米国で勝利することが、いかに厳しく大変か、これまでを振り返ると理解できます。
運も大きく左右するし、全てが思うようにスッポリと、はまらなければ、初優勝など
出来ません。その典型が「全英オープン」を制した渋野プロかな、昨日からの続きです、
2015年から米国ツアーを主戦場にした横峯さくらプロは、日本で23勝 (国内メジャー 2勝)
していても米国では一つも勝てませんでした。15勝している上田桃子プロも08年から6年間
米国ツアーに挑戦しました。日米両ツアーを兼ねた11年「ミズノクラシック」では 勝ち
ましたが、米国本土での優勝には届かず、14年以降は国内ツアーに専念しています。
<宮里美香プロ(左)は19歳から米国ツアーを主戦場とし1勝しています>
そう、日本で17勝 (国内メジャー3勝)している石川遼プロも、13年から米国ツアーに
参戦しましたが勝てず、17年秋に5年保持してきた米国ツアー出場権を喪失しています。
谷原秀人プロ(国内16勝)や宮里優作プロ(国内7勝)も、海外では未勝利でした。
そう言えば、主戦場にはしませんでしたが、日本で94勝(国内メジャー 16勝)している
尾崎将司プロも、日本で31勝(国内メジャー 7勝)している片山晋呉プロも勝てていません。
<笹生優花プロは全米女子で初勝利>
振り返って見ると、勝利している選手、宮里藍さんや丸山茂樹・松山英樹・畑岡奈紗・
宮里美香・笹生優花プロらには共通点がありますよネ。それはジニアの時代から海外
試合の経験が豊富だったり、海外志向が強く、語学をも克服した選手ばかりのようです。
そういう観点から見ると、頼もしい選手が出て来ています。11月に「アジアパシフィック
アマチュア選手権」で優勝し、世界アマチュアランキング1位に輝いた中島啓太クンです。
<中島啓太クンの英語スピーチは原稿無し>
ナショナルチームの一員として、ジュニア時代から多くの海外試合にも出場しており、また
世界に出るための準備もして来ています。もちろん語学も然り「アジアパシフィック」で
優勝した後の英語での優勝スピーチは、素晴らしかったと評判になったといいます。
同じナショナルチームで一緒に今年の世界アマに出場し、最近プロに転向した米澤蓮クンも
英語はペラペラのようです。二人共 もう既に海外でのプレーを見据えているんでしょう。
<古江プロはジュニア時代に海外戦は豊富かな>
来年から米国ツアーに参戦する古江彩香・渋野日向子プロも「言葉の壁」で苦労するでしょうネ。
渋野プロは同い年の畑岡プロの英語力に憧れているそう。でも渡米すれば日本人のマネージャー・
専属トレーナー・通訳・キャディなど、いつも一緒の同行となります。常にチームで行動すれば、
英会話は上達しないでしょう。 この点は畑岡プロらを手本して頑張ってほしいですネ。
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