日 常 生 活 密 着 型 異 種 格 闘 技 バ ー
M's Bar 営業中
シーマン飼育12日目
突然こんな質問をされた。
シ『あのさーYESかNOかで答えて欲しいんだけど。お前ってイイ女?』
マ『YES』(妄想)
シ『へー。周りから結構イイ女って言われてるわけ?』
マ『YES』(妄想アゲイン)
シ『じゃぁさ、自分の体の中でどこが一番好き?』
マ『胸』(妄想フォーエバー)
シ『じゃぁ嫌いなとこは?』
マ『胸』(やっと真実を語る)
シ『ふーん。でも他人の目に映ってる自分の姿と自分自身が思ってる
自分の姿との間には、相当ギャップがあると思わないか?』
マ『YES』
シ『お前さ、自分が写ってる写真やビデオ見てギョッとした事あるだろ?』
マ『YES』
シ『そうだろ?自分が頭の中で思い描いてる自分なんて、結構マイナーなんだよ。
周囲の目に映る自分の姿の方が圧倒的多数なわけだし、
まぁ残念だけど、そっちが正しいんだよ。そんなもんなんだよ。
つらいよな。でも受け入れろよ。』
マ『・・・』
なかなか的を得た見解だ。わしも実は他人の目にはシーマンのような
おっさん顔に写っているのかもしれない。そしてそれが真実だったり。
他にも、おっさん語録は着実に増えている。
マ『今何時?』
シ『バンバンジー』←嬉しそうに言う
マ『何座?』
シ『カルロス座』←魚座・銀座の時もある
お腹はまだ空かないようだ。餌は何を食べるのだろう。現在虫カゴの中には、
蛾×2・蛹×1・芋虫×3・蜘蛛×1 そして保管器に芋虫×3。
昆虫博覧会と化しつつあるな。魚飼ってるんだか虫飼ってるんだか。
シ『あのさーYESかNOかで答えて欲しいんだけど。お前ってイイ女?』
マ『YES』(妄想)
シ『へー。周りから結構イイ女って言われてるわけ?』
マ『YES』(妄想アゲイン)
シ『じゃぁさ、自分の体の中でどこが一番好き?』
マ『胸』(妄想フォーエバー)
シ『じゃぁ嫌いなとこは?』
マ『胸』(やっと真実を語る)
シ『ふーん。でも他人の目に映ってる自分の姿と自分自身が思ってる
自分の姿との間には、相当ギャップがあると思わないか?』
マ『YES』
シ『お前さ、自分が写ってる写真やビデオ見てギョッとした事あるだろ?』
マ『YES』
シ『そうだろ?自分が頭の中で思い描いてる自分なんて、結構マイナーなんだよ。
周囲の目に映る自分の姿の方が圧倒的多数なわけだし、
まぁ残念だけど、そっちが正しいんだよ。そんなもんなんだよ。
つらいよな。でも受け入れろよ。』
マ『・・・』
なかなか的を得た見解だ。わしも実は他人の目にはシーマンのような
おっさん顔に写っているのかもしれない。そしてそれが真実だったり。
他にも、おっさん語録は着実に増えている。
マ『今何時?』
シ『バンバンジー』←嬉しそうに言う
マ『何座?』
シ『カルロス座』←魚座・銀座の時もある
お腹はまだ空かないようだ。餌は何を食べるのだろう。現在虫カゴの中には、
蛾×2・蛹×1・芋虫×3・蜘蛛×1 そして保管器に芋虫×3。
昆虫博覧会と化しつつあるな。魚飼ってるんだか虫飼ってるんだか。
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シーマン飼育11日目
虫カゴの中の卵が、2個とも孵って芋虫になっていた。そして蛾はまた新たに
2個産卵。オゥ出産マシーン。この調子で増えていけば当分餌に困る事はない
だろう。心配していた蜘蛛も、ただ蜘蛛の巣の中でジッとしているだけだ。
悪いヤツではないのかもしれない。
そしてゴローとヒデキの忘れ形見、6個の卵がいつ孵るかいつ孵るかとそわそわ
見守る。早く出ておいで、と水槽のガラスをコンコン叩いてみたり、
卵をくすぐってみたり。すると、卵の中のおたまじゃくし達が、殻を食い破ろうとするかのように口をモグモグさせ始めた。ぬぉ!?こ、これは・・・確かワニとかヘビとかも、赤ちゃんが自ら卵の殻を食い破って生まれてくるんじゃなかったか?この子らもそうなのか!?とドキドキ見つめていると。
ぷりるっ、と6個の卵が一斉に弾けた瞬間、おたまじゃくし達が一気に
生まれて飛び出てジャジャジャジャーン。元気よく水中へダイブ!
