今日は亡くなった母の”二七日”でしたので、朝からしっかりお参りしました。
今日の夜、(定例の)会合に久々に参加しました。その席上、「渡辺議員が参加していますので、ひとつお伺いします」と想定外の質問が私にふられました。「私は●●町に住んでいますが、津波が襲ってきたときは大丈夫なのでしょうか?」と聞かれました。偶然ですが、今日の議会は「安全・安心のまちづくりに関する特別委員会」(今年5月に発足)が開催され、私も委員のメンバーですが、理事者側から作成したばかりの「苫小牧市標高図」が資料として配付されました。※“標高とは”苫小牧市の海面の平均水面0㍍を基本に示した数値
早速、●●町の方に「この資料では6.8㍍という数値です」と説明すると、「そうした資料は全戸に配布されるのですか」と自分の住んでいる所の標高値を知りたがっている姿勢が明らかでした。他の方々も「自分のところは・・・」と会合が終わった後でも説明を求められました。
北光町の方から「私のところは大津波警報時の避難所に指定されているが、(老朽化しているので)学校が耐えられるのか。そんなところを避難所に指定するは理解出来ない」と率直な意見が出されました。確かに北光小の標高値は6.8㍍ですから、7㍍以上の大津波では数値的には安全とは言えません。市内で一番の人口急増のウトナイ団地周辺は、“4.5㍍~5.0㍍”ですから、ウトナイ小学校の校舎の高さによって避難所として対応出来るのか?疑問です。近くを走る日高自動車道が8.2㍍ですから高台と言えばそこが一番です。特に、勇払海岸付近では1.5㍍~4㍍と低い地域です。問題なのは、自分の住んでいる場所の標高値をしっかり知ることです。行政も早くその情報を発信することが必要です。
今日の委員会質疑で私は、「市内の小・中学校の避難訓練の実態と校舎の屋上対応」について質問しました。現時点では、38校中“津波”避難訓練を実施した学校は18校という状況です。「市教委が正確な指示を出して対応すべき」と質問しましたが、「文書では指示していないが、校長会で口頭指示をしている」との答弁。それなら何故、全校が実施していないのか疑問です。
ちなみに私の住んでいるところは“標高”22.8㍍ということが判りましたが、密集した住宅街には“有珠川”がありますから、大津波が発生した場合は“安全”とは言えません。今議会では津波対策として標高図のバンフレットと掲示版を設置する補正予算が全会派一致で可決しましたが、まだまだ安全・安心なまちづくりには課題が山積しています。
同委員会では、11月中旬に岩手県宮古市と神戸市を視察することを決めました。これからのまちづくりを奨める上でしっかり被災地から学ぶ姿勢が行政も議会も大切です。