そう言えば、昨年の11月にバンコクで覚醒剤2キロと拳銃を持っていた34歳の日本人が、
タイ警察のおとり捜査に引っ掛かり、捕まっていましたネ。 昨日からの続きです ・・・
取引場所が、バンコクの中心地のデパートにあるタイスキ・チェーン店の MK だ、というから驚きです。
そんな場所で麻薬の売買取引をするなんて、それだけバンコク市内でも蔓延しているんでしょうか。
皆さんも “ゴールデン トライアングル” って、聞いたことがあるでしょ。 黄金の三角地帯 --- タイ・
ラオス・ミャンマーの三カ国が接する国境地帯を言います。 近年では、「かつて麻薬の一大生産地として、
世界に知られたゴールデン トライアングルは、今や観光地として生まれ変わっている」 と言われますが、
実際は まだまだ入って来ているようです。 更にその周辺に密輸ルートが広がっているとも聞きます。
ヘロインの原料ケシなどは、ミャンマーの山岳部に住む少数民族が、生活のため栽培、製品化して
密輸に携わるという者も多く、国境も関係なくラオスにも その拠点の一部があると噂されています。
さらに、その北の中国・雲南省からの流入も見られ、上述の日本人が所持していたアイスと
呼ばれる覚醒剤は、中国から入って来たものと報道されたことがありました。
昨日 書いたようにタイ国内のアチコチで、大量の覚醒剤が運ばれている現状を見ると、今以上に
政府も本腰を入れないと大変なことになります。 何しろ量が半端じゃありませんものネ。 何年も
前から言っていますけど、手立ては 無いんでしょうかねぇ~ これは本当に由々しき問題ですヨ!
現在も渦中の人であるタクシン元首相が、今だに高い評価を受けている理由の一つは、違法薬物撲滅への
容赦なき姿勢でした。 逮捕時に千人単位の死者を出し、国内の一部 有識者や海外から人権問題を
問われましたが、タイの一般市民で、この点を 批判する、悪く言うタイ人は多くはありませんでした。
タイで山積みする社会問題の中で、タイ人も特に問題視しているのが、違法薬物の蔓延です。 何かの折に
タイで行なわれる世論調査の中で、“タイ国民が政権に望むこと” のトップに経済成長や政局の安定と同時に
違法薬物の撲滅が入りますからネ。 タイはタバコなんかを厳しくしている場合ではありませんヨ~
ただ、大きな麻薬の密輸に絡んでるのは、マフィア以上に警察や軍だ、なんてささやかれているのも
現実で、国境の密輸入は警察や軍が糸を引いているという噂は、軍事政権下になっても絶えません。
そうであれば、タイの軍事政権トップとして独裁的地位にあり、国家平和秩序評議会 (NCPO) 議長と
首相を兼務しているプラユット首相が本気になれば、タイの覚醒剤・麻薬問題は、解決するでしょうにねぇ~
まだまだ 深い事情があるんでしょうか? ・・・
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