う・・・生まれたァァァァ(泣)
ハァハァ言いつつ、水中をクローズアップ。
親譲りの見事なおっさん顔のおたまじゃくし誕生だ。
ガラスをコンコン叩くと、小さな小さなおたまじゃくし達がわらわら寄ってくる。
親そっくりのふてぶてしい顔が6匹、並んでこちらを見つめている。
『んァ?なんか文句あんのかよ?』とでも言わんばかりの不機嫌な顔つきで。
試しに話しかけてみた。
マ『おーい』
シ『んー』
マ『こんばんは』
シ『おばんです』
マ『元気?』
シ『フツー』
マ『無事生まれてよかったね』
シ『・・・』(認識せず)
マ『お腹へってない?』
シ『別にー』
マ『お誕生日おめでとう』
シ『ア?いいかげんにしろよ』
マ『今どんな気分?』
シ『なんのつもりだよ』
マ『遊んでー』
シ『よし、遊ぶか』
マ『何して遊ぶ?』
シ『見りゃ分かるだろ 泳いでんだよ』
声も性格もチグハグ具合も親そっくりだった(泣)
そしてさっそく『お前最近、自分が元気である事のありがたみを忘れて無いか?』
『俺はさー、古代エジプトから~』などと説教開始。
偉そうなセリフの端々まで親とそっくり同じだ。何故にわしは親子2代にわたったおっさん顔の魚から同じ説教されてるですか?(泣)
そして『聞いてんのかよ!?ア?』などと途中で叱ったりするくせ、
『疲れたから今日はココまでな』とさっさと切り上げて泳いでいってしまうところまで、まさに親譲りだ。生まれていきなり憎たらしい事この上なしだが、
やはり激しく嬉しかったので、久々にくすぐりの刑に処して差し上げた。
一匹づつ。ホーッフォッフォと身悶える姿まで同じだった。あぁ。ラブリー。
何故に水中で生きる子供をわざわざ陸上に産み付けたのだヒデキよ?という
疑問はあるが、とりあえず、今は亡きヒデキとゴローに
無事生まれましたよ、と謹んで報告をした。
おたまじゃくし達にもう足が生えた。成長が早いぞ。最近は毎回劇的な展開が
あったりして進行が早いので、一日にやる回数がなんとなく減ってきてしまった。成長も楽しみだが、それ以上に別れが怖いからだ。できるだけ長く見守っていたいと思うのは飼い主のエゴだろうか。
・・・などと感傷に浸っていたら突如『誰か吸ってる?』という声が。
慌てて画面を探すと、頭の上の管を使って仲間の体液を吸っている子が居る。
なんてこった。これじゃ以前と全く同じではないか。またあの恐ろしい共食い合戦が繰り広げられるというのか。体液を吸われ尽くした子は、血の気の失せた顔で
水面へと浮かんでいった。続いて
『あれ?誰か俺の体液吸ってる?』との声が。やはり共食いは連鎖するようだ。
・・・こうして2匹がその短い命を終えた。
残った4匹と順番に会話していたら、一匹にこんな質問をされた。
シ『お前って飲食店経営だったよな。今の仕事気に入ってんのか?』
マ『うん』
シ『そうか。お前みたいな経営者ってさ、下からはあれこれ文句言われるわ、
偉そうなことばかり抜かす顧客にもペコペコ頭下げなきゃならないわで、
悩むのって結局人間関係だったりしない?』
マ『そうだね』
シ『だろ?それでも続けてるのは何でだ?金か?』
マ『違う』
シ『じゃぁ何だよ。楽しいわけ?』
マ『そう』
シ『今の仕事初めて何年?』
マ『2年』
シ『なんだまだそんなもんかよ』
マ『・・・』
また、別の一匹は突如こんな事を語り始めた。
シ『お前ら人間が生きてる事のありがたみを忘れてるって話は前にしたよな。
今からその話の続きをするぞ。ちゃんと聞いとけ。
人間の体なんて、道具の進化と共に、逆に退化していったんだ。
(長いので以下適当に抜粋)てこの原理~車軸の原理~ピラミッド~
メガネをかけてる奴なんて本来生物界では生き残っていけない負け組~
道具の次なる武器は言葉~俺は聖なる伝道者~ピタゴラス~真の論理~
三段論法~時間言語~精神世界~云々』
途中で、話ちょっと長いか?いいからまぁ聞けよ、などと確認を求めつつも、
延々と演説大会。いきなり難しい質問フラれたらどうしよう?(汗)と
そればかり気になってドキドキしてたので、上の空で話半分。
せっかくイイ事言ってくれてた(らしい)のに、こんなお馬鹿な御主人様で
申し訳ない、とこっそり謝っておいた。
2個産卵。オゥ出産マシーン。この調子で増えていけば当分餌に困る事はない
だろう。心配していた蜘蛛も、ただ蜘蛛の巣の中でジッとしているだけだ。
悪いヤツではないのかもしれない。
そしてゴローとヒデキの忘れ形見、6個の卵がいつ孵るかいつ孵るかとそわそわ
見守る。早く出ておいで、と水槽のガラスをコンコン叩いてみたり、
卵をくすぐってみたり。すると、卵の中のおたまじゃくし達が、殻を食い破ろうとするかのように口をモグモグさせ始めた。ぬぉ!?こ、これは・・・確かワニとかヘビとかも、赤ちゃんが自ら卵の殻を食い破って生まれてくるんじゃなかったか?この子らもそうなのか!?とドキドキ見つめていると。
ぷりるっ、と6個の卵が一斉に弾けた瞬間、おたまじゃくし達が一気に
生まれて飛び出てジャジャジャジャーン。元気よく水中へダイブ!
