別のブログで、ダライラマさんが18日伊勢にお出でになったことを知った。写真も何点かあったけど、ゆったりとした道中だったのだろうな。
僕のそれは慌しかった。勝手に慌しくしているのよというのが家族の見解。「お父さんはせっかちだから」。否定はしない。でも付き合う気持ちにもなってくれよ。昔に比べたら相当我慢強くなったはずだ。若い頃買い物のとろさに直ぐ切れた頃の自分ではないはずだ。
一泊した翌日8時過ぎに宿を出て、先ずは外宮に向かう。天気もよく、和やかな雰囲気の中いいペースで下宮の中を歩く。ここまでは至極順調。ところが突然怖れていた妻の気まぐれが出た。巫女舞のお払いを受けると。次の内宮ですればと反対したが、こちらでしなければ意味がないと言い張り、結局それに従うことになった。ここでなんと1時間を費やした。すでに僕の心の片隅に焦りが生じていたが、妻を含めた三人は全く気にならない様子。娘など前述したように、自分の衣服のボタン代わりのビーズが外れたことなど、全然気が付かないのん気者。東京駅で新幹線チケットを買うのに東北新幹線かと聞き、名古屋を長野と思い込んでいた恐ろしい奴だ。義理の息子はどちらかというとあっちの味方である。ともかく急かせながら内宮に向かった。ここで予期せぬ事態、大学駅伝がもろに重なり駐車場が確保出来ない。そのため15分はロスしたであろうか。やっとお払い通りという内宮に向かう参道を歩く。僕が常に10メートル先を行く。振り返り戻り「急ごうぜ」と急かすこと何度か数え切れない。その度に間の抜けた「ふあーい」という返事だけ。血がかなり逆流した。
やっと内宮巡りを終えてさて名古屋へと喜んだのが間違い、これから志摩の何とかという神社に行くという。ここに参らねば来た意味がないという。観念して付き合ったがそこの神社で待ち受けたのが、100人の外人観光部隊。我々はそこで彼らの二拍一礼のため30分以上をロスしなければならなかった。僕の焦りと怒りは沸騰点に達しようとしていた。
実は名古屋に戻ったら帰りの新幹線まで僕は熱田神宮に行き、妻達は市内観光をと、宿で楽しく語らっていたのである。
志摩からの車中で遂に僕はブチ切れた。「俺の熱田神宮はまだいい。お前達の名古屋での楽しみのためどれだけ悪人を買って出たか分かっているのか」それに対する妻達の冷めた反応。
「いいのよ、無理なら無理でも。本来の目的はお伊勢さん、それが叶っただけで充分満足」
「遅れたらレンタカー代が高くつくだろう」
「一時間でわずか千円よ、たいしたことないじゃないの」
僕はレンタカー屋で交渉した中に入らず、一人外でタバコをふかしていたが、三人が飛び出て来て一万円内で収まったとおおはしゃぎした姿を忘れることが出来ない。
まあ、ここで本当に千切れてしまったらおしまい。「こうなったら腹をすえて今夜のうちに帰ればいいよ」と分別をわきまえた大人として発言したところ、みんな黙りこんでしまった。
後ですぐ気付いたのだが、腹をすえてというのは間違い。腰をすえてか、もしくは腹をくくってというのが正しい。もっともその間違いに気付いたのが、みんなの沈黙した理由とは思えないが。
長々とお付き合いありがとうございました。
僕のそれは慌しかった。勝手に慌しくしているのよというのが家族の見解。「お父さんはせっかちだから」。否定はしない。でも付き合う気持ちにもなってくれよ。昔に比べたら相当我慢強くなったはずだ。若い頃買い物のとろさに直ぐ切れた頃の自分ではないはずだ。
一泊した翌日8時過ぎに宿を出て、先ずは外宮に向かう。天気もよく、和やかな雰囲気の中いいペースで下宮の中を歩く。ここまでは至極順調。ところが突然怖れていた妻の気まぐれが出た。巫女舞のお払いを受けると。次の内宮ですればと反対したが、こちらでしなければ意味がないと言い張り、結局それに従うことになった。ここでなんと1時間を費やした。すでに僕の心の片隅に焦りが生じていたが、妻を含めた三人は全く気にならない様子。娘など前述したように、自分の衣服のボタン代わりのビーズが外れたことなど、全然気が付かないのん気者。東京駅で新幹線チケットを買うのに東北新幹線かと聞き、名古屋を長野と思い込んでいた恐ろしい奴だ。義理の息子はどちらかというとあっちの味方である。ともかく急かせながら内宮に向かった。ここで予期せぬ事態、大学駅伝がもろに重なり駐車場が確保出来ない。そのため15分はロスしたであろうか。やっとお払い通りという内宮に向かう参道を歩く。僕が常に10メートル先を行く。振り返り戻り「急ごうぜ」と急かすこと何度か数え切れない。その度に間の抜けた「ふあーい」という返事だけ。血がかなり逆流した。
やっと内宮巡りを終えてさて名古屋へと喜んだのが間違い、これから志摩の何とかという神社に行くという。ここに参らねば来た意味がないという。観念して付き合ったがそこの神社で待ち受けたのが、100人の外人観光部隊。我々はそこで彼らの二拍一礼のため30分以上をロスしなければならなかった。僕の焦りと怒りは沸騰点に達しようとしていた。
実は名古屋に戻ったら帰りの新幹線まで僕は熱田神宮に行き、妻達は市内観光をと、宿で楽しく語らっていたのである。
志摩からの車中で遂に僕はブチ切れた。「俺の熱田神宮はまだいい。お前達の名古屋での楽しみのためどれだけ悪人を買って出たか分かっているのか」それに対する妻達の冷めた反応。
「いいのよ、無理なら無理でも。本来の目的はお伊勢さん、それが叶っただけで充分満足」
「遅れたらレンタカー代が高くつくだろう」
「一時間でわずか千円よ、たいしたことないじゃないの」
僕はレンタカー屋で交渉した中に入らず、一人外でタバコをふかしていたが、三人が飛び出て来て一万円内で収まったとおおはしゃぎした姿を忘れることが出来ない。
まあ、ここで本当に千切れてしまったらおしまい。「こうなったら腹をすえて今夜のうちに帰ればいいよ」と分別をわきまえた大人として発言したところ、みんな黙りこんでしまった。
後ですぐ気付いたのだが、腹をすえてというのは間違い。腰をすえてか、もしくは腹をくくってというのが正しい。もっともその間違いに気付いたのが、みんなの沈黙した理由とは思えないが。
長々とお付き合いありがとうございました。