二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094
はんぐおーば
愚酷醜齢(前編)

「職場の腐敗」と言えば、大げさにも聞こえる。
たしかに背任や横領といったほどの違法行為ではないが、
起業理念から外れている…と言えば、珍しくもない話かも知れない。
数年前、事業所に新人が配属されることになった。
入社したばかりの新人と言っても、学生上がりの”新卒”ではなく。
還暦を迎え、前の会社では、定年まで営業職にいた60才過ぎの男性だった。
終身雇用が崩壊して、転職や中途採用も珍しくない世の中とは言え。
顧客先で、ポケットに手を突っ込んだまま、無神経にプラプラと歩き回り。
先輩社員に”呼び捨て” や”タメ口”で話すような社会常識が、
欠落しているような人物だった。
このような服務態度の悪い人間と言うのは、
履歴書や職務経歴書、面接を行なっても分からない場合も多く。
このような人物がいれば、職場の印象は悪くなる。
一時期、よく使われていた言葉に“自己責任”というものがあったけど。
本当のところ、サラリーマン社会には“自己責任”などというものはなく。
“連帯責任”となる。
新人でも、後輩だろうとも、ちゃんとやってもらわないと、
職場の人間全員に、余計な負担が増えていく。
だから、同僚の不始末は、他人事ではない。
しかし、年長者に厳しい態度をとるのは、かなりの精神的な負担。
ハッキリ言ってしまえば…、
“年寄りをイジメている”ようで、イヤな気分にもなる。
それに極端な成果主義を唱える気もないので、
職場で「出来ないヤツ」を擁護することも、ある程度は仕方がない。
さて、どうするか?
年令も高く、職務経験も長ければ、関係者から期待されるものも大きく。
この仕事はできないなら…。
こっちの仕事をやって、ね。
イヤイヤ、こっちの仕事もできないよ…。
仕事ができないのなら、給料は払わないのか?
他の人に2倍、働いてもらうのか?
同じように仕事ができない人間が、もう1人きたら、どうするのか?
世の中には、誰かが言わなければいけないこともあり。
仕事にかかわることともなれば、無関心ではいられなかった。

追記:
新卒で入社した20年以上前のこと。
職場でポケットに手を突っ込んでいたら…
「ずいぶん、崩れた態度でいるじゃあないか」と、先輩社員から、怒られた。
ポケットに手を突っ込んでいる姿は、崩れた印象をもたせる。
つまり、だらしなく、調子はよくても内容のないものに見られかねない。
当時は、そこまで理解することは出来なかったが、
何度も注意されていくうち意識するようにはなった。
“仕事”と言うのは、生活の中で大きなウェイトを占める。
それだけにツマらないことのようでも無視はできない。
(2021年3月加筆訂正:続く⇒)
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