塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ベニテスに未来は青に彩られるのか

2012-12-14 23:39:59 | 日記
 仮にクラブ・ワールドカップで優勝し文字通り世界一になれば、ベニテスの顔面に吹き付ける逆風は追い風
に変化するでしょうか?

 チェルシーのファンがモウリーニョを慕っているのは事実です。

 引退を表明しましたがフース・ヒディンクが戻ってきても、ファンの多くは歓迎するでしょう。

 今ベンチに座るスペイン人は、前者のように強烈な言葉で相手、身内を侮辱しませんし、後者のような鮮烈
な選手交代を見せるわけでもありません。

 ただ今のチェルシーにはベニテスのような

 「温厚」

 な指揮官が必要だと思います。

 確かに彼がアンフィールドの主だった時、チェルシーをやりあったのは事実でしょうが、モウリーニョ同様
彼も選手を護る必要があった。

 そのため吐く言葉がきつくなったのでしょう。

 今のプレミアはどんな強豪でも一瞬気を許しただけで勝ち点3を失ってしまいます。

 クイーンズ・パーク・レンジャーズの例は参考になりませんが、指揮官と監督がうまく融合すれば昇格クラ
ブや小規模クラブでも躍進の可能性が残されています。

 ですからベニテスのように、周囲の喧騒を

 「いなす、かわす」

 指揮官の方がチェルシーにとっては静かな環境がもたらされると思いますし、ベニテスの就任とトーレスの
ゴールは無関係ではないでしょう。

 優勝しても風向きは変わらないかもしれません。

 この世界一と言う響きが潤滑油になる可能性も残されていますし、栄養剤としてプレミアの覇権奪回に繋がる
かもしれません。

 ランパードの将来も含めると、シティとユナイテッドに追いつくには彼らが団結しなくては意味がありません
から。
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僕が思うマリーシアの意味

2012-12-14 01:21:36 | 日記
 今日から光文社新書から発売されている戸塚啓氏の著書

 「マリーシア」

 を読みます。

 通常この言葉を日本ではずる賢さと翻訳しますが、戸塚氏は「戦略」という意味で捉えこの作品を執筆した様子
です。

 普通戦略と言いますと

 「選手の招集と戦術の徹底」
 「代表合宿とその選定地」
 「相手の映像を分析、編集」

 という、準備段階を思い描くと思いますが、戸塚氏は選手がピッチ上で描く動作を指摘しています。

 僕自身はマリーシアを

 「選手の生活の知恵」

 と呼んでいます。

 例えば欧州では守備の選手が試合開始からすぐに、相手エースに強烈なタックルやチャージをお見舞いします。

 そのタックルの強度の度合いで、審判がカードを出すか、笛を吹くかそれとも流すのか、つまり早いうちに審判
の癖や笛の基準を悟る形をとっています。

 これは僕が読んだ資料に記されていたものですが、僕は

 「ああ、なるほど」

 と痛感しました。

 姑息とも取れる時間稼ぎ、選手交代により時計の針を進めることは、監督と選手たちが長い長い時間をかけて体
に染み込ませた「知恵」なだと痛感したためです。

 1993年のワールドカップ予選でイラクに2-2で引き分けた際、日本はナイーブだという論調が噴出しました。

 2-1でリードしているにもかかわらず、相手陣内で時間稼ぎをすることもなく、タッチライン際でボールを保持
することもなく、いたずらにボールを持っていただけの日本代表。

 その稚拙さが最後の最後で露出してしまいました。

 つまり日本代表にはマリーシアを得るだけの強化期間が無く、加えて当時のJリーグではそこまで学べることが出来
なかったわけです。

 今マレーシアやインド、シンガポールなどアジア諸国の力が上昇していますが、彼らもきっと成長段階で93年の
日本同様厳しいレッスンを受ける形がくるはずです。
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ベニテス、モンテレイ戦での大胆な策略

2012-12-14 01:08:52 | 日記
 チェルシーが3-1でモンテレイに勝利し、コリンチャンスとの決勝を迎えます。

 彼らは中2日で決勝に臨みますが、少なくとも横浜から動かないこで中3日で戦うコリンチャンスとの
疲労の差を補えるかもしれません。

 北沢豪氏はこの快勝の背景に

 「ダヴィジ・ルイスをセントラル・ミッドフィルダーで起用したこと」

 を指摘していました。

 僕は仕事でこの試合を観ていませんが、ベニテスは本来センターバックが本職である彼を中盤の底で起
用したヒントは

 「カペロとミラン」

 から得たものと推測します。

 マルセル・ドゥサイー

 この90年代前半に世界最高峰のセンターハーフと言われたフランス代表は、ファビオ・カペロ率いる
ミランの中心選手としてその地位を不動にしていました。

 本来ドゥサイーはセンターバックの選手でしたが、最終ラインとミッドフィールドを繋げるリンクマン
の枠割をカペロが与えたところ、大成功を収めたのです。

 古巣マルセイユで92-93シーズン、移籍するミランと対戦した際彼は同じフランス代表のバジール・
ボリと共に左ストッパーとして出場しています。

 ハードタックルだけでなく高度な守備戦術と試合の流れを読む目。

 この点がカペロに買われ、ドゥサイーのコンバートを決めた要因になったと考えます。

 ルイスのコンバートがこの試合だけの限定的なものか、それとも今後も続くのかはわかりません。

 チェルシーはレアルにマイケル・エシェンが移籍したことで、ナイジェリア代表のミケルに多大な期待
をかけていましたが、ベニテスの考えは彼の起用では無いのでしょうか?

 このコンバート、案外セレソンにも好影響を与えるかもしれません。

 センターバックにチアゴ・シウバとファンを起用し、その前にルイスを置けば強固な守備のトライアング
ルができますし、フェリポンとしても試す価値があると踏まえる可能性はあります。
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