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’老人は’の句が嫌いにならない理由

2004-08-12 07:36:55 | Weblog
老人は死んでください国のため 宮内可静
1997年春から夏にかけて話題になった句である。

この句に対し賛否が真っ二つに分かれた。
反対意見は戦時中の ’若人は死んでください国のため’
のパロデイーで川柳の格が低い、あるいは老人に対する差別的な句だ。
賛成意見は世間の風潮を批判する時事川柳と解釈すべきだ。
このように評価が対立した。

私は後者の意見に賛成した。
作者の名前から年鑑を調べ住所がわかったのではがきを出した。
’痛切な世の中への批判ですね’と書いた。
返事をいただいたら思ったとおり
戦時下を生き抜いてきた
人生の先輩であることがわかった。

川柳作品は作家と離れず解釈すべきと考えるようになった。
選者の柏原幻四郎先生の態度もまた毅然としていた。
作者、選者そして読者の三者の共同作業が句に命を与える。
コメント (1)
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