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病み上がり・・・?それとも“上がっていない”?


先月の終わりから、体調を崩してしまった。
ニュースで、大々的に報じられた「新型」ではなかったが、
かなり重症になった。
「風邪をこじらせてしまった」らしい。
それで回復を考え、職場を除けば外出を控えていたら、
家中の食料が、ほとんどなくなってしまっていた。
読みかけのマンガ本のレビュー記事も記してしまった。
もう熱もなく、ダルいわけでもないので、買い物に出ることにした。
昨日、ATMから、引き出した現金のおかげで、
千円札と領収書以外のものを、
久々にマネークリップにはさむことが出来た。
もっとも、すぐ元の状態になるのですけど、ね?

画像は、秋葉原で撮ったもの。
もう、こんな時期なんです、ね。






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暁のイージス:最終巻(09年12月現在)


コミックの購入を迷ったのは、かなり久しぶりの経験。
この「暁のイージス」は、前作「闇のイージス」から、
登場人物や継続している設定があり、かなり高い期待値があった。
最終巻では、ついにテロリスト“蝶”(バタフライ)との決着となる。
「何が、宿敵バタフライの過去にあったのか?」
そして、主人公イージスに匹敵する戦闘能力を
保有する登場人物ムハンマド・サイードや
アスラン・カディロフなど印象的な登場人物との決着も、
期待していた部分でもある。
・・・しかし、連載されていたコミック雑誌が廃刊になったことから、
不安要素があったのも事実。
どういうわけか?
七月氏の作品は、不幸な社会現象と重なるようで、
「JESUS」(原作:七月鏡一/作画:藤原芳秀)では、
化学兵器を使う強敵ナイトゴーンツが登場したころに、
地下鉄サリン事件が発生。
原案協力しアニメ化された「ARMS」では、
ニューヨークでの壊滅的な破壊シーンを描写したあと、
9・11テロが発生。
近年、コミック作品も、社会の情勢や時事の影響を
無視できないということだろう。
作者たちにも、その思いがあるのか?
テロやテロリストを、単なる悪役として設定せず、
実に緻密な描写をしている。
(「闇のイージス/暁のイージス」に関しての過去の記事)
掲載環境に制約があったのだから、仕方がないとは言え、
残念だったのは、この巻だけで物語を終息させるのは、
バランスが悪く。
詰め込みすぎに感じてしまう。
それでも、ストーリ上、公安時代から、
甲斐の直属の部下である女性(米内)が、
少し思い切った行動にでるなどの展開もある。
この登場人物は、可愛らしい女性なのに、
巻末のイメージ草稿のカットに掲載されたことがない。
色々な事情があって、もれてしまったのだろう。
※闇のイージス/暁のイージスの巻末には、
登場人物のイメージ草稿が何カットか掲載される。

蛇足:
20年前なら、
宿敵であるテロリスト”蝶(バタフライ)”のような存在は、
コミックだけの非現実的な登場人物に思われたハズだ。
「世界を奪われた人間は、完璧ならざる世界への復讐を夢見る」
バタフライの台詞は、危険な内容だとは理解できるのに、
何故か甘美に聞こえる。



イージスとバタフライとの対決が描かれた巻なら、
15、16巻も印象的。
予算的に、実写ドラマや映画は無理でも、
今も、映像化して欲しいと思っている作品の1つです。




さらに蛇足:(2021年9月)
物語中、人々を争いへと導いていく存在が、
何人か登場するのだけど。
それは、何故だろうか?・・・と思っていたけど。
雑誌連載中に起きた、9・11テロの影響もあるのだろうか。
この文を加筆している、今(2021年9月)は、
9・11テロの首謀者、ウサマヴィンラデディンが
(2011年5月に)殺害されてから10年目になり。
2001年9月11日から、20年後。
そして、今年、2021年8月16日には、
アフガニスタンの政権が、反政府組織とされるタリバンに奪取されてしまった。
今後の状況は、まだ何も言えないもの。
この物語にも影響を与えたであろう現実の問題が、
まるで片付くこともないことには納得できない気持ちにもさせられる。
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