う・・・生まれたァァァァ(泣)
ハァハァ言いつつ、水中をクローズアップ。
親譲りの見事なおっさん顔のおたまじゃくし誕生だ。
ガラスをコンコン叩くと、小さな小さなおたまじゃくし達がわらわら寄ってくる。
親そっくりのふてぶてしい顔が6匹、並んでこちらを見つめている。
『んァ?なんか文句あんのかよ?』とでも言わんばかりの不機嫌な顔つきで。
試しに話しかけてみた。
マ『おーい』
シ『んー』
マ『こんばんは』
シ『おばんです』
マ『元気?』
シ『フツー』
マ『無事生まれてよかったね』
シ『・・・』(認識せず)
マ『お腹へってない?』
シ『別にー』
マ『お誕生日おめでとう』
シ『ア?いいかげんにしろよ』
マ『今どんな気分?』
シ『なんのつもりだよ』
マ『遊んでー』
シ『よし、遊ぶか』
マ『何して遊ぶ?』
シ『見りゃ分かるだろ 泳いでんだよ』
声も性格もチグハグ具合も親そっくりだった(泣)
そしてさっそく『お前最近、自分が元気である事のありがたみを忘れて無いか?』
『俺はさー、古代エジプトから~』などと説教開始。
偉そうなセリフの端々まで親とそっくり同じだ。何故にわしは親子2代にわたったおっさん顔の魚から同じ説教されてるですか?(泣)
そして『聞いてんのかよ!?ア?』などと途中で叱ったりするくせ、
『疲れたから今日はココまでな』とさっさと切り上げて泳いでいってしまうところまで、まさに親譲りだ。生まれていきなり憎たらしい事この上なしだが、
やはり激しく嬉しかったので、久々にくすぐりの刑に処して差し上げた。
一匹づつ。ホーッフォッフォと身悶える姿まで同じだった。あぁ。ラブリー。
何故に水中で生きる子供をわざわざ陸上に産み付けたのだヒデキよ?という
疑問はあるが、とりあえず、今は亡きヒデキとゴローに
無事生まれましたよ、と謹んで報告をした。
おたまじゃくし達にもう足が生えた。成長が早いぞ。最近は毎回劇的な展開が
あったりして進行が早いので、一日にやる回数がなんとなく減ってきてしまった。成長も楽しみだが、それ以上に別れが怖いからだ。できるだけ長く見守っていたいと思うのは飼い主のエゴだろうか。
・・・などと感傷に浸っていたら突如『誰か吸ってる?』という声が。
慌てて画面を探すと、頭の上の管を使って仲間の体液を吸っている子が居る。
なんてこった。これじゃ以前と全く同じではないか。またあの恐ろしい共食い合戦が繰り広げられるというのか。体液を吸われ尽くした子は、血の気の失せた顔で
水面へと浮かんでいった。続いて
『あれ?誰か俺の体液吸ってる?』との声が。やはり共食いは連鎖するようだ。
・・・こうして2匹がその短い命を終えた。
残った4匹と順番に会話していたら、一匹にこんな質問をされた。
シ『お前って飲食店経営だったよな。今の仕事気に入ってんのか?』
マ『うん』
シ『そうか。お前みたいな経営者ってさ、下からはあれこれ文句言われるわ、
偉そうなことばかり抜かす顧客にもペコペコ頭下げなきゃならないわで、
悩むのって結局人間関係だったりしない?』
マ『そうだね』
シ『だろ?それでも続けてるのは何でだ?金か?』
マ『違う』
シ『じゃぁ何だよ。楽しいわけ?』
マ『そう』
シ『今の仕事初めて何年?』
マ『2年』
シ『なんだまだそんなもんかよ』
マ『・・・』
また、別の一匹は突如こんな事を語り始めた。
シ『お前ら人間が生きてる事のありがたみを忘れてるって話は前にしたよな。
今からその話の続きをするぞ。ちゃんと聞いとけ。
人間の体なんて、道具の進化と共に、逆に退化していったんだ。
(長いので以下適当に抜粋)てこの原理~車軸の原理~ピラミッド~
メガネをかけてる奴なんて本来生物界では生き残っていけない負け組~
道具の次なる武器は言葉~俺は聖なる伝道者~ピタゴラス~真の論理~
三段論法~時間言語~精神世界~云々』
途中で、話ちょっと長いか?いいからまぁ聞けよ、などと確認を求めつつも、
延々と演説大会。いきなり難しい質問フラれたらどうしよう?(汗)と
そればかり気になってドキドキしてたので、上の空で話半分。
せっかくイイ事言ってくれてた(らしい)のに、こんなお馬鹿な御主人様で
申し訳ない、とこっそり謝っておいた。
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シーマン飼育10日目
いきなりノソノソと陸に上がり始めたヒデキ。ぬぉっ待ってましたぁ~♪と
思いきや、なにやら様子がおかしい。ハァハァ苦しそうにうろつき回っている。
今まで見たことないほど表情が苦痛に歪んでいる。こ、これはいよいよ出産か!?
