。
それほどまでにここの眺めは素晴らしい。
中沼。バックは横岳。
中沼。バックは東焼石岳か。
しかし前回8月5日はこれが霧で見えなかった。(T_T) (記録はこちら)。
今回はバッチリ。早朝で無風なので鏡面風景もみごとだった。
中沼の奥の湿原はいつもなら花の多い処だが、今はアザミやトリカブトが少し咲いている程度だった。
中沼の奥の湿原から中沼を振り返る。
ウゴアザミ
ウゴアザミ?
近くに葉に切れ込みの無いアザミも有った。これもウゴアザミだろうか。
焼石はウゴアザミが多く、登山口から山頂まで切れ目なく咲いている。
またトリカブトも多い。ただしこちらは咲き出したばかりで、中沼から銀明水付近まで限定的だ。
オクトリカブトの群生
オクトリカブト
タケシマラン実
ショウキランの実
オオバセンキュウ
中沼から沢沿いに少し歩くと、上沼だ。
ここは中沼よりも湿原化が進んでおり、水面は僅かしか見えない。
上沼(下山時撮影)
上沼
上沼が終わると、登山道はしばらくの間、渓流のようになる。
この山の登山者にゴム長を履く方が多いのはこの道のせいかもしれない。
渓流登山道
ヨブスマソウだろうか。
ツルニンジン
ツバメオモト実
「2」に続く。
今までも、毒性のあるトリカブトの葉も花も
しっかり見たことがありません。
この花にも強い毒性がありますか・・可愛い
形の花ですので無害であれば良いですね。
オクトリカブトは東北では一般的なトリカブトです。
なおトリカブトの分類は非常に難しく、
厳密には花を分解してルーペで見ないとわからないようです。
そのためろくに調べもせずにオクトリカブトとしています。
毒性は花にもあるようですが、触った程度では問題ないでしょう。
もし触ってしまい、気になる時は洗えばそれでよろしいかと思います。
園芸品種は切り花にも使われています。
昔、苗を買って庭に植えたこともありますが、一度咲いたきりで枯れてしまいました。
以降、野に置け鳥兜として山で見て愉しむようにしております。