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愚劣

(画像は、6年前のもの)
最近、別の事業所で起きた大きなトラブルの報告が、
社内の回覧書に記されていた。
内容は…、
顧客側との決められた手順を怠った人物がいたことから、
(顧客側の)総務部へと電話連絡があり。
エンドユーザーに事業所の人員が総がかりで対処する事態となり。
今後は、契約破棄どころか、損害請求もあり得る状況とのことだった。
このような事態が起こらないように事業所において、
マニュアルまで作成されていた。
しかし…。
この人物はマニュアル上の手順を逸脱していたようだった。
おそらく、“面倒臭いから…”と、
今まで、手順を素っ飛ばしていたのが、
ついに発覚してしまったと言うのが、本当のところ。

数年前、この事業所とは、別の事業所において、
中途入社の社員を指導することがあった。
自分よりも、ひと回り以上も、年上の人物への実務指導ともなれば、
色々な配慮が必要になる。
慣れない業務にマゴつき、ミスも目立ったけど、
年下から、一方的に責められるような口調をすれば、
面白くもないだろうから。
例え、相手のミスであろうとも、厳しい言動での注意は避け、
感情的にならないようにもした。
しかし…。
「このテーブルを会議室へ持って行って下さい」と、
何事かを頼んでも…。
「あっ、でも、先にイスを確認した方がいいのではないですか、ね?」
このように手順や取決めが出来ているようなことにも、
一言か二言を、必ず挟んできた。
「まずテーブルを配置しない事には、どうにもなりません」
「イスは、それからです」
当初は…。
“仕事や職場にも慣れていないから、不安なのかな?”とも思っていた。
それに、一見、神経質そうなタイプにも見えない。
むしろ、普段から、調子のいいことを言っているよう人だった。
それでも…。
なかなか仕事が覚えられないのか?
何度も同じようなことを、繰り返し、説明することもあった。
そんなときに…、
「職場にマニュアルもないなんて、
今までに働いてきた職場などでは信じられない話だよ」などと。
一見、おだやかにも見える表情で、かなり無神経なことを口にした。
こっちだって、配属されたときには、
マニュアルどころか資料も備品もなく。
すべて手探りで、先輩の同僚と共に四苦八苦してきたのだ。
それに紙ベースのマニュアルは存在しないが、
職場の責任者やベテラン社員の指導力は、決して低くなかった。
世の中には、怒っても仕方のないこともあるけど。
ここは、ちゃんと言わなければいけなかった。



今になって思えば、ただゴネているだけのこと。
面倒くさいことは、やりたくなかったのだろう。
それが、今回、このトラブルを引き起こした人物だった。
仕事に必要なことを教えてもらっているという実感や認識がなく。
だから自分から仕事を覚えていくのだという意識すらない。
職務を完うするようなタイプでもなかった。


この“はんぐおーば”では…。
ちょっとした脚色や誇張を加え、記事にすることがある。
所謂、“大人の事情”というものもあって、
そのまま事実を記せないこともあるからだけど。
“まったくの創作ですよぉ!”と言えないのが、残念でもある。
※つまり、しょーもない真実だと言うこと。

(似たような過去の記事の1つ)
<2020年7月誤字脱字訂正>
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