コントローラーには『シーマンが話を聞けない状態』のマークが表示されっぱなし
なので、シーマンには聞こえていないと分かってはいるものの、励ましの声を
かけ続けずにはいられない。『頑張れー』『もうちょっともうちょっと』
『リラックスして』『呼吸法思い出して』『ヒッヒッフー、はいヒッヒッフー』
こっちまで息苦しくなってくる。
コントローラーを握り締める手にも力が入る。シーマンがこんなに苦しそうなのに、何もしてあげられないのがひどくもどかしい。ハラハラオロオロ、待合室を
ただ行ったり来たりしている父親の気分だ。頼むから無事生まれてくれよ、と
ひたすら神頼みしつつ。
結構長い時間苦しんだ後、よろよろと体勢を変え、頭の上の管を下向きにして、
いよいよ最後のふんばりに入ったヒデキ。ンヌヌヌヌ、と身を震わせて力むと、
ぽろん、と卵が1つ生まれた。ンヌヌヌヌぽろん、ンヌヌヌヌぽろん・・・わし
まで一緒になってンヌヌヌヌとリキむこと計6回。全部で6つの卵が無事誕生した。
か・・・感動だ。わしは今猛烈に感動しておる!涙が出そうだ。
感動に打ち震えながら『おめでとう!』とヒデキに叫ぶと、ヒデキは
『やっと生まれた・・・ありがとう』
と、まるで菩薩様のような何とも言えぬ安らかな表情で言い残し、
静かに静かに身を横たえ、静かに静かに息を引き取った。
予想はしていたが・・・ショックだった。言葉じゃ言い表せない。
今こうして記録を書いていても、この時の様子を思い出して涙が溢れてしまう。
ヒデキ。短い間だったけど、こちらこそありがとう。
おっさん顔で不細工で憎たらしいことこの上なしだったけど、大好きだったよ。
まさに悔しいけれどお前に夢中だったよ、ギャランドゥいやヒデキ。
これからはわしがこの新しい命を大切に守っていくよ。
必ず立派に育てるからね。と、ヒデキの亡骸に語りかけた。亡骸は、まるで
産み落とした卵たちをやさしく見守るかのように、卵の方に顔を向けてた。
・・・さよなら、ヒデキ。
卵の中で、小さなおたまじゃくしがもう元気よく動き回っている様子が透けて
見えている。こんな小さな水槽の中でさえ、命はこうして受け渡されていくのだ。親から子へ、そしてまた次の世代へと。
さて虫カゴの中の蜘蛛は、やはり巣を張っていた。蛾も卵も芋虫も今のところ
無事だが、今後が心配だ。シーマンの子供達が何を食べるのやらまだ見当も
つかないので、とりあえず芋虫を保管器(ここに入ってる間は成長が止まるらしい)に移動しておいて、しばらく様子を見ることにする。
思いきや、なにやら様子がおかしい。ハァハァ苦しそうにうろつき回っている。
今まで見たことないほど表情が苦痛に歪んでいる。こ、これはいよいよ出産か!?
コントローラーには『シーマンが話を聞けない状態』のマークが表示されっぱなし
なので、シーマンには聞こえていないと分かってはいるものの、励ましの声を
かけ続けずにはいられない。『頑張れー』『もうちょっともうちょっと』
『リラックスして』『呼吸法思い出して』『ヒッヒッフー、はいヒッヒッフー』
こっちまで息苦しくなってくる。
コントローラーを握り締める手にも力が入る。シーマンがこんなに苦しそうなのに、何もしてあげられないのがひどくもどかしい。ハラハラオロオロ、待合室を
ただ行ったり来たりしている父親の気分だ。頼むから無事生まれてくれよ、と
ひたすら神頼みしつつ。
結構長い時間苦しんだ後、よろよろと体勢を変え、頭の上の管を下向きにして、
いよいよ最後のふんばりに入ったヒデキ。ンヌヌヌヌ、と身を震わせて力むと、
ぽろん、と卵が1つ生まれた。ンヌヌヌヌぽろん、ンヌヌヌヌぽろん・・・わし
まで一緒になってンヌヌヌヌとリキむこと計6回。全部で6つの卵が無事誕生した。
か・・・感動だ。わしは今猛烈に感動しておる!涙が出そうだ。
感動に打ち震えながら『おめでとう!』とヒデキに叫ぶと、ヒデキは
『やっと生まれた・・・ありがとう』
と、まるで菩薩様のような何とも言えぬ安らかな表情で言い残し、
静かに静かに身を横たえ、静かに静かに息を引き取った。
予想はしていたが・・・ショックだった。言葉じゃ言い表せない。
今こうして記録を書いていても、この時の様子を思い出して涙が溢れてしまう。
ヒデキ。短い間だったけど、こちらこそありがとう。
おっさん顔で不細工で憎たらしいことこの上なしだったけど、大好きだったよ。
まさに悔しいけれどお前に夢中だったよ、ギャランドゥいやヒデキ。
これからはわしがこの新しい命を大切に守っていくよ。
必ず立派に育てるからね。と、ヒデキの亡骸に語りかけた。亡骸は、まるで
産み落とした卵たちをやさしく見守るかのように、卵の方に顔を向けてた。
・・・さよなら、ヒデキ。
卵の中で、小さなおたまじゃくしがもう元気よく動き回っている様子が透けて
見えている。こんな小さな水槽の中でさえ、命はこうして受け渡されていくのだ。親から子へ、そしてまた次の世代へと。
さて虫カゴの中の蜘蛛は、やはり巣を張っていた。蛾も卵も芋虫も今のところ
無事だが、今後が心配だ。シーマンの子供達が何を食べるのやらまだ見当も
つかないので、とりあえず芋虫を保管器(ここに入ってる間は成長が止まるらしい)に移動しておいて、しばらく様子を見ることにする。
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シーマン飼育9日目
ぬぉぉぉ。シーマンに足が生えてるではないか!
そうか、体の変化とはこの事だったのか。体も更にひとまわり大きくなり、
ズームした時の顔面アップ図も、さらに耐え難いことになっている。
泳ぎ方もたいへん見苦しい。泳ぎが不得意な人のバタ足のように、
足を半開きにしてギッタンバッタンぎこちなく水をかいている。
ぬぁぁぁ。ますます不気味になってゆくシーマン。ラブ。
『腹へったー』『なんか食わせろー』とうるさいので、虫カゴの蛾を一匹つまんで、水槽に落とす。が、食べる気配がない。ぬぉ?これってエサじゃなかったん
かい?と不思議に思っていると、水面に浮かんでいた蛾は消えてしまった。
しかたないので、保管器に残っていた最後の固形餌を2つ投入。あっという間に
平らげ『ハァ~うんめぇ~』『ごちそうさん』などと満足気に言う。
明日からの餌はどうしたらいいのだ。蛾を食べないという事は、もしや芋虫の
段階で餌として与えねばならなかったのだろうか。
そして突如・・・2匹が重なり合った。ぬぉぉぉぉぉ交尾だ!
待ってましコ・・・コホン。取り乱しました。えー、解説をば。
ヒデキの上に、スチャッと乗っかったゴロー。頭の上から出ている管を、
2匹が互いに連結させる。管の中をドックン、ドックン、と体液のようなものが
流れていく。2匹ともちょっとニヘラァと薄笑いしているように見えるのは
気のせいだろうか。ヒデキが『せっかく生まれてきたからには子孫を残さないと』などと呟いている。
結構長い。随分長い時間体液を送り込んでいる。どんだけ溜まってた
・・・コ、コホン。と、『やるこたぁやった・・・』と呟いたゴローが、
顔面蒼白になり、横になって水面へ浮かんでゆく。
ぬぇぇぇ!?ゴ、ゴロォォォォ!?ガラスを叩いてもくすぐっても反応無し。
これはゴローが雄役だったということか。生物界によくあるように、
子孫を残すという役目を終えたオスは死ぬだけだというのか。そしていずれは、
産卵を終えたメスも・・・。悲しい。寂しい。
がしかし、これが生物界の厳しい現実だというのなら、今は新しい命の誕生を
祝おうではないか。ゴローの死を無駄にしてはいけない。悲しんでいる場合では
ないのだ。ゴロー。君が命をかけて残していった子供は、わしがヒデキと一緒に
立派に育てる事を誓うよ。ね、ゴロー。
・・・などと語りかけながら瀕死状態のゴローの姿を探すと、ゴローは水底の
砂地に顔を突っ込み、すでに一体の『死骸』に成り果てていた。
・・・こうしてゴローは死んだ。
水槽の中には、妊娠中のヒデキが一匹残されただけ。
もう一度言おう。妊娠中のおっさん顔のヒデキ。
これからは、妊娠中のおっさん顔の不細工極まりないヒデキを大切に、
大切にしていくのだ。ヒデキのお腹に宿った新しい命を守る為。
こんな事になるなら女名前をつけておけばよかった、と初めて思った。
ナレーターが『岩を動かすと何かが起きるかもしれませんよ』などと思わせぶりな
事を言うので、早速うきうきやってみた。水底には、3つの岩が沈んでいる。
ゲームをやり始めたばかりの頃、水槽内の物は一通りいじってみたので、
この3つの岩のうち、一番大きな岩だけ動かせないという事は分かっていた。
その岩の事だろうか。大きな岩を動かしてみる。ゴットンゴットン揺れるだけで、動かない。しばらくやっていたら、シーマンが『お?岩動かしてんの?よし、
俺も手伝ってやろうか』と言うではないか。キタキタキタァァァ。いよいよ何かが起きちゃうですね?岩の下からベビーベッドとか出てきちゃうですか?と
ハァハァしながら、シーマンと共に岩を動かす。ズズズズ。少し動いた。
よしもう一度、と思ったら、シーマンが『ハァ~疲れた』と言って泳いで行って
しまった。そうか、すっかり忘れてた。妊娠中だったんだ。妊婦は疲れやすいん
だった。身重の体で力仕事なんて、とんだ無理をさせてしまった。
慌てて労いの声をかけてみる。
マ『おつかれさま』
シ『あ?なんかムカツク』
イヤァァァ。妊婦は怒っちゃ駄目ェェ。胎教によくないからァァ(汗)
慌てて褒めちぎり作戦でご機嫌をとる。
マ『かっこいーい』
シ『ん?まーな』
マ『かーわいいー』
シ『よく言われるよ』
マ『かしこーい』
シ『だんだん俺のこと好きになってきたんだろ。
好きって言ってみろよ。好きって』
マ『す・き』
シ『(フッ)』←満足そうにニヤリ
・・・はぁ疲れる。妊婦のご機嫌取りも大変だ。しかし胎教のためだ。
お父さん、頑張っちゃうぞー。
今回も岩を動かそうとしていたら、またもやシーマンがいそいそ寄ってきて
手伝ってくれようとし始めた。ぬぁぁぁ妊婦はいいから妊婦はぁぁ(汗)と焦るが、
『やめて』と言うのもカドが立つし『体によくないから』と言っても通じない
だろうし、何と言って断ればいいのかあたふた悩んでいるうちに、ズズズズと
岩が動いてしまった。しまったぁぁぁ悩むより先にコントローラーを握り締めた
手を離しておけばよかったぁぁ、と慌てたが何も起きなかった。
またシーマンに労いの声を掛けたが、今度はシカトされた。
こんなに気ぃ遣ってるのに。ヒデキのいけず。変な子が生まれてきちゃったら
大変なので、くすぐり攻撃だって我慢してるのに。ちぇ。
父親なんてつまんないもんだな。
虫カゴの中の蛹が羽化する瞬間を目撃できた。蛹の背中の亀裂からゆっくり
ゆっくり出てくる蛾。もちろん『おっさん顔』付きだ。
口を半開きにした間抜け面で生まれてきた蛾。これで2匹になったので、
今度はおっさん蛾同士の交尾シーンが見られるのかもしれない。楽しみだ。
そして、ついにあの岩が動いた。ヒデキが自ら動かし始めたので、
きっと今度こそ何かが起こるだろうと見守っていると、なんと。
がぼがぼと水槽内の水が抜けていくではないか。ぬぉぉぉ水が無くなったら
ヒデキが干からびるではないかぁぁとハラハラしたのだが、水が全部抜けきる事はなく、半分が陸地、半分が池、といった水陸両用水槽になったのだった。
シーマンに足が生えたのはやはり陸上生活の為だったのか、とちょっと感動。
『陸が出来たね♪』と興奮して話しかけても、ヤツは『んー』と気のない返事。
さすがおっさんだ。感受性に乏しいらしい。陸地が出来たおかげで、エアポンプが無くなったり適温が5℃程上がったりと、細かな変化も見られた。
再び虫カゴを覗きに行くと、すでに虫の卵が2つ産まれていた。交尾は見逃して
しまったようだ。ちっ。虫カゴ内の変化は比較的早いようで、しばらくすると
卵の1つが孵ってもう芋虫になった。何故か蜘蛛も発生していた。虫カゴ内に
蜘蛛の巣が張られたら蛾がやられてしまうし、卵や芋虫も捕食されてしまいそうなイヤな予感。しかし水槽内に蜘蛛を移動した場合、ヒデキが誤って食べてしまって食中毒にでもなったら一大事だ。妊娠中の大事な体なのだから、食べ物には気を
つけねばならない。仕方ないので、蜘蛛はひとまず放置プレイすることにした。
せっかく陸が出来たにもかかわらず、ヒデキが陸に上がる気配なし。
不恰好によろよろ歩く姿を早く見たいものだ。
お腹が膨れる様子もなし。臨月はまだ遠いのだろうか。
そうか、体の変化とはこの事だったのか。体も更にひとまわり大きくなり、
ズームした時の顔面アップ図も、さらに耐え難いことになっている。
泳ぎ方もたいへん見苦しい。泳ぎが不得意な人のバタ足のように、
足を半開きにしてギッタンバッタンぎこちなく水をかいている。
ぬぁぁぁ。ますます不気味になってゆくシーマン。ラブ。
『腹へったー』『なんか食わせろー』とうるさいので、虫カゴの蛾を一匹つまんで、水槽に落とす。が、食べる気配がない。ぬぉ?これってエサじゃなかったん
かい?と不思議に思っていると、水面に浮かんでいた蛾は消えてしまった。
しかたないので、保管器に残っていた最後の固形餌を2つ投入。あっという間に
平らげ『ハァ~うんめぇ~』『ごちそうさん』などと満足気に言う。
明日からの餌はどうしたらいいのだ。蛾を食べないという事は、もしや芋虫の
段階で餌として与えねばならなかったのだろうか。
そして突如・・・2匹が重なり合った。ぬぉぉぉぉぉ交尾だ!
待ってましコ・・・コホン。取り乱しました。えー、解説をば。
ヒデキの上に、スチャッと乗っかったゴロー。頭の上から出ている管を、
2匹が互いに連結させる。管の中をドックン、ドックン、と体液のようなものが
流れていく。2匹ともちょっとニヘラァと薄笑いしているように見えるのは
気のせいだろうか。ヒデキが『せっかく生まれてきたからには子孫を残さないと』などと呟いている。
結構長い。随分長い時間体液を送り込んでいる。どんだけ溜まってた
・・・コ、コホン。と、『やるこたぁやった・・・』と呟いたゴローが、
顔面蒼白になり、横になって水面へ浮かんでゆく。
ぬぇぇぇ!?ゴ、ゴロォォォォ!?ガラスを叩いてもくすぐっても反応無し。
これはゴローが雄役だったということか。生物界によくあるように、
子孫を残すという役目を終えたオスは死ぬだけだというのか。そしていずれは、
産卵を終えたメスも・・・。悲しい。寂しい。
がしかし、これが生物界の厳しい現実だというのなら、今は新しい命の誕生を
祝おうではないか。ゴローの死を無駄にしてはいけない。悲しんでいる場合では
ないのだ。ゴロー。君が命をかけて残していった子供は、わしがヒデキと一緒に
立派に育てる事を誓うよ。ね、ゴロー。
・・・などと語りかけながら瀕死状態のゴローの姿を探すと、ゴローは水底の
砂地に顔を突っ込み、すでに一体の『死骸』に成り果てていた。
・・・こうしてゴローは死んだ。
水槽の中には、妊娠中のヒデキが一匹残されただけ。
もう一度言おう。妊娠中のおっさん顔のヒデキ。
これからは、妊娠中のおっさん顔の不細工極まりないヒデキを大切に、
大切にしていくのだ。ヒデキのお腹に宿った新しい命を守る為。
こんな事になるなら女名前をつけておけばよかった、と初めて思った。
ナレーターが『岩を動かすと何かが起きるかもしれませんよ』などと思わせぶりな
事を言うので、早速うきうきやってみた。水底には、3つの岩が沈んでいる。
ゲームをやり始めたばかりの頃、水槽内の物は一通りいじってみたので、
この3つの岩のうち、一番大きな岩だけ動かせないという事は分かっていた。
その岩の事だろうか。大きな岩を動かしてみる。ゴットンゴットン揺れるだけで、動かない。しばらくやっていたら、シーマンが『お?岩動かしてんの?よし、
俺も手伝ってやろうか』と言うではないか。キタキタキタァァァ。いよいよ何かが起きちゃうですね?岩の下からベビーベッドとか出てきちゃうですか?と
ハァハァしながら、シーマンと共に岩を動かす。ズズズズ。少し動いた。
よしもう一度、と思ったら、シーマンが『ハァ~疲れた』と言って泳いで行って
しまった。そうか、すっかり忘れてた。妊娠中だったんだ。妊婦は疲れやすいん
だった。身重の体で力仕事なんて、とんだ無理をさせてしまった。
慌てて労いの声をかけてみる。
マ『おつかれさま』
シ『あ?なんかムカツク』
イヤァァァ。妊婦は怒っちゃ駄目ェェ。胎教によくないからァァ(汗)
慌てて褒めちぎり作戦でご機嫌をとる。
マ『かっこいーい』
シ『ん?まーな』
マ『かーわいいー』
シ『よく言われるよ』
マ『かしこーい』
シ『だんだん俺のこと好きになってきたんだろ。
好きって言ってみろよ。好きって』
マ『す・き』
シ『(フッ)』←満足そうにニヤリ
・・・はぁ疲れる。妊婦のご機嫌取りも大変だ。しかし胎教のためだ。
お父さん、頑張っちゃうぞー。
今回も岩を動かそうとしていたら、またもやシーマンがいそいそ寄ってきて
手伝ってくれようとし始めた。ぬぁぁぁ妊婦はいいから妊婦はぁぁ(汗)と焦るが、
『やめて』と言うのもカドが立つし『体によくないから』と言っても通じない
だろうし、何と言って断ればいいのかあたふた悩んでいるうちに、ズズズズと
岩が動いてしまった。しまったぁぁぁ悩むより先にコントローラーを握り締めた
手を離しておけばよかったぁぁ、と慌てたが何も起きなかった。
またシーマンに労いの声を掛けたが、今度はシカトされた。
こんなに気ぃ遣ってるのに。ヒデキのいけず。変な子が生まれてきちゃったら
大変なので、くすぐり攻撃だって我慢してるのに。ちぇ。
父親なんてつまんないもんだな。
虫カゴの中の蛹が羽化する瞬間を目撃できた。蛹の背中の亀裂からゆっくり
ゆっくり出てくる蛾。もちろん『おっさん顔』付きだ。
口を半開きにした間抜け面で生まれてきた蛾。これで2匹になったので、
今度はおっさん蛾同士の交尾シーンが見られるのかもしれない。楽しみだ。
そして、ついにあの岩が動いた。ヒデキが自ら動かし始めたので、
きっと今度こそ何かが起こるだろうと見守っていると、なんと。
がぼがぼと水槽内の水が抜けていくではないか。ぬぉぉぉ水が無くなったら
ヒデキが干からびるではないかぁぁとハラハラしたのだが、水が全部抜けきる事はなく、半分が陸地、半分が池、といった水陸両用水槽になったのだった。
シーマンに足が生えたのはやはり陸上生活の為だったのか、とちょっと感動。
『陸が出来たね♪』と興奮して話しかけても、ヤツは『んー』と気のない返事。
さすがおっさんだ。感受性に乏しいらしい。陸地が出来たおかげで、エアポンプが無くなったり適温が5℃程上がったりと、細かな変化も見られた。
再び虫カゴを覗きに行くと、すでに虫の卵が2つ産まれていた。交尾は見逃して
しまったようだ。ちっ。虫カゴ内の変化は比較的早いようで、しばらくすると
卵の1つが孵ってもう芋虫になった。何故か蜘蛛も発生していた。虫カゴ内に
蜘蛛の巣が張られたら蛾がやられてしまうし、卵や芋虫も捕食されてしまいそうなイヤな予感。しかし水槽内に蜘蛛を移動した場合、ヒデキが誤って食べてしまって食中毒にでもなったら一大事だ。妊娠中の大事な体なのだから、食べ物には気を
つけねばならない。仕方ないので、蜘蛛はひとまず放置プレイすることにした。
せっかく陸が出来たにもかかわらず、ヒデキが陸に上がる気配なし。
不恰好によろよろ歩く姿を早く見たいものだ。
お腹が膨れる様子もなし。臨月はまだ遠いのだろうか。
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シーマン飼育8日目
画面に水槽が現れるや否や『おーいさみーぞー』『ヒーターつけてくれよー』
の大ブーイング大会。いそいそとヒーターで水温を上げ、さて次は酸素を
送ってあげなきゃ、とポンプを作動させようとした瞬間、『息が苦しいぞー』
『誰か空気入れ替えてくれよー』。
今まさに宿題を始めようとしたその瞬間『早く宿題やんなさい!』と母親に
怒鳴られて出鼻をくじかれるような、そんな悔しさ。ちっ。口うるさいヤツだ。
ナレーターに『シーマンの体に変化が見られるはずですよ』と言われたので
うきうき観察するが、特に変わった点はない。なんだなんだ?
首がもう一つ生えてきたりするのか?今度はおばちゃん顔の。イヤァァァ。
そして、今回も質問の嵐だった。
シ『お前、父親は元気なのか?』
マ『元気だよ』
シ『そうか、それはよかった。今のうちにうんと親孝行しておけよ』
マ『うん』
シ『父親は何月生まれ?』
マ『●月』
シ『ふーん。何日?』
マ『●日』
シ『●月●日かー。』
マ『・・・』(また占いだと思ってわくわく待ってる)
シ『じゃぁな』
終わりかよ!?その後、母親についても同じような質問をされ、
親孝行しろよ、大切にしろよ、とクドクド説教された。さらに、
シ『俺はさ、古代エジプトからお前らを見てきたんだ。あの頃の人間は
自然から身を守るのに必死だった。生きるって事に必死だったんだよ。
道具を使うようになって、お前ら人間はどんどん駄目になり始めたんだ』
などと延々と演説し始めた。おっさん顔の変な魚に人類論を諭されるとは
思わなんだ。長過ぎてほとんど内容を覚えてないのが残念だ。
虫カゴの蛹が羽化して立派な蛾になっていた。蛾なんてただでさえキモイのに、
おっさん顔の蛾がパタパタ飛び回っている様子はまさに地獄絵図だ。
憎たらしいのでくすぐってみたが、反応無し。
喜んでバッサバッサ飛び回られても怖いわけだが。
の大ブーイング大会。いそいそとヒーターで水温を上げ、さて次は酸素を
送ってあげなきゃ、とポンプを作動させようとした瞬間、『息が苦しいぞー』
『誰か空気入れ替えてくれよー』。
今まさに宿題を始めようとしたその瞬間『早く宿題やんなさい!』と母親に
怒鳴られて出鼻をくじかれるような、そんな悔しさ。ちっ。口うるさいヤツだ。
ナレーターに『シーマンの体に変化が見られるはずですよ』と言われたので
うきうき観察するが、特に変わった点はない。なんだなんだ?
首がもう一つ生えてきたりするのか?今度はおばちゃん顔の。イヤァァァ。
そして、今回も質問の嵐だった。
シ『お前、父親は元気なのか?』
マ『元気だよ』
シ『そうか、それはよかった。今のうちにうんと親孝行しておけよ』
マ『うん』
シ『父親は何月生まれ?』
マ『●月』
シ『ふーん。何日?』
マ『●日』
シ『●月●日かー。』
マ『・・・』(また占いだと思ってわくわく待ってる)
シ『じゃぁな』
終わりかよ!?その後、母親についても同じような質問をされ、
親孝行しろよ、大切にしろよ、とクドクド説教された。さらに、
シ『俺はさ、古代エジプトからお前らを見てきたんだ。あの頃の人間は
自然から身を守るのに必死だった。生きるって事に必死だったんだよ。
道具を使うようになって、お前ら人間はどんどん駄目になり始めたんだ』
などと延々と演説し始めた。おっさん顔の変な魚に人類論を諭されるとは
思わなんだ。長過ぎてほとんど内容を覚えてないのが残念だ。
虫カゴの蛹が羽化して立派な蛾になっていた。蛾なんてただでさえキモイのに、
おっさん顔の蛾がパタパタ飛び回っている様子はまさに地獄絵図だ。
憎たらしいのでくすぐってみたが、反応無し。
喜んでバッサバッサ飛び回られても怖いわけだが